ばらかもん
□ありがとう
1ページ/1ページ
―ガラガラッ!
「せんせー!ちゃんぽん持ってきたぜー!」
母ちゃんに、
―「どうせ今暇でしょ?ちょっと先生ん所行ってきて。」
って言われて昼飯のちゃんぽんを届けに来たんだけど…
「せんせー?お邪魔しまーす…」
呼んでも返事がなくて、もしかして書道に集中してるのかな?って部屋を覗くと…
「―!!?」
そこには、
『すぅー…すぅー、んっ…』
昼寝をしている先生が居た。
「風邪引くぞ?」
って言ってもぐっすり眠っているみたいで、応答なし。
「…仕方ねぇな」
机にちゃんぽんを乗せ、
近くにあった布を掛ける。
サーッ…
そよ風が吹いて、先生の髪がサラサラとなびく。
「先生…無理すんなよ?」
―ちゅ
サラサラの前髪を上げておでこに小さなキスをした。
「じゃーな///おやすみ…」
恥ずかしくてそそくさと帰った。
『…っ///何してんだよ…』
途中で目が覚めたのだが、動けなくて狸寝入りをしていた清舟。
そよ風が吹いた時に見えたヒロシの背中がかっこ良くて…
『バカヤロー…////』
ヒロシ、
―いつも、ありがとな…