(新)マジすか学園2

□第5話・真の後継者
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 唯と一馬に出会った後、ニアは技術室を出てッ校内を歩き回っていた









ニ「…………大切なモノ…ですか」












 先ほど一馬に言われたことを思い出し、ニアは頭の中で自分にとって大切なモノは何か




 それを歩きながら考えているようだが、しばらくするとため息をつき歩みを止めた










ニ「はぁぁ〜………くだらないですね、そもそも何かを守るために戦うこと自体が矛盾してますし」




ウ「どっどけっあぶねぇぞ!!」




ニ「んっ?」











 声がしたほうにニアは顔を向ける、目に映ったのは…階段を踏み外したウオノメが落ちてきてるとこだった




 ニアは避けることはせず、落ちてきたウオノメの前にいき”ギュッ”体を受け止めた











二「……大丈夫ですか?」




ウ「おっおう……サンキューな///」




 ”ドクンッ”




ニ「(なっなんですかこの胸の高鳴りは……こんな感覚ッ初めてだ)」




ウ「おっおい……大丈夫か?どこか…怪我したか?」




二「なっなんでもないです……」











 ニアはウオノメを地面に下ろし、顔を下に向けながらその場を去っていった











ウ「どうしたんだあいつ、それにしても……イケメンだったなぁ////」




















 同時刻、メロこと桜庭音弥はマジ女の校門前に到着していた











メ「此処か……思ってたより普通だな」




マ「おい…お前うちの生徒じゃないなッどこのもんだ?」




メ「その声……ふっ相変わらず言葉の使い方を知らないね…ゆりあ」




マ「お前ッ桜庭音弥!!」




メ「久しぶりだね、少しは強くなったか?」











 たまたまメロの近くを歩いていたマジックはッ校門の前にいたメロに話しかけた




 だがマジックはメロの顔を見るなり、驚いた表情をしっ体を強張らせた












マ「お前ッ…どうしてここに!?」




メ「……Lさんの後継者が俺だということを証明するためだ」




マ「……ッ」




メ「馬路須加女学園・最強武闘派集団ラッパッパの副部長…シュガーはいるか?」




マ「…お前ごときっシュガーさんが出る幕じゃねぇ!!」




 ”ボォンッ”




メ「……進歩がない奴だな…お前は」




 ”ガァッ”




マ「なぁっ防がれただと!!?」










 マジックはお得意の手品を使い、メロの目の前で炎を出し姿を消す




 姿を消したマジックはメロの背後に回り、右足からの回し蹴りを放った




 だがメロは攻撃の位置が分かっているかのように右腕を後方にまわし、マジックの蹴りを防御する











メ「……お前みたいな弱い奴がラッパッパの四天王とはな…マジ女も落ちたモノだっ」




 ”シュッ…バァンッ”




マ「がはぁっ」




メ「ふっはぁぁっ」




 ”バァンバァァーーンッ”




マ「がはっ……くっ…くそぉっ……」











 メロのパンチを2・3発喰らった直後、マジックはその場に崩れ落ちた




 ラッパッパ四天王の1人…マジックをいとも簡単に倒したメロは、倒れたマジックの髪を掴んで強引に顔を持ち上げる












マ「くぅッ……」




メ「もう一度聞くッラッパッパ副部長のシュガーを出せ」




マ「……やりてぇならっ……マジ女のルールにっ……従っ…えっ……」




メ「まだ殴り足りないみたいだね……俺は”今すぐ”シュガーと戦いたいの」




マ「…………ッ」




メ「その強情なとこだけは評価してあげるけど、自分の死期早めてるだけだよ」




 ”シュ…”




メ「……死ね」










 メロは右手を拳の形にし、意識が朦朧としているマジックに向けて…拳を放った




 マジックの顔に拳が直撃すようとした…次の瞬間っ










 ”ドォンッ”




メ「つぅッ…」











 メロは何者かが放ったキックを受け、マジ女の校門まで飛ばされる




 不意打ちを受けたものの、メロは体勢を維持したまま立ちっ自分に蹴りを入れた存在を確認する










メ「…………俺に蹴りを入れたのはお前か?」




唯「だったら何?」












 メロに蹴りを入れたのは、たまたまその場を通りかかった唯だった




 唯と一緒に行動していた一馬はマジックにかけより、肩を回しマジックを立たせた











マ「……ぐっ…余計なっ……ことをっ…」




一「減らず口が言えるなら大丈夫そうだな」




唯「一馬さんッマジックの様子は?」




一「問題ないッ」




唯「そうですか…」




メ「ふっ…卑怯な手しか使えないその雑魚をかばうのか?」




唯「俺はあんたのやり方が気に入らないっそれだけだ!」












 唯はメロに向かって走り出し、直前でジャンプしッメロに目がけてパンチを放つ












唯「はぁぁっ」




 ”シュンッ”




メ「ふっ…」




唯「…ふんっせぇいっ」




 ”シュンシュンッ”




メ「(この戦いのスタイル……どこかで…)」




唯「もらったぁっ!!」




 ”シュッ…ガシッ”




メ「……調子にのるなっ青二才が!!」




 ”ブゥゥンッ”




唯「おわぁぁっ!!」











 唯は果敢に攻め込むも、メロは唯の攻撃をすべて交わしッ逆に唯を投げ飛ばした












一「あの状態から唯を投げ飛ばすなんて……あいつっ出来るな」




マ「当然だ……あいつはあの”L”の後継者の1人…なんだからな」




一「Lの後継者!?てことは……あいつがメロかっ」




唯「メロ!?」




メ「ふっ今頃気づいても遅いぜ、俺に喧嘩をふっかけたこと…あの世で後悔しなっ」




 ”シュンッ”




メ「はぁぁぁっ」




 ”バァンッ”




唯「つぅッ!!」




メ「おっらぁっ」




 ”ドォォンッ”




唯「おわぁぁっ!!」










 一瞬にしてメロは唯との間合いを詰め、右拳のストレートを放った




 メロのパンチを受けた唯は体勢が崩れ、そこを狙うかのようにメロの左足からの回し蹴りが決まる










唯「ッ……さすがッ兄さんの舎弟だっただけのことは…あるってか」




メ「兄さん……お前っLさんの弟か?」




唯「あぁッL…如月 椿の弟ッ如月 唯だ!!」




メ「なるほどな…道理で喧嘩のスタイルがLさんに似ているわけだ、もっとも…Lさんとは比べ物にならないくらい弱いけどね」




唯「言うじゃんか……ならッこれでどうだ!!」











 唯は瞬時に兄である椿から受け継いだ技・星心大烈拳の構えをとり、メロに向かって突っ込む




 突っ込んでくる唯に対し、メロは余裕な表情で立ちッ唯を迎え撃つ












唯「ふっ…はぁぁぁーーーっ」




メ「……はっ」




 ”バァンッ”




唯「なぁっ!?」




メ「詰めが……甘いんだよっ!!!」




 ”ドォォォンッ”




唯「がはぁっ……」











 なんと…メロは唯の平手突きを左手で打ち払い、無防備となった唯の顔にパンチを放った




 唯が兄である椿から受け継いだ技をいとも簡単に防いだメロ……




 地面に倒れた唯は感じた、今の自分の実力では……メロに勝てないということを





 
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