スラムダンク短編

□ニ目惚れ
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宮城「名無しさんちゃん!おはよー!」



貴方「あ、リョータ君。おはよう!」



宮城「にしても、昨日は驚いたわ」






昨日、という言葉に私の肩がピクリと揺れる。

…せっかく忘れようとしてたのに、何で言っちゃうのリョータ君!






貴方「お願いですからその話は止めてください…!」



宮城「えー名無しさんちゃん格好良かったよ?バスケ部を荒らすヤツは私g「もう止めて!」」






きっと皆さんご存知であろう、バスケ部の暴力事件。
水戸君たちが謹慎になったアレ。

それがあったのが、昨日の部活中。


バスケ部のマネージャーをやっている私は、その騒動の一部始終を目撃してしまったワケですが。



その時に木暮先輩を殴ったロン毛歯無し野郎…こと、三井寿先輩。

バスケ部員が傷つけられていくのに、流石に堪忍袋の緒が切れ、ついその三井寿先輩の腹を殴っちゃったのです。






宮城「あの時の三井サンは傑作だったなぁ〜」



貴方「本当に笑い事じゃないの!」



宮城「あ、確か今日から部活くるんだっけ」



貴方「そうなのよ〜!」






私が手を出した直後、安西先生が体育館内に入ってきて、まぁ事態は収まったワケだけど。


私、あの三井寿先輩を殴ったんだよ?

武井中のMVP三井寿先輩をだよ?






貴方「うわぁぁどうしよう!三井寿先輩めちゃファンだったのに!」



宮城「え、ファンだったの?」



貴方「あの美しすぎるシュートを放つ三井寿先輩を、私は殴ってしまった!」






んな大げさな、とゲラゲラ隣で笑うリョータ君。

本当に笑い事じゃないんだってば!


あー!
どうやって顔会わせればいいんだろう…!

  
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