LOVE TAKE

□take4
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ここ数日の優の態度がおかしい。
そう思い初めたのは夜遅く帰ってきた次の日から。

抱きついても反応しない、話しかけても「うん、そうだな」しか言わない。それに、時々右側の頬を触ってはため息をついている。

そんな優にじれったさを感じ食事を終えて食器を片づける優の手を掴んだ。

「…ぇっ?どうしたんだよ?」

突然掴まれ一瞬驚いた優は、情けない声をだす。

「それは、こっちの台詞。3日前からボーっとしてどうしたんだよ」

ビクリと肩が動き、瞳は揺れていた。

「…な、んでも…な…」

「……くねぇだろ!!右の頬…誰かに何かされたのか?」

慌ててぶんぶんと首を横に振る。しかし、そんな嘘は和斗には意味がなかった。
どうしても口をわらない優に和斗はため息をついた。そして、優しく頬を包み微笑んで見せる。

「怒鳴りつけるような言い方で悪かった。でもな、俺は優に頼って欲しいんだよ…」

何でも相談しろよなっと頭を撫でてやると僅かに頷く気配がした。

「……に……された」

「えっ、何?聞こえなかった」

あまりにも小さな声で聞き取れない。だから優に耳を近づける。

「……右の頬にキスされたんだ……」

ピシッと何かにひびが入る音がした。和斗は、大きく目を見開いて固まっていた。

「…あっ、いや。別に頬にだから、口とかじゃないから……平気なんだけど………」

「………誰に……」

「えっ?」

「…誰にキスされた!!」

凄い形相で優の肩を掴む。
キョトンとしながら優は永瀬先輩と答えると和斗は舌打ちしそうになる。

(こんなに早く動いてくるとは……)

手をうっておくんだったとそうしなかった自分に腹が立つ。


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