進撃の恋愛SS
□訓練兵時代A
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「あぁっ」
アニは何とか防ごうと抗ったが、見事バランスを崩してしまった。そして、アルミンまで釣られてバランスを崩した。
「…っ!?///」
「あ_アニ!ごごご、ごめん!」
アルミンがアニを押し倒す形で倒れてしまった。彼らの距離はわずか数センチ。あと少し近ければ唇が触れあってしまうほどだ。
(アニの瞳_綺麗…)
こんな状況だというのにアルミンはアニに見惚れていた。
(こんなに近くで見たの、初めて_)
「アルミン…!いつまでこの体勢でいるんだい?誤解されてしまうよ」
「へっ?あっ…あぁ、ごめんアニ…」
そう言って少し残念そうに起き上がるアルミン。
「ごめんね、立てる?」
アニに手を差し伸べて微笑みかける。
(…!)
「ったく…。自分で技かけといて転ぶって…」
「……(アニの照れた顔…)」
まるで聞いていないアルミンだった。