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こっそりひっそり。

2人だけの秘密。



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04/13(Sun) 20:24
006
ロビン

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04/14(Mon) 11:56
時世



衣擦れの音。

明い視界。

頬に乗った自分の髪がこそばゆくて、シーツに擦り付けて。

……目を開けた。



「……………」



しばらく、ぼぅっとして。

なんとなく……“幸せ”な気がしていた。

よく、わからないけど。


そういえば此処は何処だろうと考え、自分の部屋であることに気付いた。

向こうの壁に掛かっている時計は私が一目惚れして買ったやつ。



“いい夢”だった。



多分。

割りと、覚えてるみたいだな……“夢”のくせに。

動き出したら忘れてしまうのだろうけど。

特に感慨はない。

頭かち割りたいような内容な気もするけど、まぁいいかな、って。

でも。


なんとなく新鮮な気分。


何故だか。

……体はひどく疲れているようだったけれど。

一度目を閉じる。

結局、一度も“名前”は呼ばなかった。

呼べないよ、そもそもなんて呼べばいいのやら。



「い…っ………!?」



都合の良い幻影、夢。

振り切って。

いつも通り、飛び起きようとした。

ら、……………。

瞬間的な痛みと違和感にそのままベッドに崩れ落ちたんだ。



待て、まてまて。



落ち着け。

ないない、……いや、

待てよ。

ちょっと待て、記憶が混乱してるぞ。


待て、ああぁああそうだ、フィレンツェさん!!!


昨日は、フィレンツェさんに取っ捕まって――――

一緒に美味しい夕食死ぬほど食って…………………。

あ……


ああああああ薬ッ!!?!


薬、胃薬と間違えてナニか……そうフィレンツェさんが慌てて…………て……


やめて堪忍して。



嫌な予感しかしない。

ちょっと待って。

何処から何処までが“夢”で“現実”で……?

