悪役のチケット 1

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「だから海軍…政府はキミを狙ってる
政府の管理下に置くために、あわよくば、海軍…政府側に引きずり込むために」

「わた、しが……?」



危険



私が?



異常?





フッと、ある光景が頭に浮かぶ





『確か…悪魔の実の能力をふたつ得る事は不可能なハズじゃあ…』

『“普通の人間”ならば…絶対に無理だよい
だがお前らもよく知るようにティーチは少し違う…!!
体の構造が…“異常”なんだよい!!
それがこの結果を生んだのか………!!!』





思い出したのは、漫画の1ページ





マーシャル・D・ティーチは体の構造が“異常”





“彼”がそうならば必然的に“私”もそうなるのだろう





『…トク、トク、トク』





「……………母さんは、行かないの?」

「……!!」

「ティーチ…」

「この島にいたら、母さんも危ないでしょ…?
母さんは、どうするの?」

「……おかあさんはこの島に残る
残って海軍をまく、そうすれば、海軍は諦めるはず」

「で、でも」

「メア……」

「逆におかあさんとティーチが逃げたら怪しいでしょう?
だからおかあさんはこの島に残る
大丈夫、おかあさんは大丈夫よ
だからティーチは逃げなさい」

「………………」

「ティーチ、荷物をまとめな
2時間後には船が出る」

「…………うん」



私は自分の部屋に戻った





ポタ、タ





なみだが、あふれた

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