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こっそりひっそり。
2人だけの秘密。
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01/26(Tue) 06:46
018
ロビン
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01/28(Thu) 20:48
ロビン
「うわぁ…」
財団イタリア支部。
初めて訪れた場所になんだかソワソワしていると、ガガさんは職員を捕まえてがなり倒していた。
「ちょっとあの馬鹿どこよ!!?」
「えっと…いや、あの…」
「早くしなさいよあの糸目野郎のキン玉蹴り上げてやるんだからッ!!」
しばらくの押し問答。
結果、どうやらラグーザさんは。
「局長は今取り込み中です!!」
「だから何なのよアタシ呼ばれて来てんのよ!!」
「で、ですからご案内して差し上げるようにと、」
「それならそうと早く言いなさいよ!!f*ck!」
行くわよフィーネちゃん!!
と、なぜか僕まですごい剣幕で手を引かれ。
そして僕はこの部屋に辿り着いたワケですよ。
ノックをして入ると、まずサキちゃんが居ることに少し浮かれそうになって。
プロシュートさんとペッシ君に挨拶を。
それから、
「…はじめまして、パラディーゾ・フィーネと申します…」
「…空条承太郎だ。」
随分威圧感のある人だなぁ。
でもルークも似たようなモノだし、この人からは嫌な感じがしないからきっとイイ人なんだろうなっていう結論が出た。
不器用そうだな、なんて勝手に決め付けちゃダメだよね。
それで。
この部屋の中は入ってすぐにおかしな空気が流れていることには気付いていたから。
きっと、機嫌のあまり良くなさそうなサキちゃんがそうさせてるんだろうなって。
「…??」
「………」
今日はなんだかおかしな日だな。
なんでみんな、こんなにイライラしているんだろう?
変なの。
「フィーネちゃん、ちょっと席外してもらえるかしら?」
「??……はい…」
「…別にいいですよガガさん。フィーネ君“知ってる”から。」
「………は?」
「え?」
「あ……はい、あのことでしたら、えぇ…」
プロシュートさんの深い溜め息が響く。
ガガさんの固まった表情は、直後苦笑いに変わった。
「…そりゃあそうよね、話題さえ出なかったんだもの、アナタが知ってるかなんて私が読み取れるわけが無かったんだわ。」
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01/28(Thu) 21:20
ロビン
とある休日。
この所ルークもガガさんもピリピリしていてとてもじゃないけど居られない。
アチラの様子だって、知りたくてもガガさんがあんなだし。
フォルテさんにしても、最近なんだか忙しいらしくて。
あぁ、サキちゃんどうしてるかなぁ…
遅い朝食を摂りながら、頭の中はサキちゃんで一杯で。
うっかりしたら溢れ出すんじゃないかってくらいには考えていたんだ。
なので早々にPCを開いた僕だったけれど。
「そうだ、会いに行こう。」
リゾット・ネエロの顰めっ面なんてどうでもいい。
行っても会えないかもしれないけど、会えるかもしれないし。
だから、日差しにやられないように装備を万全に整えていざ向かった彼の地ですよ。
列車の乗り換えも比較的スムーズだったし夕方には到着して。
アジトにお邪魔しても誰も居なかったから、サキちゃんに電話したらすごくびっくりしてた。
“休日なのでサキちゃんどうしてるかなぁって思って会いに来たんですけど…お忙しいですか?”
“え――えっ?は!!?ミラノからわざわざ!!?ついでじゃなくて!!?”
“は、はい…”
気晴らしにお散歩でもどうですか?って言ったら、ミラノからわざわざ散歩しに来たのかと電話口で弱く笑って。
しばらく待っていたらサキちゃんは現れたんだけど。
なんだかちょっと…何か何時もと違うような気がして。
態度とか口調とかそういうわかりやすいものじゃなく、なんかこう…纏う空気が違うというか。
強引に来ない方が良かったんじゃないかって少し後悔する程度には、壁を感じてしまったんだ。
それでも僕は馬鹿だから、それを見ないフリして比較的落ち着いた、でもちゃんと明るい雰囲気のカフェを選んで彼女を押し込んで。
お腹すいてませんか?
