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こっそりひっそり。
2人だけの秘密。
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04/21(Tue) 06:30
ロビン
「…そんな、風に思ってたの…」
胸が痛んだ。
言って、しまったとも思ったさ。
けれど仕方無い、彼女がそう言わせたんだ。
「私ね、すれ違いでもいいって思ってた。あなたがどう思っていようがお互いを大事に想っていることには変わりないって、思ってたから。」
「………」
「でもね、今のは流石にヒドいわよ…」
ストンと、視線を落とした彼女。
今初めて彼女の組まれた手を見て、少し悲しくなった。
今日ずっと、彼女たちが帰るまで気付かなきゃあよかった。
「私があなたにしたことは、そんなにあなたを苦しめたのね。」
「…………」
「恩着せがましくしたつもりなんて無かったけど、…そんな心無い言葉を選ばせる程悪いことをした覚えは無いわ。」
「………、」
「なんとか…言えよ……ッ!!」
「何をだよ!!何を言ったらいいって言うんだッ!!?」
「守りたいモノも守れねェって泣いてたヤツが何言ってンだよ!!そんなに悪いか!!?なァそんなに悪いことしたのか!!?俺が一体オマエに何を求めたっていうんだよッ!!?」
「あぁお陰様で助けられてこの方君の生活に組み込まれたり君のイチモツが無くなっちまったりそれでも一緒に居たり何が何だかさっぱりわからないね!!求めた?あぁ求めたよ無理難題ばかりふっかけやがってクソッタレ!!どれだけ俺が神経すり減らしてお前と生活してきたかなんてわかんねぇだろッ!!もう散々だ、真っ平なんだよクソッタレ!!クソッ!!――」
「――そこまでだ。」
まだ言い足りない。
完膚無きまでに叩き潰してやりたかった。
愛してるさ、でもだからこそ苛立ったんだ。
“オマエ”?
いつもいつも、やっぱりそうじゃあないか、“対等”でなんて有り得なかった。
「甘んじたのは、果たして誰だったのか……それを良しとして受け入れたのは…“覚悟”が足りなかったのは、一体誰だったのだろうな…?」
ぎろり。
リゾルートの瞳が僅かに私を掠め、そして興味無さげに彼女を見る。
「従兄弟の欲目があるからな、俺はコイツを擁護するが――」
「口を挟むな。私たちの問題だ。」
「巻き込まれた人間として立場上そういうわけにはいかんのだ。苛立ちが収まらんからな。」
「喧しい…」
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04/21(Tue) 07:04
ロビン
実に馬鹿げている。
目は口ほどになんたらとは言うが、まさにそうだ。
リゾルートのクソッタレ野郎。
「そもそも、善意と下心でお前を助けたコイツにお前は何を求める必要がある。お前に権利やまして“対等な立場”などあるはずが無かろう。与えられたのだろう、ならばそれで満足するべきだ。弁えることを知らんヤツはこれだから困る。だから馬鹿は嫌いなんだ。」
「お前に私たちの何がわかる…」
「少なくともコイツの主観的な部分はわかるつもりだ、散々愚痴を聴かされたからな。いい迷惑だったが。」
「そうかい、随分勝手な解釈だな。」
「関係無いだろう、あくまで俺の解釈だ。お前に何の実害があると?」
「不愉快なだけでも充分実害と言えるだろうな、ここまでくれば。」
次から次へとよく喋る。
まぁそうだろうな、彼女に遠慮せず大嫌いな私をぶっ潰せるいい機会だ。
チャンス到来ってトコだろうよ。
「お前が今こうしていられるのもコイツの善意と下心あってのことだ、なぜ感情に踊らされる?下らん。」
「“感情”?だったらそりゃあ彼女に訊いた方がいい、私に“感情”を教えたのは彼女だからな…!!」
それまでずっと、ずっと長いこと押し殺してきた。
今なんかよりずっと。
家族のため。
幼い頃から、ずっと。
自分さえ欺いて、諦めて。
だからだろう、ターゲットに手を掛ける時には反動が酷かった。
フラストレーション。
始まると手に負えない。
そう見捨てられて。
身体が覚えた頃には可笑しな呼び名が付いていた。
拾われた頃は最悪で。
死にたがりだった私は、あの時確かに救われたよ、彼女に。
生きる喜びも思い出した。
それと同時に、“感情”があることも、ね。
「私は、君を愛してるよ。」
「下らん。さっさと死んでしまえ。」
「アンタに同じ言葉を贈るぜ。」
「残念ながら俺は死なん。それとも殺すか、“私情”で?“俺と同じように”?」
「今は彼女と話させてくれ。」
赤の他人じゃあない、彼女だからこそ、私はここまで言うんだ。
どうでもいいヤツなんて、それこそどうだっていい。
「ガブリエル、だから、“さよなら”だ。」
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04/21(Tue) 12:48
時世
あぁ……もう、なんなのさ?
