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こっそりひっそり。
2人だけの秘密。
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05/23(Fri) 16:50
009
ロビン
009
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05/24(Sat) 12:18
時世
「小麦粉、卵、牛乳があれば大概がつくれるよ!何か食べたいお菓子ないの?」
「酒飲んだ後に甘いモン食わそうとするな」
「私が作りたい、ただそれだけよ!」
帰ってキッチン漁って、さぁ何作ろうか?
座ったらもう立てない気がするから一気に作るよ!
途中で帰った薄情者どもは知らん!
「おい…本気で行く気か?今日?もういい時間だ。菓子など作っていたらそれこそ」
「じゃかましぃわい」
リゾットがうるさいですがそれこそ知ったこっちゃありません。
夜中に人んち押し掛けたら迷惑?
夜中に食べ物(しかも糖分)摂取したら太る?
……知らんな!
「誰が送ると…」
「君フリーなんでしょ、もう寝たら?」
「放っておいたらこの夜分に一人で表ほっつき歩くだろう」
「何か問題が?」
「大有りだ」
しかしさっきからリゾットがうっとおしいです。
あんな落ち込んだフィーネ君、ほっとけないよ。
いやほっといてくれって話かもしれないけど………。
こう、バカみたいに空気読めない奴が、抱きに行っても良いと思うんだ。←
優しく笑って、ただそこに居るだけでも。
………足しになることも、あると思うんだ。
「…結局何を作っているんだ?」
「私の気分によりフィナンシェに決定されました」
「………フィレンツェ?」
「なんつー聞き間違い」
甘いもの、食べて。
食べなくてもさ、お土産に持って帰って貰って。
あぁでも、フィーネ君私に心配されたくないかな。
私だったら、心配かけたくないし、してほしくないし……でも、そんなの無理だし。
「………はっきり言って、今の彼らには邪魔だろう」
「――――――いいの」
「彼にもプライドがある」
「いいの、私がフィーネ君に会いたいの、モフモフしたいの、私情なの!」
「……わかった、送るよ」
「……グラッツェ、…リゾット」
うん、明日っからは。
明日からは、もう君が一番だからね、もうちょっとだけ、……待ってね。
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05/26(Mon) 05:31
ロビン
「そんでさー、なんでそんなコトになったかだァ〜れも教えてくれないわけ。」
「ふーん。」
「いやいや、“ふーん”てキミねェ。」
「何だい?」
「“何だい?”じゃあないよ。」
「何だよさっきから。まるでオウムじゃあないか。」
「キミの発言がおかしいからだろ?」
「そう?」
「そう。」
「ふーん。」
「だから…いや、OK、OK。一旦落ち着くよ。」
「落ち着くも何も無いだろうに。」
「これでも…まぁいいや。」
日付を跨ぐ少し前、ラファエルが訪ねてきた。
フィーネは起きているけれど、ガブリエルの部屋に居る。
ラファエルが来たこともわかっているはずだが出てこない所を見るに、彼も彼なりに思う所があるだろうから、そっとしておくことにした。
「――じゃあ簡潔に。まず、ガガは何をふてくされてるのさ?」
「ふてくされてる?彼女が?なんで。」
「だからキミに聴いてるの。」
「わからないよ。だからこうなんだろう。大体ふてくされたいのは私の方だ。」
「なるほど、わからない。」
「わからなくて結構。」
「あそ。まぁいいけどね別に。僕は彼女の荷物持ちに来ただけだから。」
あぁ、そう言うことね。
面倒くさそうに溜め息をこぼすラファエルは、ソファにダラリと身体を預け、それから更にゆっくりとうつ伏せに寝転がる。
「…なんかよくわかんないけどさぁ…」
「??」
「なーんで上手くやろうと思えないかねェ。」
「…………」
「どうせケンカでしょ?彼女は女王様だ、100:0で向こうに非がある時だけにしてくれる?」
「…なんで私に言うんだい。」
「キミは折れられるから。」
「今まで散々折れてきた。」
「甘やかしてきた“ツケ”だよ。ざまぁみろ。」
「………そうだね。キミの言うことはもっともだよ。」
「キミばっかりチヤホヤされてきたんだ、たまには悔しい思いもしないとね。」
「ん…?ちょっと待てよ、どういう意味だい?」
「わかんないの?鈍いね。」
「だから、」