って聞いたら、あまり食欲が無いって言うから。
何かあったんですか?って。
訊いたんだ。
それで、サキちゃんは少し無表情で。
なんでもないよって、笑いきれてない悲しい笑顔で笑うから。
好きな人のそんな顔、誰だって見たくないよ。
だからね。
「何でもかんでも話せとは言いませんけど…僕は訊きたいです…苦しいのなら、役立たずな僕ですけど…」
口は固い方ですよ、なんておどけたら彼女は俯いてしまった。
なんだか悲しかった。
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02/01(Mon) 00:00
時世
待ちくたびれて、けれどその先にある事象に覚悟があるワケでもなく。
響いたノックの音に密かに息をのんだ。
のに、
現れたのはガガさんとフィーネ君で一瞬ガチで意識が飛びかけた。
――――今となっては。
良かったのかもな“あの日”があって、彼に私の口から話すことが出来て。
笑っちゃうくらい、それこそ心配になるくらい。
もてもいい子なんだ……フィーネ君は。
いきなりミラノくんだりから此方へ出てきた(事後報告)なんて電話があった時は驚いたけど。
正直“男”なんか誰にも会いたくはなかったけれども、他でもない彼だからね。
折角来てくれたし、
なんて。
取り合えず無理矢理出ていって、そしたらさ、
『何かあったんですか?』
って。
そりゃ、そうだろう。
彼は彼方の場所的に渦中にいるが、立場的には蚊帳の外だろうさ。
“こんなこと”無闇に拡散するハズもない。
その問いは当たり前で、わかっていたハズなのに、考えナシの私は無策でのこのこやってきて。
最悪なことに彼の前で誤魔化しきれずに俯くんだ。
空気を読んで、彼が話題を変えてくれるのが先か。
私が耐えられなくなるのが先か。
なんて、情緒不安定気味で涙腺の緩みまくった私にはそう長く沈黙に堪えられなくてね。
けれど頭の回転ももともと早くはないし、発した言葉はマヌケなモンだったよ。
「私はまだ、君まで敵に回しれたくないんだけど」
なんだよ“敵”って。
まるで自分が被害者ぶってるみたいだ。
「敵って、そんな。それこそ何故です?一体何の話だかサッパリ……」
「言葉が悪かったね、自分に呆れてるというか、いやもう何がなんだか」
「思い込むより、口にすれば少しは……もし僕がダメでも他に誰か」
「フィーネ君。君は何処まで気付いて、此処まで来たの?」
「気付いて……?」
その反応は、予想外。
もしかしたら、その時ほんとに彼はまだ、今回のコトに私の関与を疑うことすらしていなかったのかもしれない。
確かに一見“いつも通り”で今回フィレンツェさんが折れなかったから拗れた。
端から見たらその程度だったのかもしれない。
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02/01(Mon) 00:07
時世
「ほんとに聞きたい?」
「……無理強いする気はありません。それより大丈夫ですか?顔色が悪く……」
無理をさせたいワケじゃあない、なんてさ。
私だって君にそんな顔させたいワケじゃあないのに。
なんで気遣わしげなんだよもぅこの子は。
いや、まだ知らないからだろうけどね。
私が“やらかした”ことを。
だがいずれ、そう遠くないうちに知るだろう。
どうせ知られること。
……他人から、第三者から聞く話の虚しいことは知っている、事実であれ。
だったら、って。
おもった。
だからこれはやっぱり私の身勝手な保身の為であり、
「葛葉舞う闇路に惑って、沼に至ってしまったよ」
「??……あの」
まあ、外人さんにはわからないよね、当たり前に。
此処までなら多分セーフ。
「初恋は叶わないって、アレ、ほんとだね」
「え?…………えっ?」
「私さぁ、“知らなくて良いこと”って、その方が良いことって、あると思うんだ」
生活するにあたって。
って、軽く説明したら、知ってそれでも云々と彼までフィレンツェさんと同じような事を言い出した。
まあ、意識の相違は仕方ない。
「君たちは強いねェ……」
「…咲ちゃん……」
「いや悪いね、前置きが長くなって。聞いてくれてありがとう」
「まだ何も聞いていませんが……」
「うん、言い訳を聞いてくれてありがとう。それじゃあ秘密のお話をしようか」
もういいや。
そう言って、彼を手招きする。
「ちょっと、こっちに。
…………もっと」
困惑しながらも素直に耳を寄せるフィーネ君は相変わらず、噛みつきたくなるくらい白くて甘そうだ。
なんて。
こんなになってまで思う私のアタマはどうなっているのやら!
でももう、これから先彼にこんな無防備な目を向けて貰えることもないだろうから、いいんだ、今だけ。
社長とガガさん、そしてフィレンツェさん。
フィーネ君は、彼はこの一言で気付くだろう。
「私ね、」
察するよ、きっと。
「 妊娠してるんだって。
彼に“良く似た人”の子を」
誰とか、何とか、わざわざ言わなくてもたったこれだけでの言葉でも“問題”だらけだとわかるでしょう。
だってフィーネ君だって私がリゾットの女であることは知っているし、
だったら私がわざわざこんな言い回しをする意味、そして現状を考えれば、
“彼”って誰だ?って。
……驚愕、絶句、というように固まってしまった彼は仕方ない。
「だから、出来れば誰にも何も聞かないで、胸の内にしまっておいて。
いずれ君が……巻き込まれるまで、きっとすぐだから」
テーブルに多目にお金を置いて、ぶっちゃけ飲食店の臭いに吐き気を覚えていた私はさっさと席を立った。
……っていうか、
………………言っちゃった……。
得意の言い捨てだけど。
いつもみたいにスッキリはしなかった。
時世{初2レスかもσ(^_^;)?
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