鬼灯の冷徹の世界〜日常〜

□白澤様との出会い
2ページ/2ページ

〜〜〜桃源郷〜〜〜



めぐみ       「ここだな、すいませ〜ん!」





扉を開けた瞬間、金棒が飛んでくる。





めぐみ       「わあ!」






金棒は避けられたものの、しりもちをついてしまった。





白澤        「大丈夫!?このこにあたったらどうすんだよ!」


鬼灯        「!?」





鬼灯様は私の顔をみると、驚いた顔していた。






白澤        「ごめんね?立てる?」






そういって、手を出す白澤様。イ、イケメンだなぁ///






めぐみ       「あ、すいません///」


鬼灯        「フッ!」


白澤        「グハッ!」







私が、白澤様の手をつかもうとした瞬間、鬼灯様が白澤様を殴り飛ばした。






白澤        「な、何すんだよ!!」


鬼灯        「めぐみさん、大丈夫ですか?触られてないですか?」


白澤        「なんだよ!お前!手を貸そうとしただけだろ!」


鬼灯        「あなたが、触ったら穢れてしまうでしょうが!!」


白澤        「どういうことだよ!僕は吉兆の印だよ!お前が触ったほうが、穢れるに決まってるだろ!」


めぐみ       「あ、あの〜」


白澤        「こっちおいで!そいつは猛毒の上に朴念仁野郎だから!」





そういうと、白澤様は私の腕を引っ張った。





めぐみ       「うわっ!」


鬼灯        「!?」






バランスを崩し、白澤に抱き着くかたちになる。





白澤        「ご、ごめんね、大丈夫?(にこっ)」


めぐみ       「は、はい///全然大丈夫です」






うわぁぁぁぁぁぁぁ!なにこの体制!近い近い!






白澤        「顔、真っ赤だよ?本当に大丈夫?(にやにや)」





この人!絶対私の事からかってるよ!と、とにかく!この状況から抜け出さなければ!






めぐみ       「はい、あの、もう大丈夫なんで、離してくれませんか?」


白澤        「えぇ〜どうしようかな〜このままでいいじゃ〜ん〜 邪魔者はほっておいてさぁ〜僕とイイコトしない?」


めぐみ       「え、遠慮しときます!」






ほ、鬼灯様のお顔が…みるみるうちに、般若のような顔に!






めぐみ       「鬼灯様落ち着いてください!」


鬼灯        「何いってるんですか?いたって、冷静ですが…」


めぐみ       「れ、冷静な人はそんな、怖い顔で金棒を拾い上げないですよ!?普通!」


白澤        「本当にこいつって、鬱陶しいよね〜邪魔しないでほしいよ〜」


鬼灯        「めぐみさん、絶対に、動かないでください。」


めぐみ       「えっ?ちょっ!?」


鬼灯        「ソイヤっ!!」






私と白澤様に向かって金棒を投げる。いやいや、これ!私も危ないですよね!?






白澤        「グ、グハァ!」




白澤様だけに、金棒がクリーンヒット〜!




