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こっそりひっそり。

2人だけの秘密。



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06/06(Fri) 13:12
時世




ぬぉおおおお……!!

やっちまった感が否めないというかやっちまった!!

っていうかラファエルさんが居るなんて思わなかったし……!!!
つーかフィレンツェさんも一言言ってくれればよかったのに!!



「ちくしょう!気をとり直してだね!フィーネ君!」

「あ、はい…」

「 フィ ナ! ン シェ!
作って来たの」



フィナンシェ、って強調して発音して、苦笑してるフィレンツェさんをなんとなく睨む。
それからフィーネ君に視線を戻して、



「良かったら……ほら、その、ね」

「…?」

「……甘いモノ食べたら、ちょっとは“幸せ”な気分になれるかなー、…とか」



思って。

いやそんな単純なことじゃないのはわかってる、し。
こんなモノ食べる余裕もないくらい胸が詰まってるならいい迷惑だろう。

でも、でもだってほっときたくなかったんだ……。

“幸せ”の元受け取って!なんてお菓子押し付けたらってなんかフィーネ君吹き出しやがったんだが。

笑うとこちがうぞおい。



「……グラッツェ」

「日持ちしないし、食べる気起きなかったら捨てちゃってね」

「とんでもないですよ、第一そんな勿体無い真似出来ません」

「――――ほんと、いい子だね、フィーネ君」



さっき外で見た時は、ほんとに萎れちゃってたのに。
ああ、もしかして私、逆に気を使わせて無理させてたりはしまいかね……。



「………も、モフモフしていい?」

「………え。は?」

「い、いや、なんでもない…あ、ラファエルさんにもお詫び……」



ってそうださっきもう一個はフィレンツェさんに渡しちゃったよ!
どうしよう何もない!
潰しちゃったのに!!!

っていっても私の作った菓子なんぞ生ゴミだしな。

でもな、しかしな、



「……orz」

「ほらほら、何回やってるのさ。大丈夫だって」

「ぉああ……あ、そうだ。フィレンツェさんあなたのお城貸して下さい」

「城?あ、キッチンね、城ってなんだい…いや了承とるまえに行くのね、そう」

「紅茶で良いですか」

「私がコーヒー淹れるよ」

「っていうか何でラファエルさんが?」



……言って、失言だと気付いた。
そうだよ、ラファエルさんはガガさんの友人。
で、此処はフィレンツェさん家で、しかも今はフィーネ君もいて。


――――やっぱタイミング最悪だったんじゃねーか。


勝手にキッチン借りて今からお菓子パーティーでも開こうかしら(現実逃避)

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06/06(Fri) 14:01
ロビン





キッチンに向かった咲ちゃんを追うフィーネをうすぼんやりと眺めて。

それから不穏な空気を感じた私とラファエルはリゾット君を無理やり座らせる。

力づくじゃあないよ、誘導しただけ。

ただ、それでもやっぱりキッチンの様子が気になっていたようだったけれどね。



「…あのさ、ネエロ…」

「なんだ?」

「違ったら別にいいんだけど、…さっき一瞬固まらなかった?」

「固まる?何がだ?」

「咲だよ。僕なんかマズいことしちゃったかな?」

「いや、無いだろう。しかし固まったな、確かに。」

「えぇぇ…それ絶対僕じゃない?何、なんだろう?」

「ガブリエルのことじゃあないかい?」



男三人、キッチンの様子を窺いながらコソコソと話す。

案外気にしてしまう性格のラファエルは、リゾット君に言いながらあれこれ思案中。

ほっといても良かったのだけどね。

リゾット君が変に勘ぐってもいけない。



「彼女はガブリエルを気に入っているし。彼女が居ないのに君がここに居るってことはどういうことかって、考えたんじゃあないのかな。彼女と君は友達というのはみんなが知っているけれど、私と君が友人関係というのは隠しているだろ。だからさ。…多分だけど。」

「あぁ、なるほど。」

「財団が絡むと面倒くさいよね。しがらみとかそーいうのはさー。」

「キミもなかなか大変なんだな。」

「そうだよー。」

「いいじゃあない、バットマンみたいで。私は好きだけれど。」

「どっちかって言ったらスーパーマンて言って貰えると嬉しいんだけど。」

「どっちも変わらんだろうに…」





.

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06/06(Fri) 22:49
時世



ガガさんな………確かに、長いもんなぁ、今回…。


離れなきゃならない仕事終わってんのに………。
そりゃあ皆心配するよね。
ほんと、みんなして頑固なんだからなぁー……それで“後悔”しないってんなら別にいいけどさ。
フィレンツェさんもなぁ…私がなぁー……でもなぁ。
あそこは切り捨てられる関係でもなし。

ないない、っつーか無理だろ、うん。



「複雑なんだぜ……」

「咲ちゃん」

「っ!あ、フィーネ君こっち来たんだ、紅茶嫌?っていうか嫌って人いそうだから珈琲頼んでも良い?」

「ああ、はい」



キッチンに逃げて数瞬意識飛ばしてたら、フィーネ君がやってきて、まぁ、何とか笑えた。

カップは確かこの辺に……何だかんだフィレンツェさんてばご飯集られてるから食器の数凄いんだよねー。

お湯沸かしてー、えっと。

茶葉はちゃっかりMYブレンド持ってきたからいいとして豆何処だろ?
勝手に漁ってもいいかな、いいよね、まさか料理が上手いフィレンツェさんがキッチンに変なモノ隠してないだろうし。

うむ、最近着々とフィレンツェさんに対しても図々しくなってきているぞ!

……いや、良いのかこれ?



