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こっそりひっそり。

2人だけの秘密。



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05/12(Mon) 10:15
008
ロビン

008

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05/12(Mon) 13:24
時世



建前:ガガさんとフィレンツェさんを仲直りさせよう

本音:“ミラノ”にガガさんを帰させてたまるか畜生


ぶっちゃけ帰るんだったら“ローマ”に帰れとか割りと本気で思ってる。
フィレンツェさんと………あいやガガさんは黙りだからな、他二人とのやり取り眺めてて、

いつもは私、圧倒的にガガさんの味方なんだけど。

なんだか今は、圧倒的にフィレンツェさんの肩を持ちたいっていうか実際。
彼の方が真っ当なことを、そう、だって彼は“言葉”にしたよ、きちんと。

それと、フィレンツェさんの台詞で気付いたんだ。

私、どうして今回、ガガさんにこんな、きついこと思うのかって。

“彼”をね、あぁもういい加減疲れたな。
本人前にしてしらばっくれるの疲れたな。
“社長”を“リゾルートさん”をね、

彼を“フィレンツェさんの代わり”にするとはどういう了見なんだ、とね。

私に言う権利は全くないがしかしだね。

ガガさんが“好き”なのは彼じゃなく“フィレンツェさん”なんだろう?



「………え、あ、ごめんなさい…」

「…咲ちゃん……?」



思わず、ついに噴き出してしまった、馬鹿だな。
信じられないって顔してるフィーネ君と、鬼の形相の“美女”と、目があって。



「今別の、とても下らないこと考えちゃって………あの、すみません」



とはいいつつ。



「でも実際、あ、私に口挟む権利はないの知ってますけど言わせて貰えれば」

「部外者は黙ってろ」

「そもそもフェアじゃあないし、此処まで来たら二人きりのがガガさんだって話しやすいんじゃないんですかね?」



ガガさんは何かあるたび社長のとこへ、彼はお節介やき、フィレンツェさんは折れて、なんて。
よく考えたら、ひどいもんだよ。
ガガさんには、甘える先がるからね、いいけどね。

ああ、よく考えたらね。

フィレンツェさんて、ほんとつくづく…………



「……彼女は私と話す気はないようだよ」



甘えられるのは良いことだと思う、だから愛されるのだと思う、ガガさんは。
でも、私みたいなのからしたら、いい加減、それはどうなんだと、…………。

やめた、紅茶飲んで落ち着こう。

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05/13(Tue) 02:15
ロビン






「すまなかったね、気疲れさせてしまっただろう?」

「まったくだぜ!俺たちのアジトなのによォ…まぁ来ちまったモンはしょうがねぇが。」



――しばらくして。

彼らは静かに帰っていった。

話し合いは話し合いにならず。

最後にようやく口を開いた彼女は、しばらくあちらで色々と考えてくる、と言っていた。

まぁ、仕事の後の休息は大切だ。

今回のことで思う所もあるだろうし。

またこちらに来るかはわからないけれど。



「ごめんよ。まさかここに来るなんて思ってもみなかった。」

「だろうな。しかしあれじゃあフィーネが可哀想だぜ。リゾルートの野郎、虐待なんぞしてねェだろうな?」

「ないない。……多分。」

「オイ、大丈夫かァ〜?」

「大丈夫大丈夫、じゃあなけりゃあ今日だってくっついて来たりしないだろうに。」

「ホントかよ〜?…まぁいいけどなァ余所ン家のこたァどォでもよ〜。」



コーヒーを淹れ直す私に、テレビをつけたホルマジオ君。

なぜか静かな咲ちゃん。



「…咲ちゃん?」

「――何です?」

「あ……いや、さっきはお気遣いどうも。」

「別に。私何もしてませんよ。」

「そんなことは無いさ。君が来なかったら最悪キッチンの窓から逃走する所だったよ。」

「え。」

「だからグラッツェ。」

「結局解決してないじゃあないですか。」

「あぁ、けど解決するかもしれない。」

「……変なの。」

「そうかい?」

「そうですよ。」

「ふむ、そうか。」

「そうです。」

「…まぁ、なんとかなるさ。あとは彼女次第だ。」

「そんなもんですか?」

「そんなもんだよ。」





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05/13(Tue) 10:23
時世



帰っちゃった。


茶番かい?

