乃木坂と、第一歩。
□シャキイズム
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「なぁちゃん!!」
ガラガラガラと勢い良くドアが開いて、入ってきたのは隣のクラスの委員長。
この間、無理矢理一緒に帰らされた時に告白された。
「私、やっぱ好きだから!お願い、付き合って!!」
「えぇ…」
多分、みんなが見てるところで告ればOKがもらえると思ったんやろう。
教室でとか、尚更無理やわ。
「ごめん、言ってへんかってんけど、なな付き合ってる人おるから…」
「え!?そうなの!?」
「うん…」
「えぇもう…そんなの聞いてないし…」
「ごめんなさい…」
「はぁ…」
背中を丸めて教室を出て行く桜井さん。
帰りはドアを静かに閉めていった。