期待させないでよ──…

□白と赤のマフラー
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赤司君の教室に着くと、意外にも、赤司君は女の子に囲まれてたりしていなかった。
私は少し不思議に思いつつも、赤司君の名前を呼ぶ。

「あ、赤司く………………えっ?」


私の声はしりすぼみに小さくなっていく。




だって──









赤司君の首には、白いマフラーが巻かれていたから。
赤司君の周りに女の子がいないのは、そういうことなの……?



「そん……な…………」


私は身体からは力が抜けて、座り込……まなかった。








「どーしたんスか、雪愛っち?」

後ろから、誰かに抱き寄せられるように支えられたから……
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