スラムダンク長編

□恋の駆け引き4
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教室に戻ると、藤真がこっちへ歩いてきた。








藤真「水野、花形と何話してたんだ?」



貴方「私の報われない恋のお話です」



藤真「恋…?」








眉を潜めて、私を見る藤真。

私が恋って、そんなに変ですか?








藤真「水野、花形が好きなのか?」



貴方「何でそうなるのよ…」



藤真「最近仲良いだろ、お前ら」



貴方「花形は私の好きな人知ってますから。色々助けて貰ってるの」



藤真「誰なんだ?お前の好きな奴」








アンタだよ、とは口が裂けても言えない。

でも昨日藤真に聞いといて、私が言わないのもなんだよね…。






貴方「優しくて、格好良くて、何事にも一生懸命な人」



藤真「…全然わかんね」



貴方「でしょうね」








自分なんですから。

私、人の彼氏を奪う気は無いですので。








藤真「まぁ頑張れよ」



貴方「……うん」



藤真「あ、そうだ。水野、お前明日の試合見に来る?」



貴方「あー…確か翔北とだっけ?」



藤真「おう。見に来るか?」



貴方「うん、明日は暇だし。舞ちゃんも来るの?」



藤真「多分な」








舞ちゃんも来るのか…
まぁ当たり前だよね。


今まで、大きな大会とかは全部見に行ってたけど、毎回翔陽は海南に負ける。

確か牧君…彼が凄く強いの。




だけど今年が最後の年。

そろそろ、翔陽が勝っても良い頃じゃないかな。


そんな気持ちを抱えながら、次の日になった。


  

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