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こっそりひっそり。

2人だけの秘密。



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06/28(Sun) 08:03
時世




なんかもう。



なんかもう、頭を抱えた。

というか抱えてる。

“この部屋”に入ってからそれはもうずっとね。

寧ろこの部屋に入る前もずっと頭抱えて唸ってたわ。

個人的にはどうしてこうなったと叫びたいところだけれど………
私は“感謝”しなければならないのだろうけれど……


駄目だこれ。


どうしてこんな大事になってるんだろう。

気軽な感じでジョルノに、中止した日本行きやっぱり行きたいなー?ってさ、やりに行ったらさぁ、コレ。

そのまま取っ捕まったってゆーか…なんていうか。

あれよあれよという間にこんな……大事に……。

いや、色々あったよ?

あったけどね?



「……(洒落にならん)」



ラファエルさんか……。
あとフィレンツェさんか、もう彼らがなんなのかよくわからないが。
あと件の金髪爽やか美形君とか。

なんなんだあの人達。

意味がわからないよ、何がしたいんだあの人達。
何聞いてもどいつもこいつも胡散臭ぇなとか思っちゃう。

なんだこれ、取り合えずわざわざ同室にじょーたろさんまでいらっしゃってる。

なんか凄い大事になってる気がしてならない。

なんでほんと、なんで?

なに、これ。

確かに誰だって自分の思う通りになればいいと思ってる、私もそうだ。
でもこれはこれで、どうなんだ。

私、小心者なんだよ。

“やらかしといて”なんだけど……こんなに、大事になるような、こと、か……

ここまでオオゴトに、どうしてなると思う?

自分の“立場”を鑑みて?



「…観念したかよ」

「(なにをですかね…)」



黙秘、取り合えず沈黙。

何故かいるプロシュートさんにも特には答えないし応えない。
もう此処数日「はぁ」「はい」「いえ」「でも」の2文字ずつしか喋ってない。

というか疲れた、いろんな意味で。

相手が悪かったのはわかるが、まさか此処までとは思ってなかった、正直。
関わる人が増えるにつれて死にたくなる、まぁ当然ただで死ぬ気はないが。

どうして“こんなこと”に第三者が出張るんだ。

私に都合がいいとはいえ勝手に、さ……いや。

わかってるんだ、でも。

どうしてもまだ、私はあまっちょろいんでしょうよ。

だって“嬉しくない”し、寧ろ勘弁してくれって、本気で思うよ。
緊張感も危機感もなくね。


放っといてくれ。


私を排除するならわかるけど、なんだよこの流れは。
私にとっては“都合がいい”のは認めるがほんとやだ。

どっちが“図々しい”のかはさておき、

私は今日もまた色々と諦めて、耳をふさいで本を開いた。

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07/13(Mon) 01:49
ロビン






「不可侵条約、…ですか。」



パッショーネの本部は何せ広い。

と言っても、初めて足を運んだ場所だからかそう感じただけかもしれないけど。

目の前に座るジョルノ・ジョバァーナとその側近、グイード・ミスタは互いに少しだけ目配せしながら向かいの僕を警戒している。

僕も今日はちょっとピリピリしているのかも、自分じゃよくわからないけど、でも少し緊張していたのは確かだ。

…フィレンツェは上手くやっているだろうか。

独りじゃあないから大丈夫だとは思うけど。

早くあっちに加勢してあげなくちゃ。

移動は出来るだけ手短に済ませたいはずだからさ。



「まぁ、そうとも言うね。」

「しかし僕らにとって正直あなたたちはターゲットになり得る存在なんですよ。」

「だろうね。だからタダでとは言わないよ、勿論。」

「窺いましょう。」



あの2人を金銭と交換。

それだけじゃああの男はきっと手を打ってくる。

2人か、もしくは彼女だけを…それは避けなければ。



「“僕”だよ。あと欲しい人材が居れば言ってみて。」

「…なるほど。しかし急に信じろと言われましてもね。」

「そう?ならしょうがないね。そんなに潰し合いをしたいのなら仕方無い。」

「…短絡的な方だ。」

「出来るだけ無駄を省いて簡潔に着地点を示しただけの話なんだけどなぁ。それとも僕、間違ったこと言った?」

「こちらには判断材料が無い。」

「じゃあ今判断して。時間無いんだ。」

「勝手なことばっか言いやがって…!!」

「ミスタ、」



グイード・ミスタを諫めるジョバァーナ。

あぁ、そんなの重々承知の上さ。

だから僕が独りでここに残ったんだ。

最終的には、だけど。



「…悪いね。でも僕が命掛けってのは流石にわかるんじゃない?なんで僕が独りでこの交渉をしてると思う?」

「なんだよわかんねェよ!」

「受け入れてもらえなければ僕はタダで帰れるとは思っていない。ましてや犯罪組織だよココ。財団が、僕の犠牲を見て見ぬフリすると思う?キミたちが今までのほほんと仕事出来てたのは…何故かよく考えてごらんよ。」





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07/21(Tue) 00:50
時世



ほんとほっといてほしい。


それが望みなんだが、きっと叶えられることはない。
それだけのことがこのイタリアで、私は叶えられたことがない。

立場と責任?

