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こっそりひっそり。

2人だけの秘密。



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05/14(Wed) 23:53
時世



なんとなく気まずいわ。


馬鹿馬鹿しいやりとりしてたら、不意にガガさんの声が聞こえてさ。
見てやしない、ただ流れてただけのテレビから。

例えるなら。

苦労している受験生や就活生のいる家庭で、第一志望受かりましたやら内定とりましたやらの特集が不意に流れて来た時の気まずさ。

に、似てる。

いや、私はフィレンツェさんの保護者じゃないし、まして子持ちでもないからその状況を正しく知ってる訳でもないのだけど。
一瞬、リモコンを視線で探したけどバカらしくなってやっぱり止めた。



「……やっぱりガガさんって、ほんとに有名人なんですねぇ…」

「今更かい?」

「改めて実感しました。だって今まで身近すぎたし。サイン貰わなきゃー(棒)
あ、しばらくは待ってても会えなさそうだから貰いに行かなきゃなー」

「君ね……くれぐれも余計な真似するなよ」

「そういや社長は?社長はテレビ出ないのかな!」

「さあね」



フィレンツェさんが何を思って何を考えているのか、わからない。

まあ、いつものことだ。

彼はまったく、読みずらいにも程があるから。
でも、きっとフィレンツェさんは“寂しい”と思ってるに違いないのに。

でも、今はなんとなく……どうでもよさそうな、いやポーズなんだろうか。

それがまた、苛ついてるようでもあり。



「……いいよ」

「は?何が?」

「君こそ何だい?」

「いや、腕が痛いなって」

「自業自得じゃないか」

「いいや、フィレンツェさんが悪い」

「じゃあそれでいいよ、悪かったね」

「うぜえ。」



殊更に気を使ったつもりはないのだけれど。

………うん。

まあ、フィレンツェさんも存外に敏感だよな。
経験なのか、サガなのか、いずれにせよ、さ。

いやぁね、イコール諸々わかった上であえて人がムカつく言い回ししやがると考えると腹立たしいんだが。


………フィレンツェさんの“幸せ”って、どこにあるんだろうな。


ほんとに、わからないな。
どうしてこんなことになっちゃってるのかな、皆。

フィレンツェさんだけじゃなく、皆。

人よりも優れたモノを持っているのに。

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05/15(Thu) 04:40
ロビン






一度向けた視線をすぐに逸らすのも、…なんというか、幼稚に見えてるんじゃあないかって。

意地になって馬鹿みたいだとかからかわれたりするのはウンザリする。

だから、何ともなしにテレビを見てた。

背もたれに掛けていた片腕で頬杖をついて。



“犯罪心理学からフィオナ殺害の犯人像をプロファイリング”ねぇ。

間抜けなことに、その犯人はソコにいるコメンテーターと毎日顔を合わせていたよ。



確かにそろそろフィオナの命日だ。

ただでさえ誕生日が終わると憂鬱な気分になっていくのに。



…今日は、天気のわりに悪くないと思っていたのだけど。

とんだ見当違いだった。

あーあ。



「あー、何か良いことは起きないだろうか。」

「…急にどうしたんです?」

「思ったことを口に出しただけだよ。これといって深い意味は無い。」

「え?」

「ん?」

「や、え、だって…」

「??」

「…………」

「なんだい、ハッキリしないなぁ。」

「いや………怒らないで下さいよ?」

「イチイチ怒ってたら君相手には1日24時間じゃあ足りないさ。」

「あ、カチンときた。もういい、言わない。」

「あそう。じゃあいいよ。」

「…ふん。」

「珍しい。黙るだなんて。」

「…………」

「…………」

「…………、」

「…………?」

「…………ッ!!あのッ!!」

「なんだい。」

「なんか腹立つ!!」

「あー出た出た。理不尽な言いがかりはやめてくれ。」

「理不尽じゃあないでしょォーが!大体フィレンツェさんがハッキリしないとかどうとか言っといてその態度は無いんじゃあないですかって話ですよ!!」

「はいはい悪かったよ。」

「だから態度ッ!!」

「うるさいなぁ。謝っただろう?しつこいぞ、君。」

「――…しつこいとかフィレンツェさんに言われたくねーし!!」

「ふぁ〜…あぁ、まだその話続く?コーヒー淹れてきてもいいかい?」

「熱湯飲んでおくたばり遊ばして下さい。」

「君は紅茶だろ?」

「そうだよ!!――いやそうじゃあなくて、」

「違うの?」

「…もういい。馬鹿みたい。だっる。」

「??」





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05/15(Thu) 10:28
時世



“何か良いこと”


……ないかな、って。

うん、まあ、そうだね。

いつだって探してるよ。

うん。



「……(これでも心配してるんだがね!)」



ムカつく!

