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こっそりひっそり。

2人だけの秘密。



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04/07(Mon) 05:11
005
ロビン

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04/07(Mon) 12:18
時世



まったく!

まったくまったく!

いやしょーもないのは私も一緒だけど、ソレはどうなんだソレは!!



「その残念な腹部らへんに踵叩き込みたい!」

「殺す気か!」



一度見て、気付いて思いっきり顔をそらした。

こんな時に!こんな所で!

無心になってンじゃねーよ少なくとも私此処に居るんですが!隣に!!

一人じゃありませんよ、私ばりばり此処にいますよ!

無駄に若いな勿体無い!←


気まずっ!!!


っていうかシュール!

マジでふざけんな!

とか色々浮かんだけどお互いまぁ色々“ヤバい”ことには変わりはないわけで。

多少騒いでもすぐそれどころじゃなくなった。

私は開けた窓に顔つきだして突っ伏し、フィレンツェさんは相変わらず。

いや食事は文句なしに美味しかったし食べてる時は楽しかったんだ……。



「…フィレンツェさん、私運転しましょうか?」

「………遠慮しておくよ」

「取り敢えず私も早くねっころがりたい……あ、でもちょっと楽になってきた」

「早いな」

「燃費悪いんで」



嘔吐感の山を越えたら(まだ急にえずきそうだけど)何だか眠くなってきた。

っていうか全てがどうでもよくなってきた。

いや、しかしこれ、よく考えたら全然どうでもよくないぞ。

こんなザマ誰かに見られててみろ……ひぃ。

いや良かった、私がそういう手慣れた女でなくて。

少なくともこの状況でも抜いてやった疑惑さえ振り払う自信がある。



「…フィレンツェさん、まさか今日厄日だったりしませんよね」

「今日は誕生日だよ…」

「あぁ、いや、…そういうんじゃあなくって……」



取り敢えずフィレンツェさんの方は見ないようにして呻くような会話を幾つか。

やがてそれも無くなって、しばらく。

…もうここらまでくれば夜は静かだ。

ぼんやり、暗闇を眺めていたら、やがてフィレンツェさんが言った。



「………帰ろうか…」

「…大丈夫ですか?」

「なんとかね。いつまでもこうしてもられないし」

「いや“下”は大丈夫ですかって話」

「ホント、君はwww」



野郎の体の仕組みは未だによく解らん……。

とにかく、もうそっち向いて平気です?

ちゃんとチャックもボタンも閉めてくれました?!

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04/07(Mon) 13:22
ロビン






「ほら、大丈夫だよ。」

「本当に?ホントのほんとに?」

「だったらこのまま走るけど?」

「うぅぅ…あ、ほんとだ。」

「まったく…」

「“まったく”はこっちのセリフですよ!!」



再び走り出した車内。

どうにか身体を起こせるようにはなったけれど、いかんせん身体が重くてかなわない。

こりゃあ明日から数日食事制限が必要そうだ。

それにしても――



「――…あった。」

「??」

「ちょっと待ってて。」

「え?フィレンツェさんどこ行くの?」

「自販機。いい子にしてなよ。」



車を停めて自販機へ。

水を買って戻り、彼女に渡せば不思議そうな顔をする。



「で、ちょっと失礼するよ………はい、胃薬。欲しかったんだろう?」

「あーッ!!胃薬…!!有り難く頂きます!!」



彼女の前にあるダッシュボードを漁り、見つけたピルケースには確か胃薬も入れておいたはずだ。

これで咲ちゃんも少しは楽に――



「あーッ!!」

「うわぁああなんですか急に!!?」

「なんてモン飲んでるんだい!!?吐き出せ!!今すぐにッ!!」

「きやあああやだ何なのこわいこわい!!」



マズいぞ…

このピルケースには“色々”入れてあるんだ…

彼女が飲んだのは“魔法のキノコ”と呼ばれる合法ハーブが主成分のタブレット。

毒性は極弱く、緊急時に他人に使うわけだが…



「………あぁもう…!!」

「ハァ?なんなんですかうるっせーなァ!!?」

「胃薬のとこには胃薬って書いてあっただろう?ダメだ、効き始めている…」



即効性があり、抜けやすくもある。

1粒なら心配は要らないだろうが、こんな姿を誰かに見られでもしてみろ、私が殺される。



「あ……とにかく、ウチで少し休んでいきなさい。」

「えぇー?やだーフィレンツェさん家行ってもガガさん居ないしィー!!」

「悪かったね。けれどこのままじゃあ帰せないんだよ。」

「帰せないんだよとか言う相手間違ってますよォー!!もォーしもォーし!!」



……今日は、彼女が訊いた通り厄日なのかもしれない。

まったく、賑やかな1日だよ。





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04/07(Mon) 17:29
時世




ふざけんなッ!!!

