るろうに剣心 剣×薫

□踏み出す一歩
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縁との死闘が終わり、その闘いで剣心は答えを見出した

【剣と心を賭してこの闘いの人生を完遂する】







満身創痍の剣心は息を切らしなが逆刃刀を鞘に戻し、迎えを待っていた薫の元へと歩いていく

「…怪我はないでござるか?」

「…うん」

薫は目に涙を溜めながら剣心の問いかけに答える

剣心はフラつきながら薫に近づくと、そのまま彼女を抱きしめた

「け、剣心?…大丈夫?」

薫は剣心を心配し声をかけるが、彼は何も答えず薫の首元に顔をうずめた

そして剣心は腕にぎゅっと力をいれ、薫を強く抱きしめる


薫も答えるように剣心の背中に腕を回し強く抱きしめた





薫を抱きしめていた剣心は
「おかえり…」と彼女に囁き

そして彼女は「ただいま」と答えた






剣心はスッと薫から離れると後ろを振り向く
薫もそれに合わせ剣心の後ろに視線をやると、斎藤がこちらに向かって歩いてきていた


斎藤は咥えていた煙草を砂浜に捨てると、迷惑そうな顔で2人に言う

「続きは帰えってからにしてくれ…。お前はこれから事情聴取だ。……ついて来い」

斎藤は薫に言うと、監禁場所であった洋館へと歩き出す


「拙者も行くでござるよ」

「駄目よ。剣心は恵さんから手当てしてもらって」

「いや、でも…」

「いいから!…ほら!早く!」

薫は剣心の背中を押して斎藤の後を追いかけた


剣心が恵に応急処置を受けてる間、薫は斎藤に監禁中の出来事や縁の様子などを話した

一通りの話を終えると、斎藤は皆が待つ場所へ薫を解放した


久々の薫との再会に皆が喜び、
薫もまた 目に涙を浮かべ喜んだ





そして薫は、抜け殻のようになった縁に巴の日記を渡した

縁は薫から日記を受け取ると、船の中へと警察に連れていかれた


孤島での後始末を終えた警察と共に剣心達も船に乗り込むと、東京湾へ向け船は出航する
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