いや、いいさ、私には関係ないんだろうよ。
どうでもいい、どうでもいい、でも耳から入ってくる言葉を脳は勝手に理解しちゃう、使えなくていいのにこんな時くらい!
なんだよガガさんも、フィレンツェさんも。
捉える側が“そう”ならその人間の真実は“そう”なんだよ畜生。
覚えかあるとかないとか、そんなの、それこそ関係ない。
でも、
………ほら。
フィレンツェさんがこんなになるの、それこそガガさんのことくらいだ。
こんなに怒鳴り散らす、ずっとこんな調子で、……初めて見た。
いつもはすぐ抑えるもんねフィレンツェさん 。
外面だけ繕ってさ。
だからいいなぁ。
怒ってるんだなぁ、って。
わかるもの。
だからガガさんはいいよ、うらやましいね。
怒ってくれてるんだよ、フィレンツェさんがさ。
私には、誰も怒ってくれる程の相手はこのイタリアにいないんだよ。
フィレンツェさん、
やっぱりばかだなぁ……。
……ああ、社長が喋りだしたよ嬉しいな。
はは、フィレンツェさんの怒声と社長の声、それほど差違ないのな。
寧ろフィレンツェさんのが口汚くて笑っちゃう。
そっちの方がずっといいのにね、フィレンツェさんってば。
私にはよくわからない。
甘んじたのはそのぬるま湯が心地よかったから。
受け入れたのは“偽善”なのか?
“覚悟”が足りなかった?
実際そうなのだろう、現状がこのザマだからな。
ああこれはフィレンツェさんの話なんだよな。
……ふふ、私にもい言えて妙だよ、社長。
舐めてたもの。
恋愛は三年とかよく聞くしどうせすぐ、私なんかには飽きると思ったのも事実。
私は外見も内面も人に誇れるレベルじゃあない。
あんな “仕事”してて他に女作るなせめて隠せといわれて守るともおもわなかったし。
………リゾット、
ああやっぱり、あいつに殺されてやるのもいいかなって、少しだけ。
でも“子供”が居るのなら話しは別だよね。
何度も揺れる私乙。
取り合えず聞こえてくる会話(喧嘩?)の“声”にうっとりしてたらさ。
フィレンツェさんがなんか言い出したんだけど。
やめろ、なんでよりにもよってあんたから言い出すんだよ、フィレンツェさん。
“さよなら”とか、やだ、なにこれ嫌な予感しか、
……一瞬フィレンツェさんの足を蹴っ飛ばしてやろうかと思った。
でも、私にはその“権利”はないんだ。
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04/26(Sun) 10:17
ロビン
「放棄か、」
「いいや違う。」
「ならば」
「黙れ、私は今ガブリエルと話しているんだ。」
「言っただろう、俺は“擁護する”と。」
ふざけるなよ、これじゃあマトモな話し合いにならない。
言った所で今更リゾルートがどうなるわけでもないだろうが。
言って。
あぁ、…なんだよ。
彼女は黙りを決め込んだようだ、まったく埒があかないったらないぜ。
「もとより俺は話し合いなんぞさせる気は無い。」
「だから?」
「……あ゙ぁ?」
「それで?」
「小僧……」
「話し合う気が無いんだろう?話し合いをさせる気も無いとなると、当然私から主張することはなくなるわけだよ。いいさ帰って。どうぞ。2人仲良く、さぁ、」
「勝手な事ばかり言いやがって――」
「は…アハハ、“勝手”?…ソイツはこっちのセリフだよ。」
「ガキが。ナマ言ってんじゃあねぇぞ…」
――あるだろう、それぞれの主張は。
そりゃあ人間だからね。
当然だ、わかるよ。
けどね…
「人聞き悪いな、私は“諦めた”だけだよ。解決や和解のための話し合いもガブリエルの“我関せず”と君の“妨害”…私だってイイ歳の大人だからね。論点ズラして隙あらばとでも思ったんだろうがそうはいかないよ。だからもういいんだ。“このまま”帰ればいい。」
嚥下も嘔吐も出来ないまま、とっとと帰って好きなだけ言いたいことを言えばいいよ。
もう諦めた。
うんざりだ。
私がヤツに対して劣等感を抱いていることを理解していて、尚、この2人は結託しているのだから。
こんな状態のままのガブリエルを、一生オマエが見届けてやりゃあいい。
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04/27(Mon) 18:14
時世
ガガさんも黙りこんじゃってもう社長vsフィレンツェさんだし、
私も黙りだし?
