DOREAM
□▽ 訪問者
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ピンポーン!!
ピンポン……!!!
名無しさんはいきなりチャイムが連続で鳴りだし驚きと不安でいっぱいになる。
時計を見ると、午前12時
こんな時間にいったい誰が…
ドア窓をおそるおそる覗くと
サングラスにマスクの男
余計に怖くなり玄関から動けなくなる。
「おねがいだぁ〜、とりあえず開けてくれ!怪しくない!」
意外にのほんとした喋り方。
どっかで聞いたことのあるような声…誰だろう…
『あの〜どちらさまですか?』
ドキドキのまま話しかける。
「ここで名前だしたら俺捕まっちゃうよ! だからとりあえず開けて欲しい!嘘じゃない!」
焦ってる彼に名無しさんも一緒に焦ってしまい鍵を開けた。
同時に男が飛び込んできて、あまりの勢いでそのまま抱きつかれる。
『きゃー!! ちょっと!!なにするのよ!』
「あわ! ご、ごめんね! 誤解誤解!」
男を突き放し下にあるパンプスで胸や背中を叩きまくった。
「ちょ、落ち着いてって! ほら!俺の顔見て?ね!?」
手を止めじっと見つめる。
予想外の人で顔を真っ赤にする名無しさん。