「………」

「……」

「…………」

「……ん、…あ、フィーネ君さ」

「…あ……はい、」



温度が上がる水の音とか、中がどうなってるのか解らないから何の音か解らないコーヒーメーカーの音とか……向こうの大人野郎組の方は静かだし。

こう、なんていうか。

却って“静か”だなって。

でも、どうしよう。

話し掛けたはいいけど、何だかどれも相応しくない話題のような気がする。



「フィーネ君は、なんかさ……君はさ、すごいよね。君って癒し効果があるよ、うん、だからさ、」

「ないですよ、そんなの…」

「やっぱりフィーネ君は、笑顔が良いと思うんだ」



“あっちの皆さんは元気でいますか”なんて。

“ガガさんはどうしてますか”なんて。

元気のなかった、きっとほんとは今だって元気なんかじゃないフィーネ君に聞くのはなんか。
なんかやだったけど、結局私は酷いことを言ったのかもしれない。

でも、あぁそもそも、彼がガガさんのことで元気がないのならやっぱりそれは。
フィーネ君が優しすぎるんだろう。



「……もふ」

「なんですか」

「私がモフモフしたいだけだから、君はいつも通り大人しく抱かれろください」

「文章がおかしいです…」

「頭はもとからです」



もう、随分前のことになってしまったけれど……今なら、ガガさんが言ったこと私、わかる気がする。


素直に甘えられる人って、………いいよね。

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06/13(Fri) 09:58
ロビン





――結局。


こうなるのはまぁ、仕方の無いことだ。


左手に咲ちゃんとリゾット君、右手にラファエルとフィーネ。


テーブルにはそれぞれの飲み物と、せっかくだからと2人で頂いた焼き菓子を用意して。


…互いに、ガブリエルのことには触れないように。


なんとも窮屈な時間を過ごしていた。


みんな、顔には出さなかったのだけれどね。


そうして過ごしていくと、やはりというべきか、当然すぐに話題は事切れてしまうわけで。



「………なんか、」

「うん?どうしたのフィーネ君」

「そんなに気を遣って頂かなくても、もう大丈夫ですよ…」



そんな中、これも当然というべきか、フィーネが一番に痺れを切らして。



「申し訳ありません…」

「君が謝ることじゃあないし、謝る所でもない。むしろ謝るべきは私の方さ。」

「…………」



気まずいだろうね、わかるよ。



「…ガガさん、お元気ですよ。毎日社長と喧嘩ばかりですけれど。」

「そう。良かった。」

「まぁそうだろうなぁ、電話でもすごかったよ。」

「何が?」

「喧嘩の途中だったみたいでさ。リゾルートの怒鳴り声をシラッと無視して平気で電話してられるのはフィレンツェとガガくらいなんじゃあない?」

「え、私もかい?」

「なに、キミともあろう者がビビったりするの?」

「するさ、するに決まってるだろ?声量が半端じゃないんだ、誰だってビビるよ。」

「あぁ、あぁいう時の社長の肺活量はとても引きこもりのヘヴィスモーカーとは思えませんよね…僕もよくお叱りを受けますけど…」

「だろ?きっと耳かアタマがイカレてるのさ、ガブリエルは。」

「…俺は彼女がキレた時の方が脅威だと思うんだがな…」

「キミはトラウマがあるからだろうに。」

「トラウマ?ネエロが?」

「…………」

「やだ、ガガさんにトラウマって何。私聞いてないんだけど。」

「初めてガブリエルに会ったくらいだったっけ?」

「…あぁ……彼女の逆鱗に触れてしまって…」

「何したの?」

「彼女を“彼”呼ばわりしただけ。それでスタンド出されてリゾット君がポロリしちゃったんだよ。」

「マジ?」

「ご愁傷様です…僕は楽しかったですけど…」

「キミもやられたことが?」

「いや、興味本位でお願いしました。」

「やだ何それ見たかった!」




.

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06/16(Mon) 09:41
時世


まぁ、まぁ仕方ないから大人しくリゾットの隣に座りましたが癒しが遠い。

不純だなぁ、私(笑)

…死ぬほど茶化したいけどこれでも我慢してるんだ。
此処は流石に空気読むわ。
社長の話題正直しんどいけど………フィーネ君のためならっ!!

……まぁ、茶化すけど。←



「フィーネ君が女の子とか絶対可憐……リアルエルフも夢じゃない…!」

「そういうとこだけ食い付き早いな」

「赤い野暮ったいほどごてごての古典柄の着物着せて鞠持たせたい」

「え…」

「成る程、趣味がわからない」



しかしリゾット、ポロリとか受けるわー。
まぁあの格好で食らったんだろうな、ガガさんのスタンドをさ。

絶対こいつ巨乳だぜ、どうせ!
ついでに美人なんだろ畜生め!!
フィレンツェさん知ってるからよくわかるわ!!

社長もお美しくあらせられましたし。



「…………、まぁ何にせよ元気なら良かった。社長もいるし大丈夫だとは思ってたけど」



ガガさん。

未だに、なんとはなしに違和感がある。
フィレンツェさんの隣にガガさんがいないって。

それ以上に、なんか、言葉では表せない、けど。

………なんか。

なんか、罪悪感じゃないけど、なんか、嫌な感じが。

……する、ような、しないような?

いや、いやいやいやいや。



「何だかんだ沸点低いよ」

「いらぬ心配だと思うんだがな……」



ん?
ぼーっとして話聞いてなかった。
っていうか眠い。
安心したらまた眠気がぶり返してきた。

………いや、折角のこの面子だ、根性で耐えろ、私。

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