るろうに剣心 剣×薫

□密偵調査
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「よくお似合いですよ」

「…あ、ありがとうございます」

薫はあっとゆう間に遊女の姿に仕立て上げられた
着物は薄い青色で花の刺繍が施されていた
普段、薫が着ている着物よりズシリと重みを感じ、そしていつもより広く開いた背中に薫は落ち着かない

髪を綺麗に結い上げ、薄く化粧を施された

「あなた、元が綺麗だからこれで充分……うちで働きません?」

「え?!……いえ、私には無理です!」

慌てる薫に太夫は冗談だと言ってクスクス笑う

「さあ、行きましょうか…」

準備が整うと太夫は薫を例の部屋へと連れていった




太夫は部屋の前に着くと酒を乗せたお盆を薫に渡し、部屋に入るように促すと「では…」と言って元来た部屋へと去っていく





「失礼致します。お酒をお持ち致しました」
薫はお酒を持ち、部屋へと侵入する
中には8人の男に3人の遊女が居た
3人の遊女は太夫から新入りが同席すると伝えられている

「おお!また綺麗な女が来たぞ!おい、こっちで酌をしろ!」

1人の男が薫を呼びつける
薫は男の横に座り酒を注ぐ

「お前も一杯飲め!」
男に言われ薫は仕方なく酒に口をつけた

薫はこの男に狙いを定め、他愛ない話で男と酒を交わす
薫に酒をどんどん注がれ、男はかなり酔いが回りはじめた


「お前、えらく別嬪だな!決まった旦那はいるのか?!」

「…いえ」

薫は正体がバレぬよう、笑顔で答える

「そうか!なら…俺の女に「あの!…今日はどんな集まりで?」

男から出された言葉に慌てた薫は、計画を探るため話を無理やり遮る
周りの男達もかなり酔いが回っていて、この様子だとおそらく計画の話は既に終わっていると薫は推測した

「ん?今日か…それは色々とな。大事な仕事の話さ」

「大事な?……なんだか気になりますね。どんなお仕事を?」

「なんだ…お前、俺に興味があるのか?」


そしてニヤリと男が笑うと、グッと薫に顔を近づけ耳元で囁いた

「……だったら俺の女になれ。そしたら教えてやるよ」

薫の手を握り「どうする?」と顔を覗きこむ

「……いえ、あのっ、私なんかじゃ…」

「ふははは…ますます可愛いなぁ。照れてるのか?今回の仕事が成功すれば大金が手に入る。そしたらお前を買ってやる事も出来るぞ…」

さらに男はねっとりとした手つきで薫の腰に手を回してくる
薫はグッと堪え、周りの男に気づかれぬように男に顔を近づけると、さらに核心部分へと話を持っていく

「その仕事が成功するのはいつかしら?もし、教えてくれるなら私は貴方を待ちます」

「ふっ……。いいだろう…10日後だ。その日に仕事が成功すれば、俺はお前を買ってやる」

「仕事は近くで?…すぐに来て私を買ってくれますか?」

「あぁ、場所は横浜だ。仕事が終われば直ぐに迎えにくるさ…」

男は完全に酒と薫に酔いしれている


「この仕事の裏で動いてる男が来月あたり渡米する。そしたら、さらに大金が入るからな…。ほら、お前ももっと飲め!」

男に酒を注がれた薫は無理矢理 喉に流し入れる

「裏で動いてる男?…それってどんな人かしら?」

「名前は言えねぇな。…今は北海道に身を隠してる。冬が来る前に奴は渡米するって話だ」

「………」

「おい。そんな事より…。まずは今晩……それなりに楽しませてくれよ?」

薫の腰に回していた男の手は、薫のお尻を撫でる

「…わ、私!今日はもう一件お座敷に呼ばれてまして…。そこが終わるまで待ってて頂けますか?」

「なんだよ、俺を待たせるのか?先に俺が可愛がってやるから…な?」

男は薫の腕を掴み
「隣の部屋、借りるぞ」と部屋にいた遊女に伝え奥の襖を開け薫を連れこむ

「…ちょっ、待って下さい!いきなり困ります」

「困るもなにも、俺の女になるんだから…不都合はないだろ」

男が薫の簪を引き抜くと、パサリと結い上げた髪が落ちる

「綺麗な髪だな…」
髪を一束掬い上げる
さらに帯の結び目に手を掛けた

「ま、待って!」

薫は慌てて男から離れ部屋から出ようと襖に手をかける

「ここまできて待てるか」

男は薫の後ろから抱きつくと着物の合わせ目から手を入れ胸を触りはじめた

「…いやっ!…やめて!」

「なんだ?…お前…俺に買われたいんだろ?……まさか俺を騙したのか?」

「いえ!…そうじゃなくて…」

「だったらいいだろ!」

男は薫を布団へ押し倒し帯を解いていく

「…いやっ!触らないで!」

「触るなだと?…お前、金目当てだったのか?!……舐めやがって!」

パンッ!

男は怒りに任せて薫の頬を平手打ちする

「…っう」

それなりの量の酒を飲まされていた薫は体が思うように動かず、抵抗するのが精一杯だった

平手打ちをされ、動きが鈍くなった薫に男は覆い被さり着物の中へ手を入れ身体を弄りはじめた

「いやっ!……やめて!!」
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