いや、仕方ない。

わかってる、私は大丈夫。

日本人の仮面文化を舐めちゃあいけない。

そんなことより、フィレンツェさん。

ほんとにこれで良かったのかな、って。



「うーーーーん、さて?」

「ん?」

「お腹空いたよ、緊張したらさ」

「どういう理屈だい」

「ストレスはカロリー消費するんですよ!私、燃費最悪なんで!」



―――――それからしばらくは、静か………静か?
いやうるせぇっていやうるさかったよな、騒がしく。
でも恙無く、そうだね。

“いつも通り”の時間が流れていたよ。

あの時、居合わせた面子が良かったんだろう。
フィレンツェさんにホルマジオ、私。
此処にプロシュートさんがいたなら、こうはならなかったんじゃあるまいか。

どちらがより“正しい”のか、より“良い”のかは、私にはわからないけど。

ああ、プロシュートさんがまたフィレンツェさんからかったり、もしくはガガさん帰国の情報を掴んだりしたらまた騒がしくなるんじゃないか、なんて。
思いながら。



「………ねぇ、男ってさ。やっぱり頼られたり甘えられると嬉しいの?」

「何度目だよお前ソレ」

「自分と違う価値観はね、難解なの!
頭に“但しイケメンor美女に限る”っていうのがつけば理解できるよ!」



ショタorロリでもいいよ!

なんてふざけながら。
ガガさんがいない景色も、フィレンツェさんの微妙なテンションも。
正直慣れてきてしまった。


あれからまた少し時間はたったけれど、


“彼ら”は一体どうする気なんだろうか。

薄情で醜い私は、心の中で兎に角ガガさんを責めているけど、結局。
ガガさんは愛されるんだ。
私だって彼女が好きだ。

だけど、ほんの少し。

……黒い私が、悪魔か囁きもするんだ?
“惨めさ”を“優越”に摩り替えないか、と。

まぁ逃げはしない。

私がしたことは“三人”への侮辱だから。
“全員”への、……裏切りだからね。

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05/14(Wed) 09:42
ロビン






あれから数日。

今日も暇を持て余しアジトへ向かう道中、いつもの新聞屋で買った新聞にはガブリエルが載っていた。

イギリスでの話だったからか、記事はそう大きくはなかったけれど。

規則正しい生活のおかげか、身体の調子もいい。

朝晩は少し冷えるけれど、陽が出ているうちはだいぶ暖かくなった。



「フィレンツェさん、」

「ん?」

「毎日毎日、その、有り難いんですけどね、」

「うん。」

「掃除、もういいんじゃあないですか?」

「…実は私も今日はどこをやろうか考えあぐねている所だったんだよ。」

「ほら。そりゃあそうですよ。大体神経質過ぎやしませんか?」

「あぁ、フローリングの溝を掃除し終わった時には流石に自分でもイカレてると自覚したよ。」



ソファに埋もれて。

だらしなく過ごす曇りの午後。

この時間に誰も居ないなら、夕方近くまで賑やかになることは無いだろう。

今日は誰が来るかな。

彼女は大体把握しているようだから。



「残念なことにフィレンツェさん、」

「あぁはいはい、2人きりかい。わかったもう黙っていいよ。」

「ヒドいッ!!ちょっと、私の扱い方ヒドくなってません!!?」

「まさか!そんな面倒なこと誰がするかよ。君への対応はニコニコしながら黙って頷いているに限る。そういう時が一番静かだ。」

「こンの…!ヒゲ野郎ッ!!」

「やめな、さい。」

「痛ったァアアア!!」

「そらみろ言わんこっちゃあない…大体マトモに手首掴みに来るヤツがあるか?返り討ちにあうのが関の山さ。そういう時は――ダメだ聴いちゃあいない。」

「うぅぅ…くそう…!」



ぶつくさと恨み言を呟き続ける彼女はほっとくとして。

まったくもって暇だ。

だからと言って昼寝するわけにもいかないし。



「…暇だなぁ………あ。」



掠めた聞き覚えのある声。

テレビを見れば、映っていたのは彼女だった。



――そうか、もうそんな時期になるのか。





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