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こっそりひっそり。

2人だけの秘密。



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02/18(Thu) 10:54
時世


んー、なんか日本にいる頃上司に言われた台詞だわー。
そんなに私ってアレか?
ってそんなことは今はどうでもいい。

なんなのさ。

ほんと。
黙ってついてこいとか?
何でよりにもよってガガさんについていかなきゃあならないんだ?
もう話すこともないし、私だって話したくもない。

知りたくもない。

よりにもよってガガさんから教えてもらうとかイヤだよ拒否する。
“深い事情”とか知らないね。
大体“この国”にいる気はないし、今となっては必要性もないし。

ひっかき回したのはフィレンツェさんだろ。

大体ここに至るまでだって最悪だった、クソ野郎どころじゃあなかった。
ジョルノにはサシで話すつもりだったのに、まさかフィレンツェさんが保身であそこまでするとは思わなかった私の落ち度か?
まあジョルノだってそう甘いワケじゃあないのはわかっているけれど、



「(誰だコイツ)」



ここに来て知らない人増えるし。
エルフみたいな金髪美人。
まぁガガさんの“お知り合い”の時点でお察しだわな?
っつーか話デカくなりすぎィー。
めんどくせー。
フィレンツェさんの周りどんだけなんだよ畜生めんどくせー。

それにしたって、



「(皆さん私の性格忘れていやしませんかね……)」



私は自分の“意志”を優先する。
感情と理性のおとしどころ。
特攻してもダメならダメとあきらめるだけの頭はある。
初めてのことにトチ狂って“バカ”はやったが過ぎたこと。

……“この子の尊厳”ね。

たが間違いようもなく私の子だ、だったら、なあ?
きっと大丈夫さ。
大丈夫、かといって道連れにする気はない。

ぁあめんどくさい。

私は彼らにとってただの“駒”だ。
フィレンツェさんは恵まれてるよまったく。
彼を嵌めたのも私なら、彼を助ける為に邪魔でそして必要なのも“今の”私。
どいつもこいつも鬱陶しいし全てが煩わしい。

どうせなるようにしかならない。

だから私は流されてきたし、これからも流されて行くのだろう。

そして私は、多少イラつく環境の方が元気になれるんだなって、健康的とはいえないけれどね、自覚した。
幸せを描くことは幸せではあるけれど、それ手に入れたらばやはり不安は付き物であること。
だったらやはり望まぬことが最良だったのだと。

思考はいつだってそこに帰結した。

だからといって、どうだということはやはり、ないのだけれど。
あといいかげん横になりたいんですどまだかかりますか、そうですか。

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01/30(Mon) 02:17
ロビン







とても静かな時間を過ごした。

お茶を頂く僅かな時間ではあったが、それでも久し振りだと思うくらいにこれまでが慌ただしかったことに気付かされる。


マンションの所有車である彼女がこれまた優雅に微笑み退室し、ようやく数名は肩の荷を降ろしたように姿勢を崩した。



「で、なんでこんな所に?って思ってるだろうから説明しとくわよ。」



別にどうでもいいです結構ですと言い出さんばかりの咲ちゃんのだるそうな表情は無視したまま、ガブリエルは言う。



「アナタたちは本日付けでSPW財団の職員になったわけだけど、」

「っ……は?」

「でしょうね。それで」

「いやいやいやいや――なん、っ…え?」

「色々省くけど、色んな人たちがフィレンツェやアナタのために動いたのよ。」

「……」

「フィレンツェはわかるけど私のためは嘘だろうって?本人たちが聴いたら泣くわよ。特にラファエルは。」

「わけが」

「わからなくても取り敢えず聞くだけ聞いて。あとジョルノやプロシュートもその中に含まれてるからね。後日会う機会があるでしょうけど、会ったらお礼言っときなさいよ。頼んでないはナシ。」

「チッ…」

「……それで、ラファエルから色々と頼まれた私が当面の間ここでアナタのお世話することになったから。つまりは監視の意味もあるってことだけど。」

「私のことなのに勝手なことばっかり」

「母子ともに命があることに感謝なさい。アナタ今自分が置かれてる状況を解ってる?」

「勝手にアンタらが――フィレンツェさんが話ややこしくしてでかくしただけだろ!」



別に彼女に丸投げしたわけじゃあないんだが、どういうわけか――ラファエルが噛んでるからっていう理由はわかったけれど、そういうわけで彼女が進んで話を進めてくれて。

むっつりとつまらなさそう…というか不機嫌そうにしていた咲ちゃんは見事釣り針に引っ掛かってくれたようだった。

上手いね、流石。

私の言葉なんかじゃあきっと、今の彼女は聴いてくれなかったろうさ。

そしてラファエルのその采配も流石といった所だよ。

支部局長の肩書きは伊達じゃないってわけだ。



そんなことをぼんやりと頭の片隅で考えつつ、片やしっかりと二人のやり取りを意識しつつ。

咲ちゃんは相変わらず攻撃的だし、ガブリエルは冷静その物。

彼女のお付きで着いてきているフィーネの方が二人の会話の行方にハラハラしている。

そして私はやはり、静かに事の成り行きを眺めているのだけどね。


表面に出しはしないものの、ガブリエルは気だるげに髪を掻き上げ、小さく息を吐く。



「繰り返すけれど、アナタたちのために動いた人たちが居るの。フィレンツェが勝手に動いたわけでもまして大騒ぎしたわけでもないのよ。動いた人たちの気持ちを踏みにじるのはいかがなものかしら。」

「だから…頼んでないって言ってるじゃあないですか…!ほっといてよ!もう…ッ……」

「ちょっと、」



それまで無言で二人を見ていたフィーネが、表情を変えた。



「…それは無いんじゃあないですか、咲ちゃん…!」



お前は関係無いだろうとガブリエルに向けていたそのままの眼差しをフィーネへ向ける彼女だったけれど。



「あなたにも想いがあるように、みんなにだってあるんです。それを咲ちゃん…これからお母さんになろうとしてるのに、そんなことじゃ先が思いやられますよ…世間知らずな僕ですけど、だからこんな、…母親にはなれないしましてや世間並の母親の温もりとやらを知らない僕なんかがどうこう言えることじゃないのはわかってますけど…」



少しばかり怒っているフィーネが、どう伝えたら良いかと一呼吸。

しゅんと眉を下げ、それから。



「産むことだけが目的ならば、それでもいいのかもしれません。でも咲ちゃん、そうでないのなら…もし子供との穏やかな日々を願うなら、どうかそんなこと言わないで下さいよ…!」




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