思い出の、第一歩。
□変わらないこと、ずっと傍にいること
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「卒業、か。」
「卒業、だねぇ。」
「なな子は嫌?」
「うん。奏多と離れたくない。」
「私も、なな子と離れたくないかなぁ。」
「ずっと一緒がいいのに。」
「そりゃー、無理だろ。」
「奏多も現実派かー。」
「この歳ですから。」
「中3のくせに。」
「ふっ。」
「…高校生、か…。」
もうすぐ私らは、高校生になる。
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