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こっそりひっそり。

2人だけの秘密。



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07/15(Tue) 03:49
ロビン






わいわいがやがやと、いつの間にか先程とうって変わって賑やかになったリビング。

フィーネも、なんとなくだけれど彼女と会話を重ねるうちに元気を取り戻してきたんじゃあないだろうか。

そんな気がする。

リゾット君はそんな2人に割って入ろうとするし、そんな彼をラファエルは命知らずにも冷やかしたりして。



「あ、じゃあ咲、2人でフィーネ挟んで座っちゃおうか。」

「??」

「ぬ、名案でござりまするな!」

「な、何を――」

「「もっふもふー!!」」

「はわわわ!!や、やめてくすぐったいです〜!」

「ういのう〜!」

「あははは、コレ一回やってみたかったんだよね〜!」

「ラグーザさんだってもふもふ…!」

「あ、何?僕の襟足に興味あるの?」

「なんだろ、語弊が…」

「いいよ〜もふもふしても、僕の喘ぎ声聴きたいならね(笑)」

「ちょっwww」

「あー、迷いますねーwww」

「待って待って待って!!ネエロが怖いんだけど!!冗談だよ冗談、アメリカンジョーク!!」

「ネエロさん…(笑)」

「フィーネ、君はこちらに…いや、咲、お前が戻れ。」

「え〜やだ〜。」

「戻っちゃうんですか…?」

「いやああああ可愛いいいうううぃぃいいい!!!!!!」

「しょうがないなぁ、じゃあ僕がキミの側に居てあげるよ!」

「ゔ、」

「ほらフィレンツェ、左側ががら空きだから埋めてあげて!」

「――…ん?私?もう、仕方ないなぁ……リゾット君、お隣失礼していいかしら?」

「ぶっwww」

「ゴフッ、ゴホゴホ!!」

「出たwww」

「え、何キャラ?www」



――ただ眺めていた。

暖かくて、優しい一時。

愛おしい。

けれど、それは何時までも続くものではないからこそ。

いつか壊れてしまう。

一つづつ欠けて――あるいは一度に全てを失うことも。


故に、人は誰しもが欲するのだろう。

“次に繋げる何か”を。

“存在証明”あるいは――



「ンまぁ〜、やだわ皆して!!失礼しちゃうわっ!!」

「だからやめろと言うにwww」





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07/16(Wed) 21:44
時世



フィレンツェさんたらまぁーたやってるwww


げらげら笑いながら、それでも引きずる眠気がすんごい疎ましい。

まぁいい時間だしな。

つーか日付跨いでるし。

明日なんか予定あったっけか、ないっけか、……

…………なんて、

考えてたら、ここんとこ慢性的に体調悪いからかキリッと腹が痛んでびびった。
うん、すぐ収まったけど。


これアレか、ストレスか。


何だかんだ堪えてたんだなぁ、体……うんストレスストレス。
よって私はもう痛くないし元気よ元気。

超元気。



「……?咲ちゃん?」

「ん?なぁに?ってか顔近っ!ンもう可愛いすぎる!フィーネ君お嫁に来てぇええっ!」

「あ、ちょっ…もう、だから…!」

「はいはいリゾット君は落ち着いて」

「嫁w」

「大型犬扱いでペット枠じゃあないかい?」

「ヒドイ…!」



フィーネ君も、まぁ、表面上だけかもしれないにしろ笑顔も見せて………うん。

取り繕えれるだけの余裕が出来たなら、良しとしようかな。
もし本心笑っててくれているのならもっと嬉しいな。

人の心なんて、確かめる術はないけど。

………特にフィレンツェさんとかアレだしな!!!

