逃走したその先に

□庭師1
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「ど、どうした!?何があった!?」



私が悲鳴を上げてしまったので復讐者さんに見付かっちゃったけど、それどころではない状況だと分かってくれて私の所に来てくれたの。

「あ、あれ…」と私は震えながらもハッチの下を指差し、復讐者さんが見て驚いていたの。



「な、何故サバイバーではない者が此処に?!
ここは子供が1人で来る様な場所ではない筈なのに、一体何故…?」


「分からない…でもどうして、こんな…」



そう復讐者さんと困惑しあいながら議論をしてたら………



『…………………………………………ッァ』ズズッ……


「っ!!」「…!あの子、生きてるの!!」



私と見交わせた復讐者さんが「今回は見逃すから早く治療してあげなさい」と言ってくれたの。
それを聞いた私は頷き、すぐにハッチの中へ飛び込んだ。

………着地した際、足の裏がちょっと痺れちゃったのはここだけの話なの。



「しっかりして!目を開けてほしいの!!」


『フゥッ…フゥッ…フゥッ…フゥッ…』


(どうしよう…この子、熱もあるの。このままじゃ…)



そう思っていたらいきなり視界が暗転して、気が付いたら私達サバイバーが暮らす館の目の前に居たの。勿論、血塗れのあの子と共にね。

本来なら私はどうやってここへ戻るのかなっていつもは思うけど、今はそれがありがたい恩恵だと思ったの。



「今はともかく、早く…早くエミリーに治療してもらうのっ!!」



そうして私はあの子を背中におんぶして、館の扉を思いっきり開けた。





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