なんかなんかッ…!!




「ちょっと結局ナニ飲ませやがったんだよこの髭!」

「普通よくも見ず人づての薬呑むかね……オイ!」

「んー、フィレンツェさんの目ってこんなに蒼み強かったっけ?」

「頼むからせめて大人しく座っててくれ!
今の君乗せて事故るなんて目も当てられない!」

「ぎゃああああイタイイタイイタイ触んなし!
なんか痛い!?」

「あああああいいから座ってなさい、ちゃんと急いでるから」

「………さ、寒い……」

「今度はなん…えぇー…」

「…………っ…」

「……」

「…………」

「……(静かで大人しいなら、まぁ良いか)」

「……………」

「(…泣いてるけど、バッドトリップはめてくれよ)さあ着いた、降りられる?吐き気は?」

「………」

「(ダメだこりゃ……)」

「…うわぁああああ!!」

「なんだい!?
……って言っても無駄か…どうしたもんかな…」

「うぅ………!」




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04/07(Mon) 18:31
ロビン






髪を引っ張られるわ、暴言は吐かれるわ、まったくやりたい放題だ。



「咲ちゃん、」

「っるせェエエッ!!」

「…着いたよ、今だけでいいから静かに。ほら、ティッシュ。」

「うぅぅ…ぐすん…」



車から降りて家のドアを開け、すぐさまリビングのソファに寝かせて。

泣きながら寒いと訴える彼女を、さてどうしたものか。

手っ取り早く体外に出すには利尿作用のある何か冷たい飲み物でも飲ませればいいのかもしれないが、生憎体温も少し奪われてしまう。

体感温度が寒く感じるだけなら無理やりにでも飲ませたのだけど。

咲ちゃんの手は氷のように冷たい。



「(可哀想に……)咲ちゃん、今温かい飲み物を用意するから、毛布、これ掛けて。少し待てるかい?」

「やだ、待てない…!」

「参ったな…」

「…ど、どうせ私はお荷物だよ、みんなのこと、大好きだけど、私とみんなは違うか、ら、みんな私なんか――」

「………うん、話して。」



この間もそうだ。

今日も。

最近の彼女はどこか疲れている節がある。

何かあったのか訊きたい気もするけれど、それは彼女次第だ。

無理に引っ張るのはよくない。

ましてや私なんかじゃあ彼女の役には立てないだろうし。

私は彼女の言葉を拾うだけに留めておこう。

それから、出来れば励ましの言葉を。

そう、思った。



「ぅ…ぅうぅぅ…」

「どうしたんだい、君らしくないね。」

「わ、私の何がわかる…」

「わからないよ。だから教えて。」

「…や、だ……」

「そうか…どうしても?」

「…ゃ…ァだ…」

「…そう。私は知りたいよ。君は笑顔が似合うのに、泣いてるだなんて私も切ないよ。」

「……ぐすん…」

「ほら、目がうさぎみたいになってしまうよ。真っ赤だ。」

「……」

「寒くない?」

「……さ、…い…」

「…貸してごらん。こうやってぐるぐる巻いて――暖かい?」



彼女に毛布を巻きつけて、懐かしいな、プロシュートが好きだったんだ、これ。

抱き上げて、胸に抱いて。

少しキツく抱いてやると、不思議なことに人間てのは安心するんだとか。

背中を優しくゆっくり叩きながら。



「みんなだって君が大好きさ。利用価値云々じゃあない、感情で君を受け入れてる。」

「…っ、ぅぅ…」

「よしよし。泣きなよ。…いつもありがとう。気付けなくてごめんね。」





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