知らんがな。
そういう生まれならまだしも、いや此処にいる選択をしたのは私自身さ。
だから諦めている。
諦めていた、でも欲をかいたから全てがダメになった。

………と、思ってた。

一つ、これは“希望”なのか、絶望の種にしかなり得ないのか。
私は賭けをした、そして負けた。
でも勝負はまだついていない。
誤算、良くも悪くも。

“公平さ”なんてハナから彼らに求めちゃあいなかったのに。

第三者など挟む気はなかった。
どうしてこんなことに。
“大事”に。
私のことだけではこうはならない、どうせナニか水面下で動いてるんだろうが、よりにもよってこんな私を使うな。

つまり私はもう周り全てが“敵”としか思えないんだ。

なにより彼がわからない。
色々あったのに。
色々ありすぎてわからなくなったのか、いやそもそもわからなくなる程私は彼を知らなかったし知る気もない。

だってね、ほんとわけわかんないのあの人。



「プロシュートさんは、どうしてリゾットよりフィレンツェさんを選んだの、私情?」

「今更なんだ、どういう意味だそりゃあ?」


我ながら唐突。
久々に意味のある言葉を口にした気がする。
プロシュートさんはなんか言ってた。
でもぶっちゃけ私は答え求めてないし、知らない。

思考をまとめたい。

ただそれだけ。
私の“スタンド”は状態の転移なワケですよ、つまり根に触れた生物の状態かわかるワケですよ。
そして妊娠発覚してから私、結界ばりに完全防備してるワケ。

私リゾットのことならなんでもわかる、とまでは自惚れてないけど。

でもわかるし、体のことなら、古傷全て把握してるし、まぁ、つまり。
リゾット隣の部屋にいるの、私は直に感じてるし。
ピリピリするよ、そりゃあ。

でも、

あああ、

私ってアレだ。

人によく言われる“お人好し”なんじゃあなく、単に他人がどうでも良い“薄情もの”なんだなって。
今、よくわかるよ。



「−−−き、咲ッ、オメー会話成立させる気あるのか?」



あー、ごめんなさい、ないです。

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09/27(Sun) 20:15
ロビン






「“ガブリエルの加護”、とでも?」



聡い子は嫌いじゃない。

でも惜しいね、ジョルノ・ジョバァーナ。

実に惜しいよ。



「キミたちは、確かに彼女からの恩恵は受けているね。僕も彼女の友人で、フィレンツェも彼女の無二の親友だ、家族と言っても差し支え無いだろう。…でもそれとこれとは話が別だ。それともキミは意図的にそちらへ話をねじ曲げた?」

「いいえ、違いますよ。」

「“僕が振った”ってことを鑑みてさ。わかるだろ?」



眉一つ動かすことなく淡々と言葉を受け入れるその姿は、流石弱冠15歳にしてパッショーネのボスに登り詰めただけのことはある。

僕が15歳だった頃なんて、笑っちゃうね、多分まだ親に服を選んで貰ってたよ。



「僕はイタリア支部長。スタンド使いを見付け次第登録させて統括する立場にある。…キミたちだってスタンド使いだろう?のさばらせておいて良いわけじゃないんだよ。」



既に把握は出来ている。

コレはフィレンツェやガブリエルが僕に情報を売っただとかそういうモノじゃあない。

僕らの組織が当たり前のごとく仕入れた情報だ。

既に掌にあるモノを、いつ握り潰すか。

ホントはただ、それだけのことなんだよ。



「でもキミたちはお行儀が良い方だからね。纏まっていてくれた方が有り難い。だから見て見ぬ振りが出来たし、問題は無かった。何より僕らを動かすまでには至らなかったわけ。でも、今回は違う。」



これは“取引”だよ。

相変わらず涼しい顔して、まるで誰かさんみたいだ。

やんなっちゃうなぁ、もう。



「ねぇ、ジョルノ・ジョバァーナ。人は1人じゃ組織は作れない。独りじゃ生きられない。そう思わないか?」

「この期に及んで持って回った言い方をなさるんですね。」

「せっかくの城も崩れてしまえば王様だってタダの人ってコトだよ。」

「わかりますとも。」

「…わかっているなら早く頷けよ。こちらの準備は既に終わってる。僕の命が潰える前にだって始められるんだぜ。」

「おや、随分と大人気ない。」

「大人に大人らしさを求めるなら、学生は学生らしくしなよ。…なんちゃってー。」





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09/27(Sun) 20:42
ロビン






“アナタをそこまで突き動かすモノは何なのか”



僕にだってわからない。

あの時、なんて答えたんだっけ。



――あぁそうだ。



“とにかく僕にとって【替えの利かない存在】なんだ”



そのくらい大事だから。

そう答えたんだった。



「ネエロ、僕もね、キミと同僚になったんだよ。でもキミより上の役職。これでお互いズブズブの泥沼だね。組織同士入り組んで、手出ししたらオワリ。2人を狙おうモノならどうなるかわかるだろ?」



無言実行たってそうはいかない。

殺ったモン勝ちになんてさせないように、既に手は打ってある。

その上で僕は言っているんだ。

フィレンツェの弟を想うような気持ちも無視出来ないし、彼女の情も勿論尊重したいから。


だってさぁ…彼を消した方が手っ取り早いけど、2人はツライじゃない。

特に咲はさ。

割り切れない甘チャンな所が憎めないし僕は大好きだよ。

そんな甘チャンが1人くらい報われても、いいじゃないか。

僕はそう思う。

そして僕はこうも思うんだ。



「殺さなかったことを、後悔なんてさせないでくれ…」



独りよがりは重々承知してる。

でもそれはお互い様だろう。

皆そうなんだよ。

そこに利害や損得、意見や感情の一致不一致があるだけ。

合理的であるか無いかなんて、人間切羽詰まった状況なんかじゃ意味を為さないことの方が多いんだから。



それぞれが感情で動き出したのなら、僕だってそうさせてもらうまでさ。





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