紅薔薇T


□第一章 A
1ページ/7ページ



レンとミオに代わる中心戦力はケイイチ。

合流したミサキとリュウでケイイチの援護。

ルナとカズは下っ端たちを相手することになっている。

ジュンタはタイミングをみて、加勢することになっている。

現場で動くのはたったの6人。

しかも2人の主要戦力を欠いている。







みんな不安を抱くのは当然のこと。

しかしそれを上回るものがある。

彼らの信じる気持ち。

紅薔薇は強い。

負けない、と。





だから紅薔薇に誓う。

絶対、勝つ!




「準備はいいな?」

ケイイチの低い声。

イトのすべてを信じきった強い瞳。

ハルカは祈るように手をギュッと握り締める。

ルナは目を閉じて深呼吸。






そして、






「作戦決行!」






ケイイチの声が響いた。

戦闘班は、いっせいに走り出した。







廊下を走るケイイチとリュウ。

何事かと敵は顔を強ばらせる。

そして、ケイイチの手に紅薔薇の印を見つけると叫んだ。





「紅薔薇だ!」








それを合図に敵が出てきた。

あっとゆうまに囲まれる。

相手はそれぞれ銃を保持している。

ケイイチとリュウも銃を抜いた。

リュウはにやりと笑みを浮かべる。

「7人か、、ずいぶん少ないね、ケイイチ」

リュウは敵を数えて言った。

「ああ、さっさと片つけるぞ」

2人は大勢の敵を前にしても臆せずそれどころか余計に闘志を燃やしていた。












.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