雲に守られし月姫
□月姫とレッスン開始!
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ギュッ!
チャッ!
並盛中の屋上。
それぞれが武器をかまえる。
「学校の屋上とは、懐かしいな。好きな場所だぜ」
「だったら、ずっとここにいさせてあげるよ。はいつくばらせてね」
そう言って恭兄が走りだし、外人さんに攻撃をする。
しかし、簡単にかわされ次の攻撃も止められる。
「その歳にしちゃ、上出来だぜ」
「何言ってんの?手加減してんだよ」
『………うん、まだまだ』
そして、また恭兄の攻撃が始まる。
「(こいつ…。末恐ろしいガキだぜ)」
「ほーぅ…」
外人さんとその部下の人は、恭兄の攻撃に驚いているみたい。
けど…
「しょーがねえ」
そう言ってムチを繰り出す外人さん。
「甘いね」
けど、恭兄はかわす。
「死になよ」
『……!……恭兄!』
ガッ!
「……!?」
「…♪」
恭兄の動きが止まった!?
『……コイツ、何者?』
ムチを手すりに引っ掻けて後ろからトンファーを絡めて止めるなんて…
「……!!」
「おまえはまだ、井の中の蛙だ。こんなレベルで、満足してもらっちゃ困る」
「………」
「もっと強くなってもらうぜ、恭弥」
「やだ」
「なっ!?」
ガッ!
そう言ってカッコいいことを言った外人さんを殴る恭兄。
相変わらず容赦ないね…
だけど、
「てっ、てめーなあ!」
「(直撃を避けた…?)」
『……実戦経験者だね』
本当に何者なのだろう?
『………恭兄』
「うん?」
『………パソコン室』
「いいよ、行っておいで」
『………ファイト』
「うん」
そして、屋上を出ていった。