灰色世界

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規制線の張られる文月グランドホテルに、警察に群がる雑誌記者を見やりそそくさと家へと帰る。
通勤カバンを雑にソファーに投げ捨てた私は着替えもそこそこベッドへとダイブして頭から布団を被り目を閉じた。
どうか……どうか目が覚めたらいつもの日常に戻っていますように、と願いを込めて。

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