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こっそりひっそり。

2人だけの秘密。



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05/02(Fri) 05:41
007
ロビン

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05/06(Tue) 12:28
時世


彼も中々に頑固だな。


“タイムリミット”ね。


なにか、しやがったのか、この男。
まさか、まさかリゾットにはっぱ仕掛けやがったか?

なんだ、あのカオ、笑ってんじゃねぇ、くそ野郎。



「……………」

「……」

「………、…くっそ!!」



目だけは、相変わらず笑ってないんだ。
フィレンツェさん、彼が何を思って此処にいるかは、わからない。

いや、彼は頭が回るし大層お優しいからな……。

わかってる、わかってるよ畜生。
全体的に考えれば、そりゃあ私よりフィレンツェさんが“持つ”方が安全だ。
彼は男で、ついでにタラシだからな。

わかってる、頭では。

だがどうやって、…くそ。


“納得”させろっていうんだ?


私は、自分を?
だって彼は悪くないんだ。
私の身勝手、私の“弱さ”が招いた危機だ、所詮。

これを自業自得というんだよ、負い目、弱味、それから………“罪悪感”?



「邪魔」

「おっと」



放置されていた紅茶を煽って、一拍。

大丈夫、冷めてない、まだ十分暖かい。

……飲み干せる程度にはなってしまっているけれど。



「……私、フィレンツェさんのことずっと“苦手”で…それからその理由も知ってました、それこそずっと前から」



その表情が気に入らない。

笑いきれてないその目が、どうにもこうにも身構えずにはいられない。
大事なところは見せないで様子を窺ってるんだ。

一抹の不安。

フィレンツェさんは、彼はデキル男でヤリ手で。
優秀だ、人望もある。
人脈もあるし何より“弁えている”人だ。
わかってる、信頼に足ると判じるだろう。

だが“個人的”な話となれば話は別だ、だろう?

誰かの“せい”にしたい訳じゃあないのに。
私は楽な方に傾きがちだから、駄目なのに。



「“戻しました”よ。
もういいでしょう、帰ってよ、早くどっか行って!」



どこまで私を追い詰めるんだ、過干渉と非干渉。
同じような面しやがって、腹のたつ。

“歯形”と残り最後の一本の“爪痕”を転移して。

ああ、ああ精々せせら笑うがいいさ、馬鹿な女と。
いずれ後悔するのはきっと貴方の方だから。
“約束”なんかしてやるもんか。


…………、ガガさんの為なんだからね。
結局は私自身の保身、だけれども。

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05/07(Wed) 09:47
ロビン






不思議な子だ。

無言で立ち上がり、挨拶もせず出ていく。

ドアを閉めて。

目的は達成出来た。

もう用は無い。

…やっぱり、不思議だなぁと思った。



リビングに戻り、ボケボケしながら。

よくわからない。

よくよく考えてみれば、彼女が私の傷を調べるだけならまだしも自らへ移転させることなんて。

意味がわからない。

そもそも覚えていないのなら、調べること自体おかしいはずだ。

調べるに至らない、覚えていないのだから。

だからやはり彼女は覚えている可能性が高い。

ふむ、この問題は片付いた。



「………ふぁ〜…」



いつの間にか誰も居なくなっていたリビング。

あくびだってし放題。



「…………」



彼女はなぜ言ったのか?

苦手、だそうだ。

私だってそうだ。

まぁいい。

問題はそこじゃあない。

傷を私へ移転する際、彼女は私を苦手だと言った。

そこに何か意味がありそうで、無さそうな。



「…………(…苦手なわりに絡んでくるよなぁ…なんなんだろう、アレ)」



あのタイミングで。

腹癒せか、ただのイヤミか。

よくわからない。





「…はぁ、」





女ってのは、ホントによくわからない生き物だよ。


まったく。





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05/08(Thu) 00:29
時世



ベッドに突っ伏して。

頭から布を被って。


……冷静に考えてみる。


努めて。

彼は、フィレンツェさんは何故ああも“痕”を要求したのか?
そりゃリゾットが、
リーダーが“やらかした”のならばチームメンバーもって?

