スラムダンク短編
□思い人。
1ページ/3ページ
「名無しさんちゃんっ!」
貴方「げ、仙道…」
「げ、って…相変わらずヒドいなぁ…」
私の机に顔を乗せ、ニコニコしながら私を見る男―…仙道彰。
女たらしで有名、バスケ部のエースでもあるらしい。
貴方「で、来るもの拒まずの仙道君が、私になんの用?」
仙道「今は名無しさんちゃん一筋だってば〜…」
貴方「信用できるか」
何を思ったか、そのモテモテ仙道君は、何故か私を好きと言ってきた。
「私、一途な人しかつき合えないから」とフったのが、1ヶ月前。
そこから諦めず毎日顔を見せにくるのだ。
貴方「てゆーか、何で私な訳?他に仙道好きな女子いっぱい居るよ?」
仙道「うん。まぁそれはそうなんだけど、」
自分がモテることを否定しないことにまたムカつく。
仙道「名無しさんちゃんを好きになっちゃったからかな?」
貴方「っ………」
いつもの笑顔でそう言う仙道。
他の女の子はそれで落ちるかもしれないけど、私はそうはいかないんだからっ!
貴方「はいはい、自分の教室戻るのー」
仙道「全然信じてないよね!?」
貴方「もちろん」
仙道の背中を押して、廊下に追い出す。
早く他の女の子に乗り換えちゃえばいいのに…。