スラムダンク短編

□思い人。
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「名無しさんちゃんっ!」



貴方「げ、仙道…」



「げ、って…相変わらずヒドいなぁ…」








私の机に顔を乗せ、ニコニコしながら私を見る男―…仙道彰。


女たらしで有名、バスケ部のエースでもあるらしい。








貴方「で、来るもの拒まずの仙道君が、私になんの用?」



仙道「今は名無しさんちゃん一筋だってば〜…」



貴方「信用できるか」








何を思ったか、そのモテモテ仙道君は、何故か私を好きと言ってきた。


「私、一途な人しかつき合えないから」とフったのが、1ヶ月前。

そこから諦めず毎日顔を見せにくるのだ。








貴方「てゆーか、何で私な訳?他に仙道好きな女子いっぱい居るよ?」



仙道「うん。まぁそれはそうなんだけど、」








自分がモテることを否定しないことにまたムカつく。








仙道「名無しさんちゃんを好きになっちゃったからかな?」



貴方「っ………」








いつもの笑顔でそう言う仙道。


他の女の子はそれで落ちるかもしれないけど、私はそうはいかないんだからっ!








貴方「はいはい、自分の教室戻るのー」



仙道「全然信じてないよね!?」



貴方「もちろん」








仙道の背中を押して、廊下に追い出す。

早く他の女の子に乗り換えちゃえばいいのに…。
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