雲に守られし月姫

□月姫とそれぞれの家庭教師
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「それじゃあ、仕事しよっか」


『…?……恭兄、これ』


「…?何、それ」


『……分からない。…置いて、あった』


「ふ〜ん。じゃあ、捨ててもいいよね」


『……!……誰か、来た』


「ん?」



すると、予想通り応接室のドアが開き金髪の男性が入ってきた。


『………外人?』


「おまえが雲雀恭弥だな」


「……誰……?」


「オレはツナの兄貴分で、リボーンの知人だ。雲の刻印のついた指輪の話がしたい」


『………指輪』




雲の刻印のついた指輪。


それは、恭兄が捨てようとしていた指輪だ。


「ふーん、赤ん坊の…。じゃあ、強いんだ」



あ、恭兄嬉しそう。


「僕は、指輪の話なんてどうでもいいよ。あなたを咬み殺せれば…」


そう言って恭兄は立ち上がる。


一瞬にして部屋の空気が変わった。




「なるほど、問題児だな。いいだろう、その方が話が早い」


外人さんはムチを取りだし、恭兄はトンファーを取り出す。


『………恭兄』


「ん?なんだい、スズ?」


『………危険、屋上』


「ああ、そうだね。それじゃあ、移動しようか」


「え?」


「行こうか、スズ」


『………うん』


「お、おい!待てよ!オレを置いてくな〜!!」





面白い人だな…



 
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