私の周りは馬鹿ばかり。

□最悪だ
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SHLも終わり、さぁ帰ろうかと言うときに担任の坂井先生に呼ばれ行ってみると、
「すまんがこれを化学準備室まで持っていくの手伝ってくれんか?」
そう言われ、教室には誰も居なく、今日は真優も早く帰ったから私1人。
『わかりました!化学準備室ってどちらですか?』
「あぁ、場所は―」

――ここか。

大きな段ボールを担いで階段を登り降り。やっと着いた場所にはドアの入り口付近に“化学準備室”の文字。
1呼吸整えてから、ドアをノックし
『失礼します…1年1組の中嶋です。』
するとそこには…

上半身裸の坂嶋先生が着替えていた。

『(げっ!)すっ、すみません、坂井先生に頼まれて、これ…』

私はちょっと恥ずかしくて下を向いた。

「……おぅ。ありがとう。そこらへん置いといて〜」

私はすっと段ボールを置いてすぐ帰った。『すみません。失礼しましたぅわっ!』

―タンッ!

出ていこうとしたら、逆に腕を引かれ中に入れられた。
『ちょっ!ちょっと!!何するんですか?!』
「何驚いてんの?www」
『うやっ!!』

何故か後ろから抱き付かれた…

なっ、何でやねんんん!!?

『ちょっ!ちょっと!?なっ!ひゃあっ!』
後ろから抱き付かれて首に顔を埋められ、首筋を舐められた。
「…しょっぺぇ。」
『〜〜!!?///』
何?!コイツヤバいヤバいヤバい!!

何がなんだか。
急に起きた出来事に、焦っていたら、急に首筋舐めて…
これは
『ぅんやっ///(身の危険を感じる!!)』
取り敢えず…
回し蹴り!!!

『何すんじゃボケェエェエ!!!』
「ぅぐっはあ!!」
『しっ、失礼しました!!///』

とにかく退避!!

何なんだあいつは!!
―最悪だ!

『はぁ、はぁ、はぁー!』
猛ダッシュで靴箱へ逃げる。
『何なんだよぅ…///』
靴箱にしゃがみこむ私。
首筋がじわじわと熱い。

「あれ?…中嶋さん…?」

急に声を掛けられてパッと顔をあげると、『あっ、遥加くん…?』

そこには、橘 遥加が居た。
『あれ?遥加くん帰ってなかったの?』
「うん。ちょっと用事でね!」
『ふぅーん』
用事…か…
あっ
そう言えば家で入学祝いやってくれるって言ってたな。
『ごめん!私もう帰らなくちゃ!じゃあね!』
「……うん、また明日!」
遥加くんに手を振って、
急いで帰った。

遥加くん、元気なかったな…

『まぁ明日聞けば良いっか!』

そして、私は夕日を背に自転車を漕いで帰った。
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