そして君に恋をする

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朝の一件以来未だに木手君とはあまり話せていないまま午前の授業が終了した。
まだ友達もできていないから自分の机で一人お弁当を食べる。
本当は甲斐君が一緒に食べようと誘ってくれたんだけどその後ろに木手君が立っていたから思わず、断ってしまった。
結局木手君には昨日の事も含め謝れていないし、気まずいんだ。
一緒にご飯なんて食べれたモンじゃない。
それに……、たぶんあそこで一緒に食べていたら周りの女子の反感を買っただろうしなぁ……。
甲斐君が誘いに来た瞬間の周りの女子の目が鋭くなったのが嫌でも良く分かった。
どこでも人気がある人はだいたい一緒なのか。
国光とか、不二とか、あいつら中身は(特に不二)黒いのにホント異様にモテるんだよな……。
向こうにいるときは何も疑問も持たずに一緒に食べてたけど、周りも私と国光が幼馴染だって知ってたから何も言われなかったんだよなぁ……。
でもここは違うんだよねぇ……。甲斐君には悪いことをしてしまったな。
そんなことを思いながら食べ終えた弁当箱を鞄に戻す。
さて、これからどうしようかな……。
前だったら弁当終了と同時にテニスラケット持って国光とかとランダとかしてたんだけどな……。
ここのテニスコートってどこにあるのかな?
ってか、壁打ちくらいさせてもらえるかな?
なんて思いながら校内を見て回ろう、と教室を出た。

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