彼と私の航海日誌
□プロローグ
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「おーい!マルコー!お前も一緒に飲まねぇか?」
「いや、遠慮しとくよぃ。この後報告書をかかなきゃいけねぇんだよぃ」
良い酒が手に入ったんだ、と顔を綻ばせたサッチに甲板に集まる集団を見やったマルコはどこか気難しそうな表情を浮かべるとそう言って船内へと入って行ってしまった。
「相変わらずの仏頂面だねぇ、マルコのヤツァ」
「ったく、たまには羽目外せってんだよ」
「そう言ってやるな、アイツは一番隊の隊長としてやることが山ほどあるんだよ」
バタン、と閉まった扉にそう言ったイゾウと、付き合い悪ぃな、と零したサッチを見やったジョズは小さく苦笑を洩らすとどこか心配げに扉へと視線を向けた。