鬼灯の冷徹の世界〜日常〜

□〜日常〜
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〜〜〜閻魔殿〜〜〜




 めぐ       「やっと、書類書き終わったよ…死ぬかと思った…鬼灯様〜って…うん?」




鬼灯様が女性と話している あの立ち姿は…まさか!?




 鬼灯       「正確な日どりをおしえてくだされば、きちんとおもてなし致しましたのに…」


 ?1       「いえいえ、とんでもない!リリス様はああいう方ですからお気になさらず」


 ?2       「こういう窓、アタシの部屋にも欲しーい、スケープ写真撮っておいて」


 ?1       「リリス様 閻魔大王ですよ、ほら、ご挨拶なさって」


 リリス      「サタン王側近であるベルゼブブ長官の夫人 リリスです。」


 スケープ     「私は御付のスケープです。」


 めぐ       「わあああ!本物だ!リリス様だ!」





やっぱり リリス様だった!アニメで見たことがあったが、生で見ても…とってもきれいだなぁ





 リリス      「あら?あなたは?」


 鬼灯       「めぐみさん、邪魔をしないでください」


 めぐ       「す、すいません、つい・・・あっ!これ、この間の書類です。」





鬼灯様は書類を受け取りながら、ため息をついた。




 リリス      「めぐみさんっていうのね?」


 めぐ       「は、はい!衆合地獄で働いています、めぐみと申します。」


 リリス      「そう・・・あなた気に入ったわ!一日付き合って」


 めぐ       「えっ?私ですか!?」


 鬼灯       「はい??」





何故気に入ったのか全く分からない!だが、リリス様はにこやかな表情で私を見ている。鬼灯様も少し驚いているようだった。






 リリス      「いいでしょ?それと、あなたも付き合って!」


 鬼灯       「私もですか、かまいませんが…」



〜〜〜血の池〜〜〜



 リリス      「へぇ〜これが血の池ねェ  イケメン浮いてない?」


 鬼灯       「さぁ…」


 リリス      「ね 血の池は、女の堕ちる地獄だって本当?」


 鬼灯       「昔はそういう時代もありましたね」


 めぐ       「日本の信仰では、血が不浄とされていましたから、月経や出産のある女性限定の地獄でしたね…」





鬼灯の漫画で知った情報だったが、ずっと知っていたかのように話してみた!(ドヤッ)