全く人間不信になりそうだよ!!←



「うぅーーーん、……くぅっ、フー…」

「…眠いんだろう、そろそろ帰ろうか」

「はァ?嫌だよ何故この桃源郷(白モフモフ×2)から好き好んで離れると?」

「(来た主旨変わってるじゃあないか…)」

「(なんだろう、凄く不本意な気分)」

「それにまさかフィーネ君をこの時間に放り出すような真似しませんよねフィレンツェさん!」

「でも君は泊まるとか騒がないように。リゾット君が面倒だから」

「後半も声にでてます!」

「君は言わなきゃあわからないからね」

「毎度だけどニッコリ笑顔で辛辣とか畜生!!」



畜生、だけど。
ふむ、家主次第だ。
いや、リゾットがいるから泊まりは無理か……畜生。

いや徹夜で…いやいや。

ま、いっか。
“今あるモノ”を大切にするのが一番幸せなんだろうなからな。

身の丈にあった、…ふん。

手の届く限りなんて欲張るのも良くないな。

一番近くの、一つだけ。

私なんかには、実際それが限度だろ。
人間ってのは強欲だから無い物ねだりばかりするんだけど…だからこそ人は人足り得て、素晴らしいんだ。

“夢”と“希望”と。


表裏一体の“欲望”と。
卵が先か鶏が先か、じゃないけどさ、そういうこと。



「でもフィーネ君が可愛すぎて私、わたしいぃい!」

「いきなりどうし…あぁいつもか」

「眠いんだろう」

「だからハイなのか……」

「眠くないって!」



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07/25(Fri) 06:20
ロビン





「はいはい、朝っぱらから人ン家でおっ始めるのは勘弁してくれよ。」

「どうしたんですか…何の騒ぎ――」

「フィーネはそのまま回れ右してリビング。」

「……?」



朝から騒々しいのは勘弁だ。

特に寝起き。

つい先日まで寝起き最悪の同居人は居たが、低血圧のお陰か随分と静かなものだった。

私独りになった今なら尚更。

慣れつつあったこの環境にきて、今朝のコレは久々に私も眉間に皺を刻むこととなったわけなのだけれど。



「リゾット君…キミねぇ、ここは私の家で、ソイツは私のベッドなのは知っているだろう?それから今はまだ5時代だ。つまり早朝っていうこと。おわかり頂けるかい?」

「…咲、帰るぞ。」

「待てよ、いくらなんでも可哀想だろう。」

「俺たちのことに口を挟むのは――」

「なら挟まれないようにしろよ。挟まれても仕方ない環境に彼女を迎えたのはどこのどいつだい?」

「…アジトに連れ込んだのは確かに俺だ。」

「そして公私共に私たちに関わっている。これで口を挟むのはまだお門違いとでも?」

「…言いたいことはそれだけか?」

「星の数程あるが今は――」

「黙ってくれないか、フィレンツェ?これが“俺たち”なんだ。誰にも口出しさせない…行くぞ。」



そう、彼は昨晩、結局彼女の我が儘を聞いてやったんだ。

だから今度はこちらの言うことを聞けってね。

そういう話はわからないでもない。

だが、同意しているのかいないのか――

彼女ははっきり拒絶の言葉を口にしたのだけど。

けれど。

言うだけ言って、しかし行動は投げやりにも見えた。

勝手にしろと言わんばかりの表情で……




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08/01(Fri) 21:38
時世




“こいつ”に恥や外聞や、せめて見栄というモノはないのだろうか。



ちょっと考えて、放棄。

私の培った常識に当て嵌めるのは出会って3日で諦めたし、せめて理性を信じたかったが出会ってこの方ブッ飛んだマネも度々し腐ってくれたこの男。
リゾット・ネエロ。

今更どうということはないけれど、


これが“俺たち”なんだ。


だって。

ああ、これが“私たち”だね、誰にもどうにも出来ないし、もはや誰かがどうにかしようとすら思わない。
“出来上がった”関係だ。

私ですら、諦めた。

諦めたよ、ちゃんと。
昨日今日で。
昨日に置いてきたよ。

あと相変わらずよく解らないのはフィレンツェさん。

優しいのか、なんなのか。

得意のソトヅラなのか。



「………ねぶそく」



呟いて、呑気に欠伸を噛み殺す。
6時間は寝たいところだったが……まぁいい。

多少なり気が立った動作でリゾットが促す。
早くしろとばかりだ。
…まったく元気なことだ。


しょーもないヤローだよ。


腕で目を擦りながら立ち眩みと戦って、通りすがりにフィレンツェさんの胸を詫びをこめて軽く叩いて。

……いや、礼、だろうか?



「(まぁ、兎に角。私はリゾットの女でそれ以上でもそれ以下でもなし)」



きゃー私ったら罪なオンナだわァーーー(棒)



「……リゾット、」

「………」

「君は幸せ?楽しい?」



責めるつもりはない。

嫌味でも皮肉でもない。

ただ純粋に問いかけた。

答えは今は返ってこないがまあ、後でしつこく聞くことにする。
因みに、
私の答えは“幸せ”だね。
幸いさ、楽しいよ。

楽しいだろ、どんなことがあったって皆、なあ。

今、生きてるんだから。
生かされてるんだからさ。
沈んだって太陽は太陽。
毛虫や蛆の大軍じゃあないんだから。



「あれっ、フィーネ君早いね!ちょっと野暮用出来たから帰………あーれーー」



もしやと思って覗いたリビングだけど、リゾットにずるずる引っ張られてフェードアウトした。

大丈夫、笑える。

さて、私の“本来の役目”を果たして、生きましょうかね、………これからも。

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08/11(Mon) 21:20
ロビン






数日滞在していたフィーネも、昨日無事ミラノに帰っていった。

ラファエルが送ってくれたわけだけれども。

丁度オフが重なっていた(のか、あるいはリゾット君がそうしてくれたのかは私には解らない所ではあるけれど)私は、彼に付き合ってのんびり過ごしたり出歩いてみたり。

…1日は咲ちゃんに貸し出してしまったが、決して売ったわけじゃあない。

決して。

まぁ――フィーネも彼女が大好きだし。

下心込みなのは黙っていてあげよう。

どこへ行ったとか、何を食べたやら何を見たやら、兎に角楽しかったようだから。

結構なことだよ。

変な気を起こして浚ったりしなければ、何だって構わない。



「帰っちゃったよう〜寂しいよう〜」

「ほら、シャキッとしろよ。今生の別れじゃああるまいし。」

「私のフィーネ君…!」

「(うぜぇ…)…買い出しは?」

「その前におなかすいた。なんか食べたい。」

「そういう主張だけははっきり言うんだね。いや元気で何より。」



アジトにイルーゾォ君、私、咲ちゃん。

リゾット君は執務室に籠もって書類整理の後ギアッチョ君と打ち合わせ。

何か食べたいと私を見て言うからには、私が作るんだろう。

まぁいいよ、お安い御用だ。



「何が食べたい?」

「グッとくる何か。」

「俺魚がいい。ローカロリーなやつ。」

「結局買い出しだね。」

「はう〜…」

「いいよ、私が行ってくるから。買い出しって日用品とかだろう?」

「あと私のモノとか。」

「ふむ、車で行くか…」




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