進撃の恋愛SS

□近いようで遠い
1ページ/3ページ

「だっはっはっは!そりゃコニー、おめぇが馬鹿なせいだよっ」

食事後の就寝までの時間。訓練兵たちの数少ないくつろぎのひと時である。

「ユミル、そんなにコニーを馬鹿にしちゃ可哀相でしょ」

クリスタがユミルをたしなめる。

(結婚してくれ…)

こんなことをライナーは思うのだった。

テーブルに並んで座り、おしゃべりをしているところだ。左列の奥側からミカサ、エレン、コニー、ジャン、ライナー、右列の奥側からアニ、アルミン、サシャ、クリスタ、ユミル、ベルトルトという並びだ。

(ユミル…近い)

今日もまたユミルが誰と構わず接触し、隣の人には肩に腕を回したりもたれたりして笑い転げる。

こんな風に皆で集まっていても、話題は多様である。


アルミン「アニは…本当に格闘術が上手だね」

アニ「別に…あんたが弱すぎるだけだと思うけど」


サシャ「コニー!明日こそはおかわりのパァン争奪戦は負けません!」

コニー「望むところだ!シャアアア」

サシャ「キェエエエエエ!」


ジャン「ミ、ミカサ!明日こそは、その、俺とくんれ_」

ミカサ「エレン、そろそろ戻ろう」

エレン「お、おう。んじゃあ、先に失礼するぜ」

コニー「っ!? おいジャン!俺の服で何拭った!」

ジャン「人との…信頼だ」

コニー「またかよ…」


ユミル「クリスタ結婚してくれ!」

ライナー「俺もだ!」

クリスタ「んもう!二人とも何を言ってるの!」

ベル?「ユミル…腕、腕…」

ユミル「んだ?」キョトン

ベル?「………」カァァァァ

ライナー「ベルトルト?お前はアニじゃなかったのか?」

ベル?「なっ!? 何を言い出すんだ!」

ライナー「違ったか?」ニヤニヤ

クリスタ「ライナー!」

ライナー「す、すまん…(天使に怒られた)」


と、こんなように今日も騒がしい一日が終わった。と思われた。が、さっきのライナーの一言のせいで、日常がベルトルトの思いもよらない超展開へと進路を変えた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