ばらかもん
□らしさ
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―自分らしさってなんだ?
清舟は悩んでいた。
『どーすれば、より良い作品が出来るだろうか…』
次の大会に出す作品が全く決まらなく、イメージを作ろうと外に出た清舟。
すると目の前から呼ぶ声が…
「おーい!先生〜!」
よく見ると、ヒロシと美和、たまだった。
「なにしとるん?」と美和。
「あっ、また作品作り?」とたま。
『あぁ、全然浮かばなくてな』
「そーなんだー」
するとずっと黙ってたヒロシが口を開いた。
「“だから俺は俺らしく。先生は先生らしくって”ことなんじゃねぇの?」
「「『えっ?』」」
清舟、美和、たまが声を揃えて言った。
「だーかーら!////俺は先生じゃないし、先生も俺じゃないだろ?だから……たまには、何も考えずに“先生らしさ”。つまり“自分らしさ”ってモンを全面に出したら良いんじゃねぇの?……って事っ!!////」
ヒロシはそう言うと、
「くそっ!ハズい///………」
と背を向けてどこかに行ってしまった。
『おい!ヒロシ?!』
「………//」
すると清舟の後ろに居た たま が突然、
「ツッ、ツンデレキター!!///」
と言って、倒れてしまった。
『ヒロシー!ありがとーなー!!』
「………るせっ!////」