挙げ句フィレンツェさんも投げたっぽいし。
唇を噛んで苦笑を消してから、そっと三人の様子を覗き見る。
うわ、やっぱり。
なんだこの四人。
端から見たら面白いだろうになぁ……。
似たような男二人が隣に一人ずつおいて嫌味合戦っつーか挑発っつーか、やりあってて。
その隣はそれぞれ我関せずって態度で。
私はとにかくガガさんには関係あるだろ……
なんだこの絵面。
しかもよく考えたらガガさん➡私、社長➡フィレンツェさんで態度まで似たようなもんだし笑けるわ。
というか流石血縁。
社長とガガさんイトコ同士だったよね。
……………いや、社長とフィレンツェさんも実際、実は血ィ繋がってんじゃあないのかい?
兄弟喧嘩?
いや、………いや流石に冗談でも口に出したらやばいネタっぽいから言わないがそうだとしたら、
いや、いやいや、っていうかさぁ?
“話し合いなんぞさせる気は無い”ってどうなんだ?
ほんと、なにしに来たの社長、この人?
なんなの、なんで此処にいるのガガさんの為?
だというなら寧ろ口閉じてたら?
私は出来ることならガガさんとフィレンツェさんは仲直りしてほしいんだよ。
………でもさ、社長はもしかして嫌なのかな?
嫌いなの?
今更だけど。
なんだかな、ガガさんの為って、ああ、もう。
あぁあああ、フィレンツェさんにしても、いや、彼は腹に一物持ってるだろうからそんな単純じゃあなかろうが。
つーかフィレンツェさんの態度がもう自分見てるみたいでやだーイターイ。
――――――なんて。
心のなかで茶化してたって空気は変わらないどころか悪化してる。
かといってこの場を進める術など私にはないし。
いやガガさんとフィレンツェさんに話し合いをさせるなら社長をどうにかすればいいのかもしれないが、私が口を挟んだところで聞いてくれる訳もないわけで。
と、いうより。
なにが望みなんだ?
ガガさんも、社長も。
なんで今、此処にいるの?
これ以上此処にいることになんの意味があるの?
折れるのは嫌?
でもでもだってしたって今更仕方ないじゃあないか。
で、今こんなだし。
大体私、知らないよ。
だから言ったのに。
そうだよ、よく考えりゃあひどいもんだ。
人のこといえた義理じゃあないがね。
もしこのままほんとに帰ろうとしようもんなら、私からもう一回だけ挑発しよう。
“そこ”を放棄するんですか?って。
私みたいな真似して恥ずかしくないです?って。
もう、知らん。
社長もどのみち私など知ったことではないだろうからね、いいよ、今更。
気にしたって仕方ないじゃあないか、これ以上私の株が下がることもあるまいよ。
……とはいえさっさと話つけてくれるのが理想なんだ。
ガガさんが何か言ってくれさえすれば、いいのにね。
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