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こっそりひっそり。

2人だけの秘密。



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03/19(Wed) 09:11
002
ロビン

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03/21(Fri) 10:57
時世





―――――――いや、





がんばったよ、わたし。


かなり。


うん、……頑張った。

実際。

人間その気になれば何でも出来るモノだね、うん知ってた。



「――――……」



くそだるい。

体が、精神的にもだるい。


一夜が明けて、あぁ今何時くらいだろう。


ぼんやりと、ただ見慣れない部屋を眺めて。
ボケた頭は勝手に昨夜を反芻して、一人で赤くなったよ馬鹿らしい。
覚えてる、一部記憶飛んでるけど殆ど覚えてる。

顔を意識してしかめる。

歳考えろ、馬鹿か。
誉められた関係でもなし。
彼は―――私の隣で白い肌剥き出しにしている男、信じられないことにフィレンツェさん、は。
“宣言”通りに私を、……あぁくそ畜生。

いいよ思い出さなくて。

とり敢えずは、最低かつ、ベタなことつまり情事の最中“他の人”の名前を呼ぶということはしてないハズ……多分。

ずっと泣いてた気がする、っていうか泣かされてたというか最悪だ。
マジでなんなんだ畜生この野郎さすがタラシだ。←
優しいフリしたドS野郎がこのゲス紳士め。

…あぁ…屈辱だ……。

いや彼を“離さなかった”のは私なのだけど。
予定というか予想とは大分内容は違ったけど、まぁ。


“目的”は果たせたし、


…………もっと虚しいかと思ってたけど、案外平気なもんだね。

瞬きをしてちょっと身じろいだら、体に主にあらぬ所に痛みが走って声を上げそうになった。
とっさに手をやったら、



「(うわ……)」



パ リ パ リ す る。

なにこれなにこれ!?
痛いし?!
血!?いやまさか。

いや、………あ。

何でだか、すごく。
顔がニヤけてきた声出そうなくらい、でも流石にこの状況で笑ってるところなんか見られたら殺されかねないな。

そういえばフィレンツェさんは実際熟睡しているのかはたまた狸寝入り?

寝たフリのような気もするけど昨夜の彼はほんとに、酔っていたから。



「……ありがとう」



体を許したらそれだけで奇妙な情が湧くことくらい知ってたのに。
まぁ彼を“苦手”なことには変わりはないけれど。

恐る恐る彼の顔を見てもまだ目は閉じられたままだったから、呟いて。

瞼にキスをした。

これでまだ起きずにいてくれたならツイてる。
“復旧作業”して……なるべく彼に負担はかけたくないんだ、今更だけど。


……いや、待て。


それ以前に、彼は覚えているのか?

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03/21(Fri) 13:23
ロビン






なんとなく喉が渇いた気がして。


起きようか、それとももう少しぽわんとしようか…考えるって程でもない。


夢うつつ。


なんかふわふわだ。


浮遊感?


よくわからないけれど。


…そのうち、目蓋に何か柔らかい感じがして。




「――…ブォン・ジョルノ…」




彼女が私の顔を覗きこんでいたから。




「喉、渇いただろ。水でも?それとも他に何か?」




彼女の顔に掛かる髪をよけてやりながら、緩く微笑んで。




「寒くなかったかい?痛い所とかは?」




彼女もなんだかまだ寝ぼけているのか、一拍置いて首を振る。


その仕草が妙に可愛らしくて、可笑しくて。




「そう。じゃあもう少し休んでて。今持ってきてあげるから。」




自然と深くなった微笑み。


バスローブを着て、ベッドを降りようとしたら。




「あっ、…あの、」

「??」

「バスルーム、お借りしても、その…」

「…あぁ、なるほど。そりゃあそうだ。」




やはりベッドから降りた私は、シーツごと彼女を抱き上げバスルームに向かう。


昨晩とは打って変わってなんとも色気の無い悲鳴に苦笑いしつつ、驚いた彼女が私にしがみついたことに内心意地悪くニヤケてみたり。


まぁ、思わず目の前の藁に縋ってみたって所なんだろうがね。


おいで、なんて言って素直に来るならこんなことはしないのだけど、仕方ない、なんたって“咲ちゃん”だ。




「ほら、」

「―――ッ!!」

「タオルはここ。バスローブはここ。シーツは洗濯機に入れておいて。ドライヤーはガブリエルのを使うといい。マイナスイオン?が出て髪がサラサラになるらしいから。何か質問は?」

