純愛讃歌

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「魔閃光っ!!」
「あまいっ!!」

「魔貫光殺砲!!」
「威力が足りんっ!!」

次々と放たれる技を軽くいなしたピッコロは一瞬で間合いを詰めると怯んだブラックサンダーに気弾を放った。
ボゥンッ!!と音を立てて吹っ飛ばされたブラックサンダーはクルクルと回転をすると減速し空中でピタリと静止した。
上がる息に口元に垂れた血を拭ったブラックサンダーは遥か上空で自分を見下ろすピッコロを見上げると小さく舌打ちを零した。




気功波が使えるようになってから格段に技のレパートリーが増えたブラックサンダーは今こうしてピッコロの技を色々とその体に叩きこまれている最中だった。
最初はそんなもんできるか!!と言っていたブラックサンダーも実際に見よう見真似で打てた魔貫光殺砲に、ひどくご満悦だった。最初の頃は。
これなら師匠をぎゃふんと言わせられるのではないかと喜々としてピッコロに勝負を挑んだブラックサンダーに、珍しくやる気のあるブラックサンダーのその心の内を読み取ったピッコロはひどく呆れたのだ。

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