「甘えられるのはキミだけ、彼女にそう刷り込んだ責任は取れってこと。逆に彼女は僕にそんな甘え方しないし。…なんか腹立つ。僕だってガガの親友なのにさ。何が違うんだろ?…まぁいいや。いや今日も疲れたなぁ〜――」
「…………」
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05/27(Tue) 08:38
時世
ノックしようとして拳を振り上げたけど、呼鈴のが良いのだろうか、いや夜だし呼鈴のが響くだろうか、と一瞬迷い。
それが今更躊躇っているのかと思われたのか後ろにたっていたリゾットが勝手に呼鈴を使った。
「此処に立った時点で、誰が来たかくらい彼はわかるだろう。寝ていなければ」
「いや、躊躇った訳じゃなくてね。ほら、タイミングとかあるじゃない」
フィレンツェさん家の前。
既に日付を跨いでしまっているし、まぁどうかなと思ったのは事実だけど。
今更、此処まできといてやっぱり止めるなんてことしたくないし。
「やぁ。…本当に来たんだね、リゾット君も」
「俺は止めたんだが」
「…あの、フィレンツェさん?フィーネ君は?私のフィーネ君は?ねえねえねえねえフィレンツェさん!」
「……」
「あ、畜生。うるせぇってカオしないでよ」
「(実際うるさいんだよ、存在が…)はいはい」
案の定私達の音に気付いてたんだろうフィレンツェさんはすぐに扉を開けてはくれたのだけれど。
なんか、ちょっと、なんか……いや、うん。
あれ、これ私ってお邪魔だったんじゃ。
うん、知ってたよ!←
「…フィレンツェ、何か」
「え?」
「……いや、ほら咲、」
「あ、焼きたてフィナンシェお届けに上がりました!フィーネ君起きてます?
寝ちゃってるならコレだけ置いて大人しく帰りますけど……」
「起きてはいるみたいだけど、相変わらず君は空気を読むってことを覚えたら」
「え、フィレンツェさんが辛辣!どうしたの、いやまぁいいけど空気なんて敢えて読まないんで。
あ、こっちはフィレンツェさんに」
「あぁどうも」
「まさかこの期に及んで女連れ込んでませんよね?ってことでお邪魔します」
「…これだよ」
いつもはすぐに中に入れてくれるのにぐだぐだしてるから、帰れって思ってるのかなとは思ったけど。
帰れって言われたなら帰るのもやぶさかではないけどね、言われてないもの。
半ば押し退けて中に入ったら二人分の嘆息を背中に受けた。
だから、敢えてだよ。
淀んだ空気なんて、風を入れなきゃただ苦しくなる一方だろう?
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06/02(Mon) 20:29
ロビン
「タリラッタンタ〜ン――あ〜、よいこらどっこいしょういちッと!!」
「ンぐぇーッ!!?」
「ぎいやああああああああああッ!!?なんか踏んだ!!なんか!!踏んじゃったッ!!」
「この声はサキちゃんッ!!?どうしたんですかッ!!一体何が――」
「ヒィェエエ!!?なんか固いッ!!」
「痛い痛い痛い痛いッ!!」
「嫌あああああなんか言ってるゥゥ!!?」
「ちょっ、やめて僕だよ!!」
「誰だサキちゃんに固いモノ押し付けてるクソッタレ野郎は…ッ!!?奥歯ガタガタ言わせてやる…ッ!!」
「はいはいやめなさいフィーネ。咲ちゃんも。いいから落ち着きなよ。」
「ぴやあああばばば――…あれ?」
「――およ?」
「いててて…もう、一体なんなんだよ。急に咲が降ってきたかと思ったら…」
「ら、ラ、ラファエルさん!!?」
「やぁ、フィーネも。」
「ど、どうも…」
******
「だい…じょうぶですか…?」
「あぁ、大丈夫大丈夫。うたた寝してたからびっくりはしたけど。」
「うぅぅ…orz」
「本当に大丈夫だってば!!むしろ柔らかくて――」
「柔らかくて…?」
「むしろ柔らか…?」
「――いや、何でもないよあはは…」
「??」
急に聴こえた断末魔(?)に、リゾット君と呆れながらリビングへ。
あれからソファでうたた寝し始めたラファエルにガブリエルの膝掛けを掛けてやったのがいけなかったのか。
…はたまた、何の躊躇も確認もせず腰を降ろした咲ちゃんが悪いのか。
どちらもだろう。
そもそもあそこで寝始めたラファエルに運が無かっただけのことだ。
…どうでもいいか、そんなこと。
「…フィーネ、咲ちゃんがフィーネにお菓子を作ってきてくれたそうだよ。」
「あ、あのね!!…そうなんだ、私、あ――フィーネ君にお菓子…フィナンシェを…」
「フィレンツェ?」
「…ラファエルさんまで…」
「??」
「いえ、いいんです…きっと私の発音の問題なんだと思いますすみません…」
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