待って。

憶えてるのはあれから、まともに立ってられないくらいぐらぐらして、無機物が有機物に見えだして……

あぁあそこら変からオカシイぞ、いやそんなことより早くて確実な、



「…………」



半ば落ちるようにベッドからおりて、

まあ、結局。

私は茫然とするしかなかったのだけれども。


これは“前回”とは違う………えぇ…ああ……


でもショックは受けても、冷静に“痕跡”を消す算段をしてる自分にほとほと嫌気がさす。

彼にしても―――――ああクソ、フィレンツェさんにしても。

一体どういうつもりなんだ

……畜生…………

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04/14(Mon) 14:56
ロビン






「…こりゃあ酷い。」



朝、シャワーを浴びようとして。

鏡の前に立った私は溜め息を零した。

今日日こんな風になることもなかなか珍しい。

思わず誰も居ない空間で声を漏らしてしまうほどの鬱血痕と爪痕。

案外独占欲が強いのか?とか、嫉妬深いのか?なんてどうでもいいことを考えながら、さっさと髭を整えてバスルームに飛び込む。

背中も酷い有り様だったな、やっぱりシャワーがしみるだろうか。

なんて考えているうちにやってきた痛みになんとも微妙な顔をしつつ。

夜中、彼女を送っていったはいいが…大丈夫だっただろうか。



「………はぁ…」



久々に後味が悪い。



「…クソ、なんなんだ、腹の立つ…!」





*****





「ンまぁ〜〜〜い♪」

「うるせぇな、黙って食えよ。」

「オメェが黙りやがれ。」

「あ゙?何か言ったか瓶底メガネ?」

「ンだコラやんのか引き籠もりのくせに?」

「…やめなさい。食事中だぞ、君たち。」

「「…………だっ」」

「“だって”じゃあない。いいから食べなさい。ほら。」

「「――…ンまぁ〜〜〜い♪」」



シャワーから上がり、今日は黒のオフタートルに着替えて。

本意ではないが、黒のチョーカーで首を隠す。

髪を捻って留め、朝食の用意でもしようかという所だった。

ペッシ君はリボンを巻いた魚を手に。

イルーゾォ君とギアッチョ君は任務明け。

朝から腹が減ったと押しかけられるのももう慣れたもの。

確かに朝からこんなラインナップを取り揃えている店は無いだろうね。

大体まだ開店準備中だろう。



「あー、食った食った。」

「そりゃあ良かった。」

「片付け、おいらがやるよ。」

「ペッシ君?」

「いやだって、…昨日、おいら何にも出来なかったし。これくらいしか出来ねぇけど。」

「なんっっってイイ子なんだ君は!!まるで天使だよ!!」

「ブッ!!」

「て、て、天使だとよ…」

「グラッツェ、ペッシ君。私は君のその気持ちだけで十分だよ。後片付けは彼らに任せよう。」

「「はァ!!?」」

「タダメシ食いに来て何か文句あるのかい。」

「いいえ。」

「なにも…」





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04/14(Mon) 18:18
時世





どうしたものか。





………取り繕った、一応。

着替えもしたし、食欲もあったから冷凍しておいたパンを食べた。

着替えはなんとなくいつもの開襟のブラウス着る気になれなくて、クローゼットから滅多に着ないTシャツなんて引っ張りだして。

まぁ結局Tシャツの上に開襟シャツひっかけるんだけれども。

いつもはこの衣擦れの音も感触も気持ちいいんだけれど……今日は何故だか痛かったんだ。

今朝からずっとだけど、なんか色々、視覚も聴覚も触覚も敏感になってるらしい……いやほんと。

あの“薬”なんだったんだよぅ…あんなもん持ち歩くなよぉ………!



「どうしよう……」



どんな顔してフィレンツェさんに会えばいいんだ。

いや“あの”フィレンツェさんだ、案外なんともないのかも。

うん。

…………私からすると自殺モノなんですがね。

そもそも何処から何処までが“現実”だったのやら。



「……“E・スケイプ”」



ノンキに紅茶なんて飲みながら、色々考えていた。

そうしたらなんとなく、微かに嫌な予感がして。

あぁ、もう。

ごめんね。

あっちの某君は独り身だよね彼女もいないハズだ、確か素人童貞とかさんざんぱらバカにされてたからないいやごめんほんとごめんね後で御詫びするから。

ごめん、ほんと。

でも割りと今、私にとって非常事態なの。

だから“傷”………ちょっとの間、預かって。


親しくないけど御近所さんに“傷”を押し付けて。


三秒後。



響いたチャイムとノック。

部屋に走らせた視線、

そういえば電源落としたままだった携帯を見つけてポッケに捩じ込んで。



「どちら様?」



どうせリゾットか、ヤツに何か言われたチームの誰かなんだろう。

まだアジトに行きたくないんだがそうもいってられないっていうかそうだ。

フィレンツェさん、……多分、私、…おもっっっきり噛みついた気がするんだ。

やっべどうにか彼を調べて“傷”も消さなきゃ……

誰かに見つかる前に!!



「ブォン・ジョルノ。
ついでに拾いに来たよ」

「君は余計なことせず休める時にちゃんと寝なさい」

「……?顔色が悪いな」

「朝だからだよ。今の君に言われたくないしほら、いくの?それとも紅茶でも飲んでく?」

「…………」

「なに?」

「……いや…」





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04/16(Wed) 14:08
ロビン






アジトに着いて一息。

イルーゾォ君とギアッチョ君はブツクサ文句を言っていたが構うことなく我関せず。

ペッシ君と釣りの話をしながらソファで寛いでいれば、まずやってきたプロシュート。

案の定チョーカーに関して突っ込んできたが、理由を問われれば“お前と同じ”と答えて。

わざわざ本当のことなど誰が言うものか。

それからまたペッシ君をこき使おうとするものだから一悶着ありつつ。

まったく、子供じゃああるまいしコーヒーくらい飲みたければ自分で淹れればいいのに。

子供の頃に猫可愛がりして色々してやりすぎた私が悪かったのかもしれないけれど。



「なぁ、アイツまだ帰って来ねェのかよ。」

「そんなに会いたいなら連絡してやろうか?仕事中だろうけれど。」

「別に俺はどうだっていいぜ。」



いやらしくニヤつくプロシュートにイラついても仕方がない。

わかってはいるのだけど。



「…いい加減にしろよ。」

「あ?何がだよ。」

「すっとぼけるのは構わないが、私を怒らせないでくれと言っているんだ。」



睨み合い、と言う程でもない。

お互い一瞥して、それでお仕舞い。

だんまりが続くリビングは、けれどそうそう静けさを保てるはずもなく。



「チャオ〜!!みんな久しぶり――」

「チャオ〜!!――…え、なんだよこの空気。誰かの葬式か?」



陽気な挨拶とは不釣り合いなこの空気に、ホルマジオ君とメローネ君は一瞬だけ気まずそうに顔を見合わせた。



「チャオ。久しぶりだね、メローネ君。」

「あぁ。」



…まぁいい、無視されないだけマシだ。

返事があっただけよしとしよう。



「あ――そういやぁリーダーは?咲もか、まだ来てねーの?」

「来ていないようだよ。珍しいこともあるものさ。」

「ケッ、どうせ朝っぱらから乳繰り合ってンだろ。イイご身分だぜ。」

「ほう、誰が乳繰り合ってるって?」

「だからリーダー――ブォン・ジョルノ…」

「ブォン・ジョルノ。悪いがリビングに入りたいんでな。そこを少しどいてくれるか。」

「そりゃあどうぞどうぞ!」





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