ばらかもんたんぺん
□面倒臭がり
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色んなところを回ってお土産押し付けて早一時間。終盤にさしかかって、タマの家についた。
チャイムを鳴らす。
ピンポーン。
出てこない。
あれ。
背中に冷や汗が流れる。
まさか、いない?
そんなはずは、とひたすらチャイムを鳴らす。しかしあっきーも出てこず。
「あー……美和と一緒に清の家行ってるんだろうな……」
巌さんのとこ行っても美和いなかったし……。
めんどくさいなあ、とつぶやいて清の家へ向かう。
まあ、元々清にもお土産持ってきたし、どっちみち行く羽目になってたよね、と自分を励ましながら。
ああ、坂道が辛い。