白澤        「なにんすんだよ! いいかげんにしろよ!」


鬼灯        「あなたこそ、いいかげんにしてください!」


めぐみ       「今のは、私すれすれでしたよ!」


白澤        「本当だよ!あたってもおかしくなかっただろ!今の!」


鬼灯        「めぐみさんに当てる訳ないしょう?」


めぐみ       「も、もういいです。白澤様大丈夫ですか?血まみれですよ?」






白澤様の顔は、鬼灯様の金棒のせいで、真っ赤に染まっている。ハンカチを白澤様に渡した。






白澤        「あぁ〜!大丈夫だよ?ありがと〜」


鬼灯        「そんな奴に優しくなんてしなくていいですよ それより、全身を今すぐに消毒しほうがいいですよ」


白澤        「どういうことだよ!お前!用事が終わったなら、さっさと帰れよ!」


鬼灯        「そんなことより、どうしてここに来たんですか?」


白澤        「僕の事は無視かよ!!」






鬼灯様は白澤様の話を、ガン無視しながら私に話しかける。






めぐみ       「あ、大王が話し忘れてたことがあったらしくて…」





閻魔様から、さっき聞いた話を話した。




鬼灯        「やたら詳しいと思ったら、そういうことだったんですか…話し忘れるとは、本当にアホですねぇ…」


白澤        「それで?僕に聞きに来たの?」


めぐみ       「はい、何か真波さんについて、知っていらっしゃるのではないかと思いまして」


白澤        「う〜ん、僕も居場所は知らないな〜ごめんね?」


めぐみ       「そうですか…」


鬼灯        「使えねぇな…」


白澤        「何も知らないお前には、言われたくないよ!」


めぐみ       「お二人とも落ち着いてください!」


白澤        「僕は落ち着いてるよ?居場所は知らないけど、そのこについて、色々知ってるよ?」


めぐみ       「本当ですか!」


鬼灯        「早く話せよ白豚野郎」


白澤        「なんでお前に話さなきゃいけないんだよ!!君、めぐみちゃんっだっけ?」


めぐみ       「はい、自己紹介もしなくてすいません。」


白澤        「大丈夫だよ?トミーちゃんにある程度聞いてるし、一目みたら普通の鬼じゃないことくらい、分かるよ?」


めぐみ       「さすが、森羅万象の神獣ですね…」


白澤        「まぁね〜それに、めぐみちゃん達の事に関しては、神の間でも噂になりまくってるからねぇ〜」


めぐみ       「そうなんですか!?なんか心配になってきた…」


白澤        「あっ、心配しないで!悪い話じゃなくて、むしろいい話だから!」


鬼灯        「どんな噂ですか?」


白澤        「まぁ、めぐみちゃん達は歳も取らないし、不思議な力があるから、僕らに近いから一度は会ってみたい…みたいな?そんな感じだよ」


鬼灯        「でも、まぁ見た目は神というより、鬼ですけどね?」






神だなんて、ほど遠いと思うんだが…鬼になっただけで驚きだというのに!





白澤        「まぁ、真波ちゃんの時と違って今回は、三人だから余計に話題になってるとこもあるかもね」






神様たちも、変な噂をしてるな…他にもやることがあるだろうに…






白澤        「まぁ、真波ちゃんの話はこいつがいないときにしてあげるね〜」


鬼灯        「なんで私がいない時なんですか、今話しなさいっ!」


白澤        「だから!なんで僕がお前にまで話さなきゃいけないんだよ!お前に関係ないだろ!」


鬼灯        「関係なくないです!私は…!」






二人が喧嘩を始めると、桃太郎が帰ってきた。





桃太郎       「ちょっ!また、喧嘩ですか!」


白澤        「僕!悪くないもん!」


桃太郎       「あんた子供ですか…本当にもう…あれっ?」


めぐみ       「あ、初めまして!めぐみといいます。」


桃太郎       「あぁ!知ってますよ、トミーさんから色々聞いてますので!」


めぐみ       「あぁ!そうなんですか!あれ?そういえば、トミーは?」


桃太郎       「今日は地獄に、行ってるんですよ」


めぐみ       「そうなんですか、トミー迷惑とかかけてないですか?」


桃太郎       「そんなっ!迷惑なんて!!」


白澤        「えぇ〜タオ太郎君!トミーちゃんはいいの!?あれで!?」


桃太郎       「えっ、あぁ…そうですね…」





トミーの問題…それなら、心当たりが…





めぐみ       「毒作りですか?」


白澤        「めぐみちゃん知ってるの!?」


めぐみ       「えぇ!定期的に飲まされてますから…」


桃太郎       「えっ!そうなんですか!あの人!幼馴染を実験台にしてんの!?」


白澤        「本当に、すごいこだよね〜」






すごいこで処理できている白澤様。絶対におかしいだろ!感覚が!