キッチンへ出立なさったフィレンツェさんのいたソファに画ビョウでも撒いてやろうか、なんて。

やらないけど。

適当にチャンネルを変えてみたけど、どれも私の興味を惹かない。
電気代も勿体無いし主電源ブッツリ消して。

でも何かがひっかかって。

………ガガさん、…?
いや、……うーん………。
何か、まだ、いや、私は、普通に知らないんだよな。
フィレンツェさんのこと。
しかも知っていることだって彼自身に聞いた訳じゃあない、殆ど。

実際。

私って、どうなんだろう。
どのくらいの立ち位置なんだろうか。
どう思われてるのやら。
まぁいい、どうせろくでもない。

それ以前に私を“認識”してくれてるのかね?
どうにも彼は“壁”があるから、っつーかうまく言えないけど“向こう側”っていうか。
どうにも………いや。

……別にいいけど。



「フィレンツェさーん、ついでにお菓子もー!御茶請けもー!」



フィレンツェさんが喜ぶようなことって何だろう。

目下一番はガガさんと仲直りだろうけど、フィレンツェさんがこの調子じゃあガガさんが折れてもすぐ口喧嘩に発展しそうだし。

……トリノでチョコレートでも買ってこようかな。

やっぱりこう、ほら。

フィレンツェさんは、まぁムカつくけど。

ヘラヘラ笑ってくれてた方が良いんだよ。

彼も思うところはあるだろうけど、一番平和的。
そもそも繕えないって、それは参ってるって証だし。


…………畜生、なんで私がやきもきせにゃあ、ならんのだいッ!!?

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05/18(Sun) 06:27
ロビン






「ブォン・ジョルノ!」

「やぁ、ブォン・ジョルノ。」



フィオナの命日が過ぎ、しばらく。

ようやくリゾット君が“連中”から解放され、私の任務も滞りなく終わった。



「報告書、大丈夫そうかい?」

「あぁ。」



相変わらず手書きで提出し、リゾット君に打って貰っているのが多少心苦しいけれど、仕方ない。

これでもしばらくはやってみたんだが、どうにも慣れなくて。



「いつも悪いね。」

「構わないさ。誰にでも不得意なモノはある。」

「お気遣いどうも。」



だからここによくコーヒー豆や食料品を買ってきているのは、彼へのちょっとしたお礼なわけだけれども。



「――あぁ、そうだ。フィレンツェ、」

「うん、なんだい?コーヒーでも淹れる?」

「いや、コーヒーは大丈夫だ。今夜時間はあるか?」

「それって冗談かい?」

「まさか。」

「だろうね。ポルタリーナと食事の約束があるくらいかな。仕事の話かい?」

「あ……いや、」

「??」

「…そうか。何でもない。」

「何でもない?そう、そうは見えないけれど。」

「いいんだ。気にしないでくれ。」

「…本当に?」

「本当に。」

「君も素直じゃあないね。」

「君ほどじゃあないさ。」

「ほう。そうかい。」

「あぁそうだ。」

「…リゾット君。言ってくれないつもりかい?」

「……そんな大したことじゃあ、」

「リゾット君、」

「わかった、あぁ。食事に行こう!この間はクソッタレなことにタイミングが悪かったから、」

「よーし、ポルタリーナとの約束はキャンセルしよう。」

「…なにもそこまで――…いや、そうだな。」

「わかったかい。」

「あぁ。確かに彼女は喧しいからな。グラッツェ。…しかしいいのか?」

「だろ?大丈夫大丈夫。」



お互い口にこそ出さないが、リゾット君のことだ、咲ちゃんだって来るんだろう。

…あのレベルの喧しさが2人だなんて。

考えただけで鳥肌ものだよ。





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05/20(Tue) 08:32
時世



私は、凹んでいる。

憂鬱だ、だるいし、最悪にも程があるだろ。

あぁ、ああわかってたさ。

そうそう上手く行かない、行くわけがないことくらい私はよーく、あぁよくよく知っているとも!!



「血が出た……」orz

「?」

「なんでもない………」



部屋のベッドでうだうだしてたら、ノックもせずにリゾットがドアから顔を出したが。
…文句を言う気力もない。



「顔色が悪いな……」

「ちょっとね、貧血」

「ああ生理か」

「黙れ朴念人」

「…………」



もとから、かなり不順だしさ、回数も量もおかしいしさ、病院はやだし。←

メローネは“不正出血”がどーのこーのと言ってたが血は血だろ。

そんなことより、私はね、“今”なってしまったことに、酷く失望している。



「……咲?」

「ほっといて」

「………飯はどうする?」

「食べるよ、燃費悪いもん餓死しちゃう」

「………」

「なに」

「いや……」

「…何よ」

「何でもない。何かいるものは?」

「いや何でもない訳ねーだろふざけろ言ってけし!」

「何でもないんだ」

「嘘つけ」

「体調が悪いんだろう?
ついでに機嫌もな」

「いや、大丈夫。っていうか毎度のことだし、あ、牛肉食べたい。あと甘いの」

「肉……」

「…っていうか、なに?
しょうがないから咲さんが聞いてあげるから来なさいリゾット君」

「結構だ。お前は大人しく寝てろ」

「だが断る!!」

「ほっとけと言ったのは自分だろうに……」

「え?なに?ホットケーキが食べたい?しょうがないなー」

「おい……」



まあ、なってしまったモノはなってしまった、腐っていても、仕方がないし。

……いいんだ、これで。

これが一番良いから、かくなるべくしてこうなったんだ。

いい加減、諦めるべきだ。



「小っ麦粉バターに牛乳っ卵ぉー♪

………………………………………………………おや、フィレンツェさん」




いらっしゃってましたか、なんて。
なんかもだもだしてるリゾットほっぽって下階に降りたらフィレンツェさんがいたわ。
やっべ、適当な調子っ外れの即興で歌っ……

まぁいいや、シカトしてホットケーキ作ろう。

お昼ご飯これでいいや。

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