マーシュの魔術労働

□寮
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(語り:ラピス・ラズリ)
私の部屋に、天使がやって来た…
思惑通り…いえ、想いは通じたのです。
「手作りのお団子です」
私に食べられ…いえ、私のために手土産まで持ってきてくれて。なんていい子なんでしょう(*´艸`)ええ、前から知ってましたとも。いつも誰よりもマーシュ・フェルトザラートを見ている私ですもの。
お団子はマーシュが作ったものではなくて少し残念ですがそれは後々の楽しみにとっておくとして。
「お構いなく…」
お団子のように柔らかそうなマーシュのほっぺに頬ずりしたい気持ちを抑えて、お茶をいれるために席を立つ私。
(…お、落ち着かなくては…)
お茶よりもマーシュの匂いを嗅ぎまくりたいところですけど、グッとこらえて一旦お茶の香りで気持ちを鎮めましょう。
愛しいマーシュの前でだらしなくにやけた顔を晒してはいけません。教師の威厳を保ちつつ、頼れる先生というところを見せて信頼を得て親密にry
「このお茶、お団子によく合うの」
「ありがとうございます」
「熱いから気をつけて」
「はい」
素直でいい子…熱いお茶をふーふーする仕草のなんと愛らしい(*´д`)
「マーシュ。もっとそばにいらっしゃいな」
「…はい?」
「ここ。私のひざの上に座って」
マーシュが戸惑ってる…しまった、つい願望を言葉にry
「えっ…で、でも
「遠慮しないで。早くいらっしゃい」
「はあ…」
湯呑みを置いて、私のそばに来るマーシュ。
「こう…ですか?」
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━ッ!!!
小っちゃくて華奢で…ぷにっとした感触がたまりませんわ(;´Д`)ハァハァ
「あ、あの…ラズリ先生?」
い、いけない…あくまで平静を装わなくては。
「先生…近いです
肌が触れ合う距離でマーシュと向き合う…夢にまで見たry
「そんなことより、3級を受ける決心はついた?」
つとめて冷静に、話題を変える。
「あ、はい。そのつもりで来ました」
「そう…頑張って。できるかぎり協力するから」
贔屓目を抜きにしても、この娘には才能がある。開花させるなら早いほうがいい。
「就職にも有利になるんですよね」
「そうよ。同じ1級魔女でも若いほうが長く働けるでしょう」
まだ進路のことを考えさせるには幼すぎるか。でも夢や目標を持つのに年齢は関係ない。
「マーシュは将来、何をしたいのかしら?」
手作りのくるみ餡をからめた香ばしい焼きだんごを頬張り、お茶を飲んでひと息つく。
その間にマーシュは考えているようだった。
「まだ決められない?」
「…はい」
学園の生徒たちの中には、すでに魔女になるのは無理かもしれないと思ってる子も少なくない。
一方で、本気で魔女を目指すなら学園生活の大半をそのための努力に費やすことになり、魔女になることが人生の最終目標ではないことを忘れがち。
「…私のところへ来ない?」
「えっヾ(゚д゚)ノ゛」
口の周りにくるみ餡をつけたまま振り向くマーシュ。
「永久就職…いえ、私の助手になってくれないかしら」
つい、また願望を言葉にしてしまった(ノ∀`)
「先生の助手ですか?」
キスしたい気持ちを抑えて、マーシュの口の周りをおしぼりで拭いてやる。
「いえ…教師を辞めた後の話よ」
マーシュをお持ち帰りするなら教師を続けるのは難しくなりそうだし…生徒に手を出したとなると相応の罰は免れない。
「ラズリ先生、やめちゃうの…?」
「まだ決まったわけじゃry」
今のところクビになるようなことはしてない…はずw
「そんなのダメっ!」
急にマーシュが身を乗り出してきて、私のひざの上に乗ったマーシュの顔が、ちょうど目の前に…
(…あ)
決してわざとじゃないけど…唇と唇が触れてしまった。
嗚呼、私の教師生活の終焉が見える…そしてマーシュと暮らす新しい生活が…
「ご、ごめんなさい
慌てて離れるマーシュ。…い、今のは私から手を出したんじゃないからセーフよね?
「あ、あの…ラズリ先生?」
(事故とはいえ)おそらく初めてと思われるキスに、顔を真っ赤にしたマーシュが可愛くて…抱きしめたい(*´д`)
「落ち着いて。今すぐ辞めたりしないわ」
「そ、そうですか…それならいいけど、その…」
まだ恥ずかしそうなマーシュ。
「ど、どうして私の…お尻触ってるんですか
柔らかくて魅惑的な感触が…しかも両手にあると思ったら、これは…お団子じゃなかったのかーッ!(錯乱)
「うふふ…先生がクビになっても頑張ってね…」
「何言ってるんですか…もしかして、ラズリ先生って本当にロリコンry」
「ロリコンじゃありません!>< 私が好きなのはマーシュだけです!」
勢いで言ってしまった…クビ覚悟ry
「…私も」
妄想をこじらせすぎたか? 幻聴が聞こえて…
「わたしも、ラズリ先生好きです」

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