長編
□1
1ページ/5ページ
こんにちは!佐倉千代です。
今日も私は野崎くんの漫画原稿のベタやってます。
「うーーん…」
コンコン、とペン先を机に当て、
小気味のいい軽い音を立てている。
「どうしたの?野崎くん」
「うん…もうそろそろ新キャラを出したいなと思って」
「結月がモデルのキャラ出したのに?」
「そうなんだ…。だが俺が今ほしいのはマミコと仲の良い、しかも鈴木との恋を応援してくれる奴なんだ」
「もうそこまで設定決めちゃったんだ」
「あとはそのモデルになる、誰か良い人材を見つけてほしいんだが、佐倉の周りにそんな奴はいないのか?」
「2人の恋を応援してくれる良い友達かぁ…
あ!」
「!? どうした、佐倉」
「いた!いるよ、私の友達に!そんな子!!」
「おお…!でかした佐倉!」
.