るろうに剣心 剣×薫

□油断大敵
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剣心が怪我をした

警察に依頼された仕事で左腕を負傷
傷は深くないが、斬られた腕にはまだ包帯が巻かれている


剣心はもう治ったと主張するが、薫はそれを聞かず毎晩 彼の包帯を交換する

そして今夜も…
剣心は風呂から上がり自室で自ら包帯交換をしていると
「剣心、入るわよ」の声と同時に薫が顔を出す

「あ、また自分でやってる」

「このくらい自分で出来るでござるよ。…とゆうか、包帯はもういらないくらいで…」

「深くないからって甘くみちゃ駄目よ」

薫は傷口に薬を塗り込むと丁寧に包帯を巻いていく
剣心はそんな薫の姿を見て微笑む

「包帯は今日までで大丈夫でござるよ。痛みも殆どないし…」

「剣心、やせ我慢するからなぁ…。本当に痛くないの?」

「痛くないでござる」

「…………」

薫は剣心の目をジッと見て嘘をついてないかを探る

「拙者…信用ないでござるな」

「だって、剣心いつも無茶するし…」

「…それ、薫殿が言うでござるか…」

「どういう意味よ、それ」

「いや、なんでも」

「とにかく!もう少しの間、薬と包帯は必要よ」

「…承知したでござるよ」

「よし!剣心、傷は浅くても油断大敵なんだからね」
薫は満足気に微笑む

「じゃあ、おやすみなさい」

そう言って薫は立ち上がり薬箱に手を伸ばす

剣心は薬箱を持とうとした薫の手首を掴むと軽く自分の方へ引っ張った
バランスを崩した薫を受け止めると、ぐるんと薫を半回転させ布団の上に押し倒した

「…け、剣心…?」


薫に覆い被さった剣心は、薫に口付けをする

2回目の口付けは少し長かった

薫は驚いて剣心の袷をぎゅっと握る
すると剣心はその手を掴み、布団へ押し付けると角度を変えて再び口付けをする

「…んっ」

少し苦しさを覚えた薫から声が漏れる
それに気づいた剣心はゆっくり唇を離し、至近距離で薫を見下ろす

「…油断大敵、でござるよ。拙者が怪我してるからと油断した薫殿が悪い」

「…ゆ、油断してた訳じゃないけど…」

「なら…想定内でござるか?」

「……想定外…よ」

「やはり……油断大敵、でござるな」

剣心はにこりと笑うと起き上がり、そして薫を支えながら引き起こした


薫は身をもって油断大敵を知るのであった

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