黒崎一護中心地はここです。
□とある夏のはなし
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プチプチと一護のシャツのボタンをはずしながら、白哉は執拗に、目の前の首筋を舐めた。
舐めては弱く吸い、そこがうっすらと仄かな血の気を見せるまで繰り返した。
「ん……ふふ」
「どうした」
「白哉がキスマークつけるとき、いっつも擽ってえなって」
「痛いよりはいいだろう」
そうだな、と一護はまた笑う。白哉もつられて口許を綻ばせた。
「白哉の手、気持ちいい」
シャツを取り払った一護の胸板を、白哉のしなやかな手が滑る。柔らかで、どこまでも優しい手つきに、一護の体は弛緩した。
「こうしてゆっくりと愛でるのも悪くないが…兄も自分のことだ、わかるだろう」
「あぁ……正直、ぬるぬるして変な感じする」
「服を着たまま何度も達せれられては虚しくて敵わぬ。脱がすぞ」
「んー」
一護は、ベルトを外されたのを見てから、白哉が脱がせやすいように腰を浮かせた。
白哉はまず、ジーパンを投げ捨てた。染み出した体液で、内側が若干濡れていた。次いで、もう前面はぐっしょりに、会陰部から尻にかけても濡れて変色した灰色のボクサーに手をかける。
「うう…張り付いてて、なんか…」
「確かに…兄のものの形がよくわかるくらいだな」
「っ……見んなよ」
「反応して、大きくなっている。興奮しているのだろう?」
白哉は脱がそうとしていた手で、ボクサーの上から一護の性器を握り込んだ。
「ああぁ…っ」
「…握っただけで、倍か」
「る、せっ……白哉の手、優しくて、むずむずする」
逃れようとしているのか、気持ちいいからか、一護の腰が揺れる。張り詰めたものの裏筋を引っ掛かれ、じわりと先端の鈴口に張り付いたところから、若干白い粘液が溢れると、白哉は攻める手を止めた。
「はぁ、はあ」
「艶やかなのはよいが、こうも蠱惑的だと、要らぬ心配までしてしまいそうだ」
するり、と呆気なく下着を取り払って、白濁で化粧された陰部を見下ろした。そっと触れた手で熟れた赤を覗かせる小さな口を擦ると、
「んぁぁあっ!」
びゅるるっ!
勢いづいて胸元まで白い体液が飛ぶ。二度の吐精でくったりとした一護を撫で、白哉はドロリとした白濁を指に絡めた。
「潤滑油はこれでよかろう……」
ぬるりと滑る指を会陰で滑らせると、一護はぴくん、と己の萎えたものを反応させた。
「一護、膝を」
「ん、はぁ…わか、た……」
自ら両膝を抱え、しとどに濡れそぼった股間をさらす。白哉は濡らした指を、会陰を辿って引き締まった臀部の谷間に滑り込ませる。
皺のある部分に触れ、ぬるぬると広げるように指で揉めば、一護はぞわりと鳥肌を立てる。
「っ…っん」
にゅぷ…白い白哉の人差し指…第二間接までを、一護の媚肉は飲み込んだ。直腸の熱に気持ちを高ぶらせながら、白哉は慎重にそこを解し、広げていく。
「はぁ、あん、白哉、い、とこ…イイトコ、弄って…っ」
「待て、兄を傷つけたくない。もう少し、我慢してくれ」
「でも…っ、むずむずする、奥っ…っは、早く…!」
きゅうきゅうと指を締め付ける内壁を擦りながら、奥へ奥へと白哉は指を伸ばしていた。
ふと指が、奧の“凝り”を押した。
「っは、ああぁぁぁあ」
ぐぐっ、と一護の背が反り、性器がさらに大きく膨らんだ。
「はぁ、はぁっ、びゃく、やぁ」
「…頼むから私の理性を刺激するな。いつ、兄を目茶苦茶にするやもしれぬのだぞ」
「ぁ、ん…はぁ、んっ」
一護は、くらくらしながら催促するように白哉の指を食い絞めた。