私の周りは馬鹿ばかり。

□マジかよ
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『先生、風邪ですか?取り敢えず、保健室行きましょう!ねっ?』

顔が真っ赤でフラフラしている先生を放って置けず、手を掴(つか)んで保健室へ行った。

「中嶋、もう大丈夫だから、手、離して」『だめです!いくら(気持ち悪い)先生だからって、病人を放って置く人は居ないでしょう?!』
「おい、゙いくら゙ど先生゙の間は何だ?何か心の中で言っただろ?」
『(ギクッ)いいえ!ちょっと喉が痛くてお話を少し休憩させただけです!』
「喉痛いってお前の方が風邪だろ?!絶対!」

突っ掛かってくる先生が煩(うるさ)いから、一度止まって振り返った。

『先生!!』
「!?何だ。」
『煩い。』
もう見えてる保健室へ先生の手を引こうとしたら、先生は立ち止まって、

「…中嶋、ちょっと話聞いてくれ。」

先生が真剣な顔で話すから仕方なく聞く。黙ってたら本当にイケメンなのに…

『ムッ。何ですか?』
「俺は風邪なんか引いてない。」

そう言う先生の顔には熱が引いていて、確かに風邪なんて引いてはいないみたいだった。

『じゃあ、何であんなに顔が熱かったんですか?!』

散々つれ回されて半ギレの私を見てハァと大きなため息をついた。

『ため息吐いたら幸せ逃げちゃいますよ?』
何にため息をついているのか不思議に言うと、突然、着ていた白衣を靡(なび)かせて
「幸せなら…ここにあるよ。」
と言われ、気付いたら私は、






先生の腕の中に居た。
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