スラムダンク長編

□恋の駆け引き1
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貴方「藤真の好きな人って、誰?」






そういうと、大きな目をもっと見開いて私を見つめる赤茶色の瞳。



藤真健司。

彼は高校一年の時から同じクラスで仲が良く、多分お互い一番大切な存在。


2人で遊びに行ったこともある。



ちなみに、私は藤真が好き。出会った時から、ずっと。

だから、きっと藤真も私のことが好きだって思ってた。






藤真「あー…水野になら教えてもいいか。」



貴方「誰?」






藤真が張り付けたような王子スマイルを見せないの、女子じゃ私だけ。

だから、絶対両想いだって浮かれてたの。






藤真「同じクラスの、山崎」



貴方「へ、…」






ふわりと笑顔を見せる彼の顔は、今まで私が見たこと無いような、穏やかな表情だった。


私が、一番だと思ってたのに。






貴方「へ、へぇ…そうなんだぁ」



藤真「あぁ。誰にも言うなよ?」






そんなの、言えるわけ無いじゃない。


臆病な私は、精一杯の作り笑いでその場を立ち去ることしか出来なかったんだ。
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