乃木坂と、第一歩。

□シャキイズム
1ページ/13ページ


「なぁちゃん!!」



ガラガラガラと勢い良くドアが開いて、入ってきたのは隣のクラスの委員長。

この間、無理矢理一緒に帰らされた時に告白された。



「私、やっぱ好きだから!お願い、付き合って!!」
「えぇ…」



多分、みんなが見てるところで告ればOKがもらえると思ったんやろう。

教室でとか、尚更無理やわ。



「ごめん、言ってへんかってんけど、なな付き合ってる人おるから…」
「え!?そうなの!?」

「うん…」

「えぇもう…そんなの聞いてないし…」
「ごめんなさい…」
「はぁ…」



背中を丸めて教室を出て行く桜井さん。
帰りはドアを静かに閉めていった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