青色のキセキ
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青峰side
目を覚ました女は何もない女だった。
言葉の通り何もない。
記憶がねぇんだと。
多分記憶喪失ってやつなんだろうな。
再度、大丈夫かと聞いたら大丈夫じゃない……って。
当たり前だよな。
何も覚えてないしな。
急に恐怖した女…………。
そういえば名前。
覚えてないなら付けてやるか?
「んー、なににすっかなぁー」
親が子に名前をつけるみたいな感じだ。
「名前が無い。名無しのナナだ!」
俺にしてはいい案じゃねえーか。
俺がつけた名前で、ほんのり嬉しそうにしてたナナ。
さて、これからどうするか。
おれひとりではどうにもならねぇからな…………。
とりあえず、さつきとテツをよぶか。
でもって協力してもらうか!!
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