進撃の恋愛SS

□訓練兵時代A
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「……アンタもしつこいねアルミン」

「こうなったら、意地でもアニに訓練を受けてもらう!」

今日もアルミンは、対人格闘術の訓練をサボろうとするアニを引き留めた。

「何度来たって同じさ。アンタじゃ私には勝てないよ」

はぁ…とため息をつくアニに、アルミンは笑いかけた。

「君が折れてくれることを願うよ」

アニが軽くジャンプする。体を慣らしているようだ。

(_来るっ…!)

アルミンは身構えた。この前アニに投げ飛ばされてから、アルミンはエレンに稽古をつけてもらっていた。

(少しは、違うはず!)

アニが助走をつける。アルミンはよく見て、ギリギリまでアニを引きつけた。

「_はぁっ!」

アニの小柄な体格からは想像もできない威力の蹴りだ。

ヒュッ

だが、アルミンはそれを交わした。

「!? …練習でもしたのかい?」

まさか避けられるなんて、とでも言うふうにアニが目を見開いた。

「エレンに教えてもらったんだ。強くならないことには、アニとまともに勝負できないからね」

(コイツ_どうしてそこまでして、私に訓練を受けさせたがる?私にはいざとなれば_)

「アニ!余所見しないで」

アルミンが足掛けを繰り出した。

「あっ…」

アニが我に返った時にはもう遅かった。
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