le livre

□うさとら会話文
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好きです。


あー…それはつまり…取りあえずありがとな。


バディとしてじゃないですよ。虎徹さん。


人間として?


近いですが。


じゃあ、アレか、先輩としてっつう…


いい加減はぐらかすのは止めてください。気づいているんでしょう!?


そのなぁ…うん、まあ、何となくわかる。けどな、バニーちゃん。おまえのそれと、バディとしての好意は同じようなものなんじゃないか?


違います。


うっわー、言い切ったよ。あのな、バニーちゃん。それは刷り込みってヤツかもしれないよ。ほら、オマエさんは今までずっと両親の復讐のために生きてきて、こう…オマエさんのテリトリーにずかずか入り込んだのがオレが最初だったから…っていう。


図々しく入り込んだ自覚はあるんですね。


うん、ごめん。オジサンお節介だから。


図々しい人間は今までもいました。取り巻きとか。


そういう子には何も


感じません。むしろ煩わしい。


うわ、世の女の子が泣くぞ。


煩わしいものはしょうがないでしょう。でも虎徹さんは違う。虎徹さんだけです。触りたいし、キスしたいし、欲情だってします!


ちょっと!ハンサムが何言ってんの!!欲情って!!


ここまで言わないと虎徹さんはわからないでしょう!!僕は本気です!本気で僕は虎徹さんとセックスしたいと


ちょっ…落ち着け!そういう単語を大声でいうな!


…すみません、興奮しました。


…おぅ。


…。


…。あのな。


…はい。


オレはオジサンだ。


知ってます。


既婚者で子供もいる。


そうですね。


がさつで物は壊すし、お節介だ。


お節介は良いですが物を破壊するのは控えてください。


うん、頑張る。それで、気は短い方だしいろいろ崖っぷちだし。


照れているんですか?可愛いですね、キスしましょう。


どさくさに紛れて何しようとしてんの。…はぁ、なんでこんなオッサンがいいのかねぇ…。


オジサンだろうが何だろうが、全部ひっくるめて好きです。


うゎ、ハズカシい。


そりゃあ僕だって悩みました。男で、オジサンで、がさつで、仕事は遅いし頑固だし、こんな人のどこが良いんだって。


バニーちゃんちょっと酷い。


でも、好きになったものはしょうがないでしょう。僕は、虎徹さんと、一緒にいたい。仕事上のバディとしてではなく、残りの人生の全てを分かち合いたいんです。


…そう。


はい。


ところで、告白したらオレがバディ解消したいと言う可能性については考えた?


はい。でも虎徹さんはこんなことでバディを解消したりしないでしょう?


信頼されてんのね、オレ。


いいえ、僕が狡いんです。恋は成就しなくても、パートナーとしてならずっとそばにいれる。僅かな希望があったから告白できたんです。


そこまでぶっちゃけるか。…バニー。


何でしょう。


お前は一つ、気づいてない事がある。…オレも、相当狡いんだよ。


は?


オレはオジサンで頑固でがさつで崖っぷちで、まー兎に角どうしようもない男だ。対してお前は性格はアレとしても見た目バッチリ、ヒーローとしても優秀、何よりも若い。そんな若者とこんなオッサンが、どーこーなるなんて現実的にムリだ。


僕は気にしません。


オレが気にしてるんだよ。それをだ。バニー、お前がぽーんと飛び越えてくれて、ああ良かったなと安心している自分がいるわけだよ。


それは、つまり…


ああ、つまりそういう訳だ。


どういう訳なんです?はっきり言ってください。


あー!だー!もう、そういう訳だよ!オマエが好きだ!皆まで言わせんなっ!!


虎徹さんっ!!虎徹さんっ!!こてつさんこてつさんこてつさんこてつさん!!好きです、大好きです、あいしてます、もう一生離しませんっっっ!!


ぉわっ!?危ねっ!いきなり抱きつくなっ


これが抱きつかずにいられますか!嬉しいです、今すぐベッドに行きましょう!


ちょっ、展開早っ!!
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