「…いえ、あの、」

「ん?」

「どこまで、おぼ――」

「ほら、いつまでその格好でいるつもりだい?早く入って。じゃあなけりゃあ一緒に入るかい?」




私を見上げる彼女は、不思議といつもより小さく見える。


おどけて軽口を叩けば、ほらいつも通り。




「ぜっっったいに入ってこないで下さいッ!!」




乱暴にドアを閉めて、私はまた苦笑い。


…この様子だと、大丈夫だろう。


何があったかは結局最後までわからなかったけれど。


彼女の気が一瞬でも紛れたなら、きっと、そんなに間違えていなかったんだろう。




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03/21(Fri) 16:27
時世



声の掠れは折り込み済みだったけど、叫んだせいで痛くなった。

畜生。

取り敢えずうがい……

あと、人目がないのに恥じらう必要もないし、シーツを一気に剥ぎ取って洗濯機にブチこんで、



「……お…おぉう……」



さ、さっさと…風呂……入ろう……(汗)
いかん派手な動きはしない方が身のためだ。
体が笑っとるwwW

あぁああ“処理”しないで寝ちゃうとこんなんなんだ…うわぁ、うわあ。



「………………」



シャワーを、頭から浴びてしばらく。


――――普通、だったな。


フィレンツェさん。



うん。

もうちょっとこう、なんか揉めるかなって思ったけどいいや、彼は。
うん、そんな感じだ、だって“フィレンツェさん”だもん。

いっそ気圧されたわ。

“失敗”しても見てみぬフリ聴いて聴かぬフリしてくれると踏んで私は仕掛けたし、いやまさか。

“成功”するとは正直思ってなかった。

……したのかな“成功”?



「…ばっかだなぁー……」



こんなことしたって、なんて頭じゃわかってる。

けどもう、どうしようもなかったんだ、もう。

現に、こんなしょーもない現状に高揚してたり。

誰でも良かった訳じゃあ、ないんだ。


フィレンツェさんじゃなきゃあ――――ダメ。


この場合。

いや、フィレンツェさんが好きだって訳じゃなくて、いや好きは好きだけど。
こんな滅茶苦茶する度胸があるなら、もっとやり方もあったろうけど、
私は馬鹿だし、駄目なんだよもう、強くもないんだ。

“恋は盲目”とはいうが、周りはほんと迷惑するね。

あれほど大事で護りたかった“日常”さえ、簡単に放り出すんだから。



「……お腹減った」



うむ、健康。
手早く体も頭も洗って、あぁほんとは髪の手入れをもっとしていたいのだけど。
フィレンツェさんだって早く色々流したいだろうし、長々バスルーム一帯を占領する訳にはいかない。

髪も生乾きだけど、余分にタオル貰って肩にかけとけばまぁしばらくは。



「フィレンツェさん空きましたよー!お先でしたー」

「んー、水でいいならそこにおいといたよ!」

「あり―――グラッツェ!あとお腹空きました」



視界内に姿が見えなかったから少しだけ声を張って。

うん、何事もない。

どーでもいいくらい“いつも通り”じゃん。

この際彼が覚えていようがいまいがどうでもいいね。

それよか怠すぎ早く座らないとっていうか流石フィレンツェさん私の荷物此処まで持ってきてくれてるじゃないか、着替えよう。

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03/21(Fri) 19:05
ロビン






朝食の用意をし終わるかどうか。

咲ちゃんの声が聞こえてきた。

――あぁ、元気そうだね。

良かった。

お腹も減ったようだし持っていってあげよう。



「咲ちゃ――おっと失礼。」



…確かに彼女の荷物をリビングに持ってきたのは私だ。

一カ所に纏めた方がいいだろうと思って。

しかし。

何も今ここで着替えることないだろう。

咲ちゃんはまた驚いて…ここは私の家なのだけど“なんで今こっち来るんですか!!”なんて横暴な…!

いやいいよ、私が悪かった。

下着姿を見てしまった私に非があるんだきっと。

だから朝から喚くのはやめてくれ、耳と頭が痛いんだよ。








*****








「このスープ美味しい。」

「そうかい。そりゃあ良かった。」



スープをテーブルに置いてから、私は逃げるようにバスルームへ。

理由?

勿論早く浴びたかったからだ。

これ以上シンプルな答えも無いだろう。

サッとシャワーを浴びて、着替えを済ませ再びリビングへ。

さてそろそろ冷めたかな、なんてしらばっくれる私を…なんて目で見るんだ。

まぁいい。

で、朝食に。



「あぁ、そうだどうする?アジトと君の部屋、どっちへ送ればいい?」

「あ…どうしようかな。煩くされるのは嫌だけど二度手間はダルいし…」

「二人で一晩中DVD鑑賞会ってことになってるならアジトでも良さそうだけれどね。」

「…あぁ、リゾットです?」

「それ以外何がある?」

「ですよねェー」

「……まぁ、慌てなくていいから、ゆっくりよく噛んで食べなさい。」

「あ、出た世話焼き。」




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