めぐみ       「いつでも、クビにしてください。取りに来ますから!」


白澤        「えぇ〜そんなことしないよ?可愛いこがいると士気が上がるしね〜」


めぐみ       「そうですか?なら良かったです。でも、トミーに手を出したら…ボコボコにしますからね?」


鬼灯        「そのときは、呼んでください。私も協力します。」


白澤        「お前はいつもだろ!」


めぐみ       「白澤様とは仲良くいたいので、約束して頂けますよね??」


白澤        「いいよ〜約束したあげるよ?」


桃太郎       「そういえば、思ったんですけど…トリップしてきた人達、みんなかわいいですよね…(どっかしら、おかしなとこがあるけど…)」


白澤        「そうだよね〜〜!僕も思ってたんだよね〜」






すごい勢いで、話しに入ってきた白澤様。





白澤        「めぐみちゃんも、だけど〜他の二人も可愛いよね〜おもわず、連絡先交換しちゃったよ〜」


桃太郎       「いつも通りですよね?それ」


めぐみ       「絶対、いつも通りですよね…教えたあいつらも、あいつらだな…」


桃太郎       「いや、白澤様の押しが強くて、しかたなくだと思います。」


めぐみ       「最低ですね。さっきから、鬼灯様がしゃべる価値も無いみたいな目で、白澤様を見てますもん…」


白澤        「なんだよ!その眼!ふん!いいよ別に、連絡先教えてもらったし!」


鬼灯        「でも、めぐみさんのは知らないでしょう。」


めぐみ       「そうですね、教えてないですね。」


鬼灯        「私は知ってますよ、三人とも!」






鬼灯様がドヤ顔で白澤様を見ている。




白澤        「腹立つな!そのドヤ顔!しかも、なんでお前トミーちゃんとも、交換してんだよ!?」


鬼灯        「この間薬を取りに行ったときに、あなたが、ほかの女性をナンパしてる間に交換しましたけど?」


桃太郎       「また、始まったよ…」


白澤        「めぐみちゃん!僕にも教えて!」


めぐみ       「まぁ、そうですね、いいですよ?」


鬼灯        「ダメに決まってるじゃないですか!」


めぐみ       「はい?」






鬼灯様が携帯を取り出そうとした、私の腕を押さえた。





白澤        「なんでお前が決めるんだよ!」


鬼灯        「当たり前でしょう!あなたなんかに…」


めぐみ       「あの〜やっぱやめときます!教えるの!」






また、喧嘩に発展しそうだったので、鬼灯様の言葉を遮るように言った。






白澤        「えぇ〜なんで?いいじゃん〜教えてよ〜」


桃太郎       「鬼灯様もめぐみさんも大丈夫ですか?時間?」


鬼灯        「そうですね、そろそろ戻らないとですね、」


めぐみ       「そうですね!帰りましょう!」






桃太郎君…白澤様から逃げるチャンスをくれたのね!ありがとう!





桃太郎       「ありがとうございました」


白澤        「もう帰っちゃうの〜いつでも来ていいからね?」




白澤様が顔を近づけそう言う。



めぐみ       「は、はい、失礼します。///」


鬼灯        「…」






鬼灯様に手を掴まれ、店を後にする。





めぐみ       「あの?怒ってますか??」






なんだか、少し鬼灯様の顔が、怒っているように思えた。





鬼灯        「いえ、怒ってませんよ?」


めぐみ       「怖い顔してますよ?」


鬼灯        「あいつに何かされそうになったら、呼んでください」


めぐみ       「えっ?」


鬼灯        「すぐに、駆けつけます」


めぐみ       「はい、ありがとうございます」


鬼灯        「0,3秒で駆けつけます」


めぐみ       「えっ!?はやっww」





0,3で駆けつける。その言葉におもわず、笑ってしまったが鬼灯様は、とても優しい顔で私を見ていた。鬼灯様は、そっと手を繋いでくれた。




―――鬼灯様の手のぬくもりはとても、心地よかった―――
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