 リリス      「女に対するそういう考え方って不思議と世界中にあるのよね ちょっと、悲しいわ…」


 めぐ       「ひどいですよね…」


 リリス      「神もアダムも結局は女(わたし)を悪とすることで場を収めたわ はねっ返りの烈女だって」


 鬼灯       「それは、お気の毒です 」


 リリス      「まぁ いいのよ 悪魔になったからには、各国に男を作るくらいの心構えなの」






すごい考えにたどり着いたな…この人…少しベルゼブブ様が、可哀想に思えたよ。





 リリス      「それこそ、血の池地獄逝きかもね…あ、でも今は血の池も女限定じゃないのか」


 めぐ       「はい、今は改定されていますよ」


 鬼灯       「あと、現在ルーマニアの吸血鬼の間で「飲み放題ツアー」が組まれ これが大当たり」


 リリス      「た、確かにバンパイアには夢のような池!!! 池の血液型は?」


 めぐ       「ブレンドですね…確か…」


 リリス      「オエッ…ちょっともう ここいいわ…他に行きたい所があるのよ 連れてって」


 めぐ       「妲己さんのとこですか?」


 リリス      「えぇ、よく分かったわね?」


 めぐ       「ま、まぁ(漫画読んでたからなぁ、なんとなくは)私の仕事場の近くに妲己さんのお店があるのでお連れしますね」


 鬼灯       「行きましょうか」





〜〜〜妲己の店〜〜〜




 リリス      「妲己〜〜ィ久しぶりィ〜〜〜」


 妲己       「アラやだリリス!?何で日本にいるの!?」


 鬼灯       「物凄いツーショットもあったもんですねぇ」


 めぐ       「世界悪女の会のトップ二人ですね…」


 鬼灯       「これ以上日本の男をたぶらかす要素が増えるのはちょっと…」


 スケープ     「すいません…最近アジア系の男性がキテるとか言い出して…」


 リリス      「最近いい男 捕まえた?」


 妲己       「う〜〜〜ん…まァ紂王に勝る男はまだいないわねェ〜〜〜」


 スケープ     「(見える!!彼女達のバックにかなり鮮明なクモの巣が!!)」


 めぐ       「私も仕事柄、亡者を誘惑したりしますけど…あれは…すごいですよね…」







スケープさんが、私の意見に賛同するようにうなずいている。きっと苦労してるんだろうな。





 妲己       「観光はどう?楽しい?」


 リリス      「えぇ、とっても、ここに住みたいくらい」


 鬼灯       「それは困りますよ」


 リリス      「アハハ でも日本の男のコって可愛いんだもん、誘い甲斐がありそう」


 妲己       「そうねぇ…ウブな反面警戒心が強いから獲り甲斐があるのは確かよ」


 めぐ       「そういうものですか…」


 妲己       「そういうものよ〜〜」


 めぐ       「勉強になります…」


 鬼灯       「そこは学ばなくていいと思いますよ、それにしても困りましたね…」


 リリス      「貴方が愛人になってくれる?それなら帰ってもいいわ」


 鬼灯       「一人…いい男を紹介するので それで我慢して頂けませんか?」






〜〜〜桃源郷〜〜〜





 白澤       「何?今日休みなんだけど…」


 鬼灯       「お客様です」


 リリス      「ハッ!?」


 白澤       「ハッ!?」


 スケープ     「無言でアドレス交換したァ―――ッッ 何の共鳴があったこの二人!?」


 めぐ       「あいつ、すごいな、自分がナンパしたであろう女性が横にいるのに…」


 リリス      「ありがとう!しばらく遊べそう!!帰るわ!」





満足したのか、リリス様は笑顔を浮かべてそう言った。 けど…




 鬼灯       「もう日本は狙わないで下さい」


 めぐ       「もう日本は狙わないで下さいね」




鬼灯様と私が同時に言う。




〜〜〜閻魔殿〜〜




 閻魔       「あ、ちゃんとおもてなししてきた?」


 鬼灯       「大丈夫です。日本の貞操は守りつつ外交にもヒビの入らないように対処をしましたよ」


 めぐ       「そ、そうですね…うん?白澤様は…ま、まぁいっか…」







そんな話をしていると、携帯が鳴っている…よくみると白澤様からの着信。なんの用だろう?





 めぐ       「もしもし?白澤様?どうしたんですか?」



 鬼灯       「今、なんといいましたか…?」




白澤 という言葉に反応して、黒いオーラを発する鬼灯様 顔もみるみるうちに、歪んでいく




 閻魔       「鬼灯君!顔がすごいよ!?落ち着いて!」


 めぐ       「はい、かまいませんよ?よろしくお伝えください…」


 閻魔       「白澤君、なんだって?」


 めぐ       「あぁ、はい、リリス様に私の連絡先を教えてもいいかと、聞かれましたので、いいですよと答えたんですよ?鬼灯様?どうかしましたか?」


 鬼灯       「なぜ…白豚がめぐみさんの連絡先を知ってるんですか…?ついこの間、連絡先交換を阻止しましたよねぇ?」 
 



 
うわぁ…これは私も殺されちゃうんじゃないのかなぁ…だって、金棒スタンバイさせてるもの!!





 めぐ       「ちょっ!顔が怖い!少しずつ距離縮めるのやめてください!?トミーが教えちゃったんですよ!」


 鬼灯       「携帯、貸してください…」


 めぐ       「い、いいですけど…なにするんですか?」


 鬼灯       「着信拒否設定をした上に、砕きます…」


 めぐ       「お、落ち着いてください!携帯砕くのだけは、やめてください!!!大王もなんか言ってください!」


 閻魔       「めぐみちゃん!?キラーパスすぎるよ!?それ!」







大王に助けを求めるが、まったく使えない!こんなことしてるうちにも、少しずつ距離を縮められている!!




 鬼灯       「早く、貸してください…」


 めぐ       「いや、あの〜ほら、これからも、仕事上必要になりますし!仕事上!」


 鬼灯       「サボり魔のあなたが、よく言えましたね…」


 めぐ       「痛いところ つついてくるな…」


 鬼灯       「はぁ〜でも、確かにそうですね…しかたありませんね(後で、あいつはしめときましょう)」


 閻魔       「(鬼灯君はめぐみちゃんのこと好きなのかな?)」


 めぐ       「ふぅ〜」




携帯を砕くってどんだけだよ!どんな考え方してんの!?  




―――リリス様は不思議な方でした 鬼灯様はあいかわらず、過激な方でした―――
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