でも対象が私であるなら、彼はああ言ったが。

いざ消えたところで私など何の影響もないんだよ。
わざわざアバッキオ動かしてまで何するハズもない。

だってリゾットはそこまで馬鹿じゃあないだろう?
バレたとして、死を待つだけで私の勝ち。


確かに私は死にたくない。


正確にはリゾット、彼にだけは殺されたくない。

矛盾しているような。
でも、人間の欲ってそんなものだと思うの。


私は。


なんかね、私、おかしくなっちゃったんだよ。

わかってるんだ、頭では。
いつだって、私は理解しているよ、頭ではね。

感情が先走るだけでね。

なのに感情でさえも、もう動けなくなって。

頭がおかしくなってしまって、何が正しくて、何が間違っているのか。

もうわからない。

いや、正しい道ではない、けど、悪いことなのか?
私の“願い”は、そんなに悪いことなのだろうか。

間違ってるんだろう、でも悪いことなのかな。
いや、悪いことなんだ。

そう、頭では。

わかってる。



「……足るを知れ。満ちると思うな、無知は幸い」



“必要”で。

でも“邪魔”で。

フィレンツェさんは、わかりにくい人だから。
未だに、掴めない。
彼が何を思って、どう行動するのか―――――……

でも私を“トめる”なんて野暮なことするとしたら、彼ぐらいだから。

それが“優しさ”なのか、はたまた他の何かなのかはわからない。
それ故に、ただただ苦手。



「……いっそのこと、逃げるかな」



ベッドから起き上がって、嫌な汗をかいていたことに気がつく。
今朝も浴びたばかりだけど……うん、入ろう。

それから、リゾットに会いに行こう。

ああ、

女ってのは、恐ろしいね。


自分が此処まで腐った女だとは、思ってなかったよ。

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05/08(Thu) 08:29
ロビン





口に出すなよな、なんて、我ながら勝手なことを思った。

リビングに居れば屋内の音は嫌でも余裕で拾ってしまう。

聴こえてしまう。

彼女も知っているはずなのだけど、…まぁいいよ。

聴かなかったことにするのは常日頃。

……詰まるところ、嘘をつくのも常日頃、というわけだけれどね。



(あー、なんでみんな口に出すかねぇー)



言わなきゃいいのにさー。



(危機管理能力を疑うよ)



それだけ平和に生きてきたってことなんだろうがね。

あーあ、まったく。

うだうだしながら広々とソファを占領し、何ともなしにクッションを腹に乗せる。

ぽふぽふと手持ち無沙汰の手をやり、ヒマ疲れ。

コーヒーでも淹れようか、いや待てよ、魔の手から逃れていれば冷蔵庫にチョコレートがあるはずだ。



「………いや、」



いや、やめよう。

昨日カロリーを摂り過ぎたんだった。



「…………」



ふと、考える。

聴こえてきたシャワーをBGMに。

ガブリエル、あれから連絡も無い。

たった2日だ、それはそうだろう。

寂しくないだなんてくだらない嘘は言わないけれど、…なんとなく。

常々思う所はあった。

彼女は今、リゾルートと一緒。

まして仕事となれば。

彼女は普段でこそあんなだが仕事に対する情熱は人一倍。

…連絡してこないわけだよ。





(リゾルート、か……)





以前、私は自分について考えたことがある。

自分とは。

自分の位置付け、とでも言おうか。



“リゾルートの劣化盤”



自己評価などアテにならないことはよく知っている。

しかし総じて、私は判断した。

そして生まれた劣等感。

見た目は大して変わらないからこそ、私は人として、存在価値が劣っているのだと。

そんなネガティブなことを考えるあたり、私はやっぱりいつになっても追い越すことが出来ないのかもしれない。



「………やっぱり食べよう、